Osborne 1(おずぼーんわん)は、1981年4月に出版者であるアダム・オズボーンが製作した最初の持ち運び可能な「オールインワン」マイクロコンピュータである。なお、実際の設計/開発を行ったのはリー・フェルセンシュタインである。
その設計は、1976年にパロアルト研究所で試作された Xerox NoteTaker に強く影響されている。
目次
1 ソフトウェア
2 ハードウェア諸元
3 評価と経過
4 外部リンク
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Osborne 1は、最初のポータブルコンピュータであると同時に最初の(OS以外の)ソフトウェアをバンドル(同梱)したコンピュータでもある。バンドルされたソフトウェアは以下の通り。
WordStar ワードプロセッサ: MicroPro
SuperCalc 表計算: Sorcim
dBASE II データベース: アシュトンテイト
BASIC言語(CBASICとMBASIC): マイクロソフト
これらを別に買うと2,000ドルにもなった。なお、正確な同梱ソフトウェアは販売された時期によって異なる。例えば、dBASE II は初期には同梱されなかった。オペレーティングシステムは CP/M 2.2。
諸元は以下の通り。
重量:23.5ポンド(12kグラム)
形状:キーボードがディスプレイとFDDのあるフロントパネルにかぶさる形で収納される。飛行機の座席の下に入るサイズというのが当時の宣伝文句であった。
価格:1,795USドル
プロセッサ:Z80A 4MHz
メモリ:65Kバイト
キーボード:69キー+テンキー
ディスプレイ:5インチ モノクロ(白黒)CRTディスプレイ、文字表示:24行×52桁
フロッピーディスクドライブ:5.25インチ 片面単密度(70Kバイト)×2台
IEEE 488ポート: プリンタ用パラレルポートとして使用可能
RS-232互換シリアルポート: 外部モデムやシリアルプリンタを接続可能
Osborne 1 はバッテリーを内蔵しておらず、電灯線で電力を供給する必要があった。なお、市場には1時間の駆動が可能なバッテリーパックが出回った。
周辺機器
外部モノクロディスプレイ
パラレル・ドットマトリックスプリンタ
このマシンの一番の問題点は、5インチの小さなディスプレイと容量が小さすぎて実際のビジネス用途では使い物にならないフロッピーディスクにある。その後のもっと軽いラップトップやノート型のパーソナルコンピュータに比較すると、Osborne 1 は大きく重い。ポータブル(携帯可能)というよりも luggable(移動可能)あるいは transportable(可搬型)と言うべきである。
ピーク時には、オズボーン・コンピュータ社は月に1万台の Osborne 1 を出荷した。 そのため Osborne 1は即座に他のコンピュータメーカーに真似をされ、より低価格のコピー商品が出回った。 結局、Kaypro II というよく似たマシンが Osborne 1の人気を奪うことになる。Kaypro II はより実用的な9インチディスプレイ(24行×80桁表示可能)と倍密度フロッピーを装備していた。 オズボーン・コンピュータ社はKayproの挑戦に対して有効な対抗策を打ち出せないまま、CP/Mベースの8ビットコンピュータの時代は終焉を迎えた。IBMが最初のパーソナル・コンピュータをリリースしたのは、1981年8月であり、互換機が活況を呈するまでそれほど時間はかからなかった。
後に、コンパックが、Osborne 1によく似た形状のポータブルコンピュータをリリースしている(Compaq Portable)。
Osborne Computer Corporation は 1983年9月、倒産した(オズボーン効果参照)。倒産後に後継機(Osborne Vixen)が完成し、Osborne-4 として1985年に発売されたが、売れ行きは芳しくなかった。
外部リンク
⇒Osborne 1 information and photos ? At the Obsolete Technology Website
⇒Osborne 1 detailed images and boot up video ? At the Bunker of DOOM
⇒フォトレポート:懐かしのラガブルPC、「Osborne 1」と「TRS-80 Model 4P」:ニュース ? CNET Japan
カテゴリ: パソコンの歴史 | 携帯可能なコンピュータ
更新日時:2008年7月19日(土)21:55
取得日時:2008/07/31 17:58