⇒w:Classless Inter-Domain Routingを用いることで、192.168.1.0-192.168.1.255という複数のIPアドレスを範囲指定させることができる。活用方法としては、ウィキペディアで行われている広域ブロックといった特定の範囲内のIPアドレスを持つ利用者の読み書きの許可及び拒否などがある。
たとえば、69.208で始まるIPアドレス群の場合、CIDRと開始アドレス及び終了アドレスは以下のようになる。
CIDR開始アドレス終了アドレス含まれるアドレス数二進法表記したアドレス数
69.208.0.0/00.0.0.0255.255.255.2554,294,967,296********.********.********.********
69.208.0.0/10.0.0.0127.255.255.2552,147,483,6480*******.********.********.********
69.208.0.0/464.0.0.079.255.255.255268,435,4560100****.********.********.********
69.208.0.0/869.0.0.069.255.255.25516,777,21601000101.********.********.********
69.208.0.0/1169.192.0.069.223.255.2552,097,15201000101.110*****.********.********
69.208.0.0/1269.208.0.069.223.255.2551,048,57601000101.1101****.********.********
69.208.0.0/1369.208.0.069.215.255.255524,28801000101.11010***.********.********
69.208.0.0/1469.208.0.069.211.255.255262,14401000101.110100**.********.********
69.208.0.0/1569.208.0.069.209.255.255131,07201000101.1101000*.********.********
69.208.0.0/1669.208.0.069.208.255.25565,53601000101.11010000.********.********
69.208.0.0/1769.208.0.069.208.127.25532,76801000101.11010000.0*******.********
69.208.0.0/1869.208.0.069.208.63.25516,38401000101.11010000.00******.********
69.208.0.0/1969.208.0.069.208.31.2558,19201000101.11010000.000*****.********
69.208.0.0/2069.208.0.069.208.15.2554,09601000101.11010000.0000****.********
69.208.0.0/2169.208.0.069.208.7.2552,04801000101.11010000.00000***.********
69.208.0.0/2269.208.0.069.208.3.2551,02401000101.11010000.000000**.********
69.208.0.0/2369.208.0.069.208.1.25551201000101.11010000.0000000*.********
69.208.0.0/2469.208.0.069.208.0.25525601000101.11010000.00000000.********
69.208.0.0/2569.208.0.069.208.0.12712801000101.11010000.00000000.0*******
69.208.0.0/2669.208.0.069.208.0.636401000101.11010000.00000000.00******
69.208.0.0/2769.208.0.069.208.0.313201000101.11010000.00000000.000*****
69.208.0.0/2869.208.0.069.208.0.151601000101.11010000.00000000.0000****
69.208.0.0/2969.208.0.069.208.0.7801000101.11010000.00000000.00000***
69.208.0.0/3069.208.0.069.208.0.3401000101.11010000.00000000.000000**
69.208.0.0/3169.208.0.069.208.0.1201000101.11010000.00000000.0000000*
69.208.0.0/3269.208.0.069.208.0.0101000101.11010000.00000000.00000000
表の見方の例
69.208.0.0/16 は、69.208.0.0 から 69.208.255.255 までの65,536アドレス範囲を含む。
69.208.0.0/24 は、69.208.0.0 から 69.208.0.255 までの256アドレス範囲を含む。
通信可能な範囲のことをスコープという。 IPアドレスは、それぞれにスコープが決められている。(→一覧)
後述するプライベートIPアドレス、リンクローカルアドレス、特殊用途のIPアドレスなどを除いたIPアドレスは、「グローバルIPアドレス」と呼び、インターネットの接続用に利用される。そのため、ICANNを頂点とした階層的な委譲関係によって世界的な管理が行われている。日本では日本ネットワークインフォメーションセンター(通称JPNIC)にて管理されている。
通常、パソコンやルータなどをインターネットに接続すると、ISPに割り振られているグローバルIPアドレスの中の一つがパソコンなどに割り当てられる。
プライベートIPアドレス(ローカルIPアドレス)は、プライベートネットワーク(外部から利用できない社内LANなど)のアドレスとして使うことができる。異なるプライベートネットワークを相互接続してルーティングすることも可能である。
プライベートIPアドレスとして、次のアドレス空間が予約されている。ネットワークの規模に応じて、使い分ける必要がある。
クラス範囲サブネットマスクアドレス数
クラスA10.0.0.0-10.255.255.255255.0.0.016,777,216
クラスB172.16.0.0-172.31.255.255255.255.0.02,097,152
クラスC192.168.0.0-192.168.255.255255.255.255.065,536
Windowsなどでは、IPアドレスが設定されておらず、DHCPサーバも見つからない場合には、自動的に169.254で始まるクラスBのIPアドレスが振られる(APIPAという機能)。 これはリンクローカルアドレスと呼ばれ、単一のLAN内での通信に使うことができるが、ルーティングができないなどプライベートアドレスとは異なるものである。
プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを相互変換することにより、インターネットに接続することができる。その方法として、NAPT(実装としてはIPマスカレードやipfwなど)やプロキシサーバがある。
インターネット接続サービスによっては、インターネットに接続する機器にグローバルIPアドレスではなく、このプライベートIPアドレスを割り当てることもある。
プライベートIPアドレスとこれに関する仕組みによって、グローバルIPアドレスを多量に消費することなくインターネットに接続できる機器を増やすことができる。
下記のアドレスは特殊な用途に使われるため、機器に割り振ることはできない。
ホスト部の2進数表現が全て1 (例:192.168.170.255/24)ネットワークに対するブロードキャストアドレスとして用いられる。
ホスト部の2進数表現が全て0 (例:192.168.170.0/24)ネットワーク自体を指すアドレスとして用いられる。本来これはネットワーク構成図やサーバソフトウェアの設定などにおける表記上の約束事にすぎず、実際には必ずしも使えないわけではないが、動作が保証されないので避けたほうがよい。また過去においては、ブロードキャストアドレスとしてこの形式を用いるOSも存在した。
127.0.0.0/8 (よく使われるのは127.0.0.1)その機器自身を表すローカルループバックアドレスとして用いられる。
グローバルIPアドレスは、まずインターネットレジストリ(APNICやJPNICなど)からISPにまとまった単位で付与される。これを割り振り (allocation) という。ISPは、末端の利用者(個人、法人など)に対して、利用契約に基づいてIPアドレスを払い出す。これを割り当て (assignment) という。かつて、一部の大学やIT企業が非営利でインターネットを支えていた時代には、レジストリからこれら組織に直接割り当てられる例が多かったが、今日では商用ISPが発達したため、新規の割り当てではそのような例は少ない。インターネットレジストリにもICANN -> RIR(Regional Internet Registry) -> NIR(National Internet Registry) -> LIR(Local Internet Registry)といった階層構造が存在する。
参考: ⇒インターネット用語1分解説 - 割り振り(Allocation)、割り当て(Assignment)とは
個人契約者の場合、グローバルIPアドレス1個を動的に割り当てる(接続ごとにIPアドレスが変わることがある)ものがほとんどである。ただし、ISPや契約プランによっては、プライベートアドレスを割り当てるもの、グローバルアドレス1個を固定で割り当てるもの、複数のグローバルアドレスを固定で割り当てるものもある。