IPアドレス
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IPアドレス(アイピーアドレス)とは、パケットを送受信する機器を判別するための番号である。IP で定義されている。もともとは狭義のインターネットで用いられるものだが、インターネットの普及と共にLANでも使われるようになった。
目次

1 概説

2 表記

3 アドレスクラス

3.1 CIDR表


4 スコープ

4.1 グローバルIPアドレス

4.2 プライベートIPアドレス

4.3 リンクローカルアドレス

4.4 プライベートIPアドレスとインターネット


5 特殊用途のIPアドレス

6 IPアドレスの付与

7 IPアドレスと個人情報

7.1 IPアドレスから分かること


8 関連項目

9 外部リンク

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概説

2008年現在、IPアドレスとして多く利用されているのは、IPv4というプロトコルに基づく 32 ビットアドレス空間である。

IPv4のIPアドレス枯渇問題に伴い規格されたIPv6プロトコルでは、IP アドレスは 128 ビットに拡張されている。

IP アドレスは、MSB (最上位ビット) に近い側をネットワーク部、LSB (最下位ビット) に近い側をホスト部として区別する。ネットワーク部がネットワークを指定し、ホスト部がそのネットワーク内の機器を指定する。ネットワーク部とホスト部の区別にはサブネットマスクを用いる。


表記IPv4の構造。十進法を二進法に変換し、8桁の数字(8ビット)で1バイトとなる。その8ビットが4つに区切られ、合計で32ビット(=4バイト)となっている

IPv4のIPアドレスの表記法には以下の規則がある。IPv6についてはIPv6の記事で取り扱う。

通常は、ドット付き十進表記 (dotted decimal notation) あるいはドットアドレス (dot address) と呼ばれる、0-255の数字4組(8ビット×4=32ビット)をドットで繋いだ記法で表記される。

(例)192.168.0.1

gethostbyname()やinet_aton()など、IPアドレスを解釈する実装の一部では、以下のような表記も許している。

数字が3組のときは、3番目は16ビットと解釈される。

(例)192.168.1 (= 192.168.0.1)


数字が2組のときは、2組目は24ビットと解釈される。

(例)192.11010049 (= 192.168.0.1、(168×256+0)×256+1=11010049)


ドットがないときは、単一の32ビット数と解釈される。ロングIPアドレスなどとも呼ばれる。

(例)3232235521 (= 192.168.0.1、((192×256+168)×256+0)×256+1=3232235521)


各数字は0xを前置すると16進数、0を前置すると8進と解釈される。

(例)0xC0A80001 (= 192.168.0.1)

(例)0xC0.0250.1 (= 192.168.0.1、(0xC0=192, 0250=168))

これらの表記はRFC等で規定されておらず(RFC3986を参照のこと)、オペレーティングシステム (OS) やアプリケーション(例:ウェブブラウザソフト)、ネットワーク機器等によっては利用できないことがある。 また、悪意のある者がフィッシングサイトなどのURLを偽装するために用いる場合もあるので、注意が必要である。


アドレスクラス

IPアドレスは、次の5つのアドレスクラスに分かれている。

クラスアドレス範囲用途
クラスA0.0.0.0-127.255.255.255ネットワークアドレス長は8ビット、ホストアドレス長は24ビット
クラスB128.0.0.0-191.255.255.255ネットワークアドレス長は16ビット、ホストアドレス長も16ビット
クラスC192.0.0.0-223.255.255.255ネットワークアドレス長は24ビット、ホストアドレス長は8ビット
クラスD224.0.0.0-239.255.255.255IPマルチキャスト専用
クラスE240.0.0.0-255.255.255.255特に割り当ては決まっていない

クラスAからクラスCまでは、ネットワーク部とホスト部の境界が8ビット単位で区分けされている。クラスAはネットワーク部が短く(8ビット)、ホスト部が長い(24ビット)。すなわち、多くの機器を保有する大組織や、多くの顧客を有する大規模なインターネットサービスプロバイダ (ISP) に割り当てるのに適している。クラスCはその逆である。これは、日本の電話番号において、東京などの人口が多い地域には03のような短い市外局番が割り当てられ、人口の少ない地域には長い市外局番が割り当てられているのと似ている。クラスAが約1,677万台、クラスBが65,534台、クラスCが254台のホストを接続できる。

しかし、アドレスクラスを用いたIPアドレス割り当てには問題が生じた。ほとんどのネットワーク(たとえばインターネットサービスプロバイダ)では、クラスAでは大きすぎ、クラスCでは小さすぎたため、割り当ての要求がクラスBに集中したのである。クラスBの割り当てを受けたネットワークの中には65,534台のホスト(インターネットサービスプロバイダであれば接続ユーザー数)をフルに接続することがまれであるネットワークも存在し、IPアドレスが無駄に消費されることになった。そこで現在ではアドレスクラスを使わず、ネットワーク部とホスト部の境界を8ビット単位に固定せずに細分化する可変長サブネットマスクや、CIDR(Classless Inter-Domain Routing)が一般化している。

IPアドレスの割り当て範囲を示すために、IPアドレスの末尾に「/(スラッシュ)」とともにネットワークアドレス長を付記して表わすことも多い。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen