Windows 2000は、Windows 9x系に比べて安定性・堅牢性に優れたNTカーネルをもとに開発され、主に業務用として位置付けられている。しかし、開発当初からWindows NT系とWindows 9x系の統合も主な目的とされていたため、一般ユーザーへも十分に対応できるようになっており、また後に発売されたWindows Meが不安定だったこともあって、実際にそういったユーザーも多かった。ただし、マイクロソフトは発売直前に時期尚早と判断し、正式な統合は次期バージョンとなるWindows XPを待つこととなる。なお、同社の家庭用ゲーム機「Xbox」には、軽量化されたWindows 2000のカーネルが採用されている。
一般ユーザー向けとして機能を充実したWindows XPよりも起動は遅いが、Windows XPよりもむしろWindows 2000の方が軽快に動作し(ちなみに、アプリケーション起動時のメモリ消費量はWindows XPよりWindows 2000の方がもちろん小さい)、数度のサービスパックの適用により安定性や使い勝手なども登場当初と比べると格段に向上し(当初は各種ドライバ類が少なく、特にマルチメディア関連機器の多くに非対応という弱点を抱えていたが、次第に専用もしくはWindows XP互換のドライバが開発された)、Windowsシリーズの中でも特に高く評価されているオペレーティングシステムである。Windows 2000の後にWindows XP、Windows Vistaが発売されてきた現在においても、安定性や快適性が良いために、多くのユーザーに愛用され、企業の業務端末、POS端末などでもいまだに利用され続けている。
Windows NT系は移植性を高める設計が行われており、前バージョンのWindows NT 4.0では複数のプラットフォームに向けて販売されていた。しかし、IA-32以外のプラットフォームが事実上消滅してしまったため、Windows 2000ではβ3までは複数存在していたものの、結局IA-32以外の発売は取り止めとなった。また、WindowsのPC-9800シリーズへの対応も、事実上Windows 2000を最後に開発が打ち切られた。
Windows 2000では、ビジネスの規模や用途に応じて以下の4種類に分かれている。
Windows 2000 Professional(クライアント PC向け)
Windows 2000 Server(小規模サーバ向け)
Windows 2000 Advanced Server(中規模サーバ向け)
Windows 2000 Datacenter Server(大規模サーバ向け)
Windows 9x系統からの機能
USBやプラグアンドプレイによる容易な周辺機器の増設
ACPIによる電源管理機能
Windows 98と似た外観(操作性は改良されており、利便性はかなり向上している)
DirectXやOpenGLといったマルチメディア及びゲーム環境への対応または強化
DVD-ROM等の大容量ディスクへの対応 など
Windows 2000での新機能
Active Directory(Server用の機能)
Active Directoryは、NT4.0サーバ以前に導入や利用されていた「NTドメイン」に代わる新たな概念として導入された。
NTFS5 (NTFS2000)
Windows NTで採用されているNTFSにさらなる改良を加えたファイルシステム。各ユーザーアカウントごとに使用できるディスク容量を制限できる「ディスククォータ」が装備された。また、ファイルシステムそのものを暗号化する機能も搭載され、セキュリティ保護に関連する機能が強化された。
Windows/Win32 Driver Model (WDM)
それまで、デバイスドライバは通常Windows 95とWindows NTでは異なるものが必要であった。しかし、この問題を解決するためWin32 Driver Modelが導入され、これに従って開発されたドライバはWindows 98/MeでもWindows 2000でも同じものが使えると謳われた(Windows 95とWindows NTもしくはそれ以前は未対応)。しかし、結果的に目論見は失敗し、Windows Driver Modelへとスケールダウンすることになる。Windows Driver ModelとWin32 Driver Modelの違いは、ドライバのバイナリ互換 (Win32 Driver Model) であるか、ソース互換 (Windows Driver Model) であるかの違いである。
自動インストーラへの対応
アプリケーションを自動修復できるプログラムがある場合、備え付けのWindowsインストーラサービスによって自動的に修復される。また、Windows 98にもあったシステムまたはレジストリの自動修復機能も強化され、再セットアップ操作を極力排除している。
そのほかにも
コンピュータアクセシビリティのサポート
多言語への対応
グループポリシーによるユーザー管理の一元化
Microsoft管理コンソールによる一部アプリケーションの統一された操作環境
Microsoft Windows Installer 1.1の搭載
などの機能追加及び強化が図られた。
2000年9月8日出荷開始。Outlook Express5.5を搭載した以外、不具合の修正が主で特に新機能はない。2002年8月1日にサポートが終了した。
2001年6月1日出荷開始。自動的に128ビット暗号機能がインストールされる。また、隠れた機能ではあるが互換性のないアプリケーションを仮想的に実行する互換性機能が導入される(別途使用可能にするための操作が必要になる)。2004年6月30日にサポートが終了した。
2002年8月9日出荷開始。反トラスト訴訟に基づく実装としてプログラムの追加と削除内にウェブブラウザや電子メールクライアント等の特定のアプリケーションをサードパーティ製アプリケーションに差し替える「プログラムのアクセスと既定の設定」を実装した。同一の機能がWindows XP Service Pack 1でも実装されている。また、Microsoft VMの削除や、別途レジストリの操作が必要だが137GB以上のハードディスク(48bit LBA)に対応した。2005年6月30日にサポートが終了した。
2003年7月3日出荷開始。Service Pack 4では、USB 2.0やIEEE 802.11に対応し、それらの規格を標準ドライバで対応することが可能になった。
2005年6月28日公開。新しいファイルシステムフィルタマネージャが導入された[2]。
2005年9月13日公開。
2005年7月20日現在、2010年6月30日までセキュリティアップデートを行う予定である[3]。
出荷本数の推移
2000年3月7日発表 - 米国で50万本[4]