O型
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ABO式血液型(ABOしき けつえきがた)とは、赤血球血液型の分類法の一種。A、B、O、ABの4型に分類する。
目次

1 歴史

2 機構

3 割合

4 動物・植物のABO式血液型

5 特殊なABO式血液型

5.1 A型の亜種

5.2 B型の亜種

5.3 AB型の亜種

5.4 O型の亜種

5.5 稀血と献血


6 判定方法

7 ABO型における親子の理論的な血液型の組み合わせ

8 ABO式血液型と病気の関係

9 血液型の変化

9.1 後天的な変化

9.2 血液の血液型の変更


10 関連項目

11 脚注

12 外部リンク

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歴史

最も初期に発見された血液型分類である。1900年オーストリアの医学者カール・ラントシュタイナー(Karl Landsteiner, 1868年 - 1943年)により発見され、翌年の1901年に論文発表された[1]

ラントシュタイナーはまずA、B、C型の3つの血液型を発見し、1902年にアルフレッド・フォン・デカステロとアドリアノ・シュテュルリによって第4の型が追加発表された[2]。さらに、1910年にエミール・フライヘル・フォン・デュンゲルンとルードビッヒ・ヒルシュフェルドにより、第4の型にはAB型という名称が与えられ、C型の名称はO型に変更された[3]


機構

A型はA抗原を発現する遺伝子(A型転移酵素をコードする遺伝子)を持っており、B型はB抗原を発現する遺伝子(B型転移酵素をコードする遺伝子)を、AB型は両方の抗原を発現する遺伝子を持っている。A抗原、B抗原はH抗原からそれぞれA型転移酵素、B型転移酵素によって化学的に変換される。

3種の遺伝子の組み合わせによる表現形。ABO式血液型を決定する遺伝子は第9染色体に存在する。H物質発現をコードする遺伝子は第19染色体に位置し、H前駆物質をH物質へ変換させる。この遺伝子が発現しない場合はボンベイ型となる(後述)。

A型 - A遺伝子をすくなくとも一つ持ち、B遺伝子は持たない(AA型、AO型)→A抗原を持つ。B抗原に対する抗体が形成

B型 - B遺伝子をすくなくとも一つ持ち、A遺伝子は持たない(BB型、BO型)→B抗原を持つ。A抗原に対する抗体が形成

O型 - A遺伝子・B遺伝子ともに無い(OO型)→H抗原のみ持つ。A,B抗原それぞれに対する抗体が形成

AB型 - A遺伝子・B遺伝子を一つずつ持つ(AB型)→A抗原、B抗原両方を持つ。抗体形成なし

A抗原とB抗原は、持っていないとそれに対する自然抗体が形成される。そのため、基本的には型違い輸血は行われないが、O型からA,B,AB型、A,B型からAB型への輸血では凝集せずに輸血できる場合がある。これは、抗A抗体と抗B抗体はIgMであり、血球に対して抗原抗体反応が起こるには複数の抗体が抗原と結合しなくてはならないからである。輸血される血液は受血者の血液より少量のため、血漿によって希釈されて抗原抗体反応が起こらなくなる。そのため、かつてはO型は全能供血者、AB型は全能受血者と呼ばれていたが、ABO以外の型物質(Rh因子やMN式血液型など)が存在することもあり現在では緊急時を除いては通常行われない。

なお、自然抗体を持っている理由は不明であるが、細菌感染説(ただし、細菌感染ならIgGが発現するはずだという異論がある)などが存在する。

これらの抗原が最初に血液から発見されたために「血液型」という名称を冠するもので、血液以外にも唾液精液など、すべての体液にも存在する。ただし1/4の人は抗原が出ないもしくは微量(Se酵素欠損による非分泌型→Lewis式血液型参照)のため、この場合は検出が難しい。


割合

日本人のABO型血液型の分布は以下の傾向がみられる[4]

A型 - 約40%

O型 - 約30%

B型 - 約20%

AB型 - 約10%

ただしこれは大まかな傾向であって、母集団によって差はある(上記は日本赤十字の統計による)。


動物・植物のABO式血液型

動物に人間と同様に凝集反応検査をしたときの反応で擬似的にABO式の反応が得られる。


特殊なABO式血液型

稀血(まれけつ)などとも呼ばれる亜種がある。

Rh-型も稀血扱いされる事があるが、その存在率はABO式の稀血よりずっと高い。また、判別方法として異なるので重複(Aint-やシスAB-型など)することがある。シスAB-型は非常に少ない。以下には簡潔な説明を記すが、実際はより複雑である。


A型の亜種
A1 
普通のA型。A型の人のうち約80%を占める。A抗原90%、H抗原10%。
Aint 
A1よりも弱くA2よりも強い。
A2 
弱いA型。A抗原20%、H抗原80%。
A3 
かなり弱いA型。A抗原10%以下、H抗原90%以上。
Ax 
A3よりさらに弱いA型。A抗原1%〜0.2%、H抗原99%以上。
Am 
Axよりさらに弱いA型。A抗原0.2%〜0.01%、O型血液99.8%以上。
Ael 
ものすごく弱いA型。特定の抗原が存在しないか、ごくわずかしか存在しない。
Aend 
ものすごく弱いA型。特定の抗原が存在しないか、ごくわずかしか存在しない。


B型の亜種

B型はあまり研究が進んでいないが、A型同様のバリエーションがあると思われる。
B1 
普通のB型。A型と異なり、B型血液50%、O型血液50%の割合である。
Bint 
B1よりも弱くB2よりも強い。
B2 
弱いB型。
B3 
かなり弱いB型。
Bx 
B3よりさらに弱いB型。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki