また、落下地点は当時浅海域だったと推定され、隕石落下による巨大津波を示す堆積物も見つかっている。
大量絶滅の主原因は、巨大隕石の落下による環境急変とする説が広く知られているが、その他に大陸の移動による気候変動、植物相の変化による動物の餌の不足、などいくつかの説があり、まだ結論は出ていない。
大量絶滅の原因が巨大隕石の落下であった場合に想定されるシナリオは次のようなものである。
隕石本体は衝撃による発熱で気化蒸発し、塵となって大気中に広がった。
落下海域では巨大津波が発生し、津波は全世界の海岸を襲った。
落下地点の岩盤は高熱により融解し周囲に飛び散った。落下の衝撃により周辺の岩盤が破壊され巨大なクレーターが生成した。クレーターの形成時に大量の岩屑が空中に舞い上がった。
大気は塵によって不透明となり日光が地表に届かなくなって、地表が寒冷化した。
大気中に舞い上がった岩石中に含まれていた硫黄分が酸性雨を降らせた。
環境の激変に適応できなかった多数の生物が死滅した。
地質時代区分表は地質時代を参照。
上段:左から、古生代、中生代、新生代を示している。
下段:カンブリア紀から第四紀までを紀ごとに示している。(右端の第四紀は見えにくい可能性がある。)
古
古生代中生代新生代
新
カ
ン
ブ
リ
ア
紀オ
ル
ド
ビ
ス
紀シ
ル
ル
紀
デ
ボ
ン
紀
石
炭
紀
二
畳
紀
(P)三
畳
紀
(T)ジ
ュ
ラ
紀
白
亜
紀
(K)第
三
紀
(T)第
四
紀
.P-T境界. K-T境界.
脚注^ Alvarez, L.W., Alvarez,W., et al. (1980). “Extraterrestrial Cause for the Cretaceous-Tertiary Extinction”. Science 208 (4448): 1095-1108. DOI: ⇒10.1126/science.208.4448.1095.
^ 斉一説に真っ向から反する仮説と捉えられたのである。(パウエル、2001年)
^ 石油地質学者はこの構造を1980年より以前に知っていた。(パウエル、2001年)
^ その後の研究で直径は約250kmと見積もられている。(パウエル、2001年)
参考図書
ウォルター・アルヴァレズ(Walter Alvarez) 『絶滅のクレーター - T・レックス最後の日』 新評論、1997年。ISBN 4794803338。
平山廉 『最新恐竜学』 平凡社新書、1999年。ISBN 4582850111。
リチャード ミュラー 『恐竜はネメシスを見たか』 手塚治虫訳、集英社、1987年。ISBN 4087730824。
ジェームズ・ローレンス・パウエル 『白亜紀に夜がくる-恐竜の絶滅と現代地質学』 寺嶋英志・瀬戸口烈司訳、青土社、2001年。ISBN 4791759079。
ピーター・ダグラス・ウォード 『生きた化石と大量絶滅-メトセラの軌跡』 瀬戸口烈司・原田憲一・大野照文訳、青土社、2005年。ISBN 4791761839。
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カテゴリ: 地質学 | 古生物学 | 地球史
更新日時:2008年9月16日(火)05:54
取得日時:2008/10/09 23:00
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