GeForce
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GeForce
開発者NVIDIA
販売開始1999年9月1日
(23年前) (1999-09-01)
種類Graphics Processing Unit

GeForce(ジーフォース)は、NVIDIA社が設計開発しているGraphics Processing Unit (GPU) のブランド名である。

同社の「RIVA」シリーズの後継製品にあたり、1999年に発表されたGeForce 256を最初に、競合するアドバンスト・マイクロ・デバイセズ (AMD) のRadeonと共にパーソナルコンピュータにおけるグラフィックス・テクノロジーを先導している。2022年6月現在の主力は、GeForce GTX 16シリーズとGeForce RTX 30シリーズである。
概要

同社のグラフィックスアクセラレータ製品は『GeForce』シリーズをベースに、ノートパソコン向けに『GeForce M(900シリーズまで、7シリーズまではGeForce Go)』シリーズ、ワークステーション向けにOpenGL処理性能を向上させた『Quadro』シリーズ、そしてHPC向けに倍精度浮動小数点演算性能の強化やECC機構などを搭載した『Tesla』シリーズを展開している。また、モバイル向けにARMベースのCPUとGeForceベースのGPUを搭載した統合型プロセッサ『Tegra』シリーズを展開している。対応する主なリアルタイム3DグラフィックスAPIはDirectX (Direct3D) 、Vulkan及びOpenGLだが、主にDirectXに最適化されている。汎用性や柔軟性を増したDirectX 10世代の統合型シェーダーアーキテクチャ (Unified Shader Architecture) を搭載したGeForce 8シリーズ (G80) [1]が発表された2006年以降、NVIDIAはGeForceシリーズのGPUやそれから派生・発展させたチップを使った汎用コンピューティングGPGPU)のための統合開発環境技術(: Compute Unified Device Architecture、CUDA)の開発に注力している。
APIのサポート

GeForce 8シリーズ以降は、CUDAのほか、OpenCLDirectComputeといったGPGPU APIにも対応している。また、物理演算ライブラリPhysX[2]のハードウェアアクセラレーションにも対応している。

Windows 10に搭載されるDirectX 12に関しては、Fermiアーキテクチャ以降においてAPIレベルでサポートされる[注釈 1]。機能レベル (Feature Level) に関しては、TuringアーキテクチャのRTXモデルとAmpereアーキテクチャ以降かつ451.48ドライバー以降でFeature Level 12_2 (DirectX 12 Ultimate) をフルサポートする[4]が、Maxwell第2世代からPascalアーキテクチャまでとTuringアーキテクチャのGTX/MXモデルではFeature Level 12_1、それ以前のFermiアーキテクチャからMaxwell第1世代ではFeature Level 11_0すなわちDirectX 11.0までの機能となる[5]。詳しくはen:Direct3Dおよびen:Feature levels in Direct3Dを参照のこと。

Vulkanに関しては、Maxwellアーキテクチャ以降でVulkan 1.3に[6]、KeplerアーキテクチャはVulkan 1.2に対応している。

OpenGLに関しては、Fermiアーキテクチャ以降の387.92ドライバー以降でOpenGL 4.6に対応している[7]。それ以前のGeForce 8シリーズからTeslaアーキテクチャまではOpenGL 3.3までの対応となる。

OpenCLに関しては、Maxwellアーキテクチャ以降の465.89ドライバー以降でOpenCL 3.0に対応している[8]。それ以前のKeplerアーキテクチャでは350.12ドライバー以降でOpenCL 1.2まで[9]、GeForce 8シリーズからFermiアーキテクチャまではOpenCL 1.1までの対応となる。

アーキテクチャ販売開始シリーズ[注釈 2]/製品名DirectX
(Feature Level)VulkanOpenGLOpenCLCUDA[10] [11]
SDKCompute
capability
Tesla第12007年G8011 API
(FL:10_0)?3.31.16.01.0
G84, G86, G92, G94, G96, G986.51.1
Tesla第22008年GT200, GT200b1.3
2009年GT215, GT216, GT21811 API
(FL:10_1)1.2
Fermi2010年GT(X) 400, 500シリーズ
GT 610, 620, 630(GF108), 730(GF108)12 API
(FL:11_0)4.68.02.1
GTX 465, 470, 480
GTX 570, 580, 5902.0
Kepler2012年GTX 600, 700シリーズ
GT 640(GK107), 7401.21.210.23.0
2013年GT 630(GK208), 640(GK208)
GT 710, 720, 730(GK208)
GTX 780, TITANシリーズ(GK110)11.43.5
Maxwell第12014年GTX 750シリーズ1.33.011.85.0
Maxewll第22015年GTX 900シリーズ, TITAN X12 API
(FL:12_1)5.2
Pascal2016年GT(X) 10シリーズ
NVIDIA TITAN X, Xp6.1
Volta2018年NVIDIA TITAN V7.0
Turing2019年GTX 16シリーズ7.5
2018年RTX 20シリーズ
NVIDIA TITAN RTX12 API
(FL:12_2)
Ampere2020年RTX 30シリーズ8.6
Ada Lovelace2022年RTX 40シリーズ8.9

DSR (Dynamic Super Resolution)に関しては、Fermiアーキテクチャ以降の344.48ドライバー以降で対応している[12]
Image Sharpeningに関しては、Keplerアーキテクチャ以降の441.08ドライバー以降で対応している[13]

3D Visionに関しては、GeForce 8シリーズ以降の上位製品とFermiアーキテクチャ以降Turingアーキテクチャ(SUPER, 1650, 1630を除く)までで対応していた[14]が、425.31ドライバーを最後にサポートが終了している[15]。GeForce 3D Visionでは、リフレッシュレート120Hz以上のディスプレイと左右眼の視野を交互に遮断する専用メガネを用いて3D立体視を可能としていた[16]
VR Readyに関しては、GeForce 900シリーズ以降の上位製品で対応している[17]。左右眼用にそれぞれディスプレイを組み込んだHMDを用いVRを可能としている。
ドライバーのサポート

アーキテクチャWindows 7/8/8.1/10
(32bit)Windows 7
(64bit)Windows 8/8.1
(64bit)Windows 10
(64bit)Windows 11Windows Server
シリーズ
Tesla1. [342.01] (2016.12.14)提供なし提供なし
Fermi2. [391.35] (2018.3.27)
Kepler
(ノートPC向け)2. 上に同じ3. [425.31] (2019.4.11)
Kepler4. [R470ブランチ] (2024.9まで)
Security Update Driver4. 左に同じ
Maxwell6. 〇
Game Ready Driver および
Studio Driver (Pascal以降)
Pascal
Volta5. 提供なし4. 上に同じ5. 提供なし
Turing
Ampere
Ada Lovelace5. 提供なし

Teslaアーキテクチャに対しては、2016年12月14日付の342.01ドライバーを最後にサポートが終了している。

32bit版のWindows(Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows 10)に対してと、Fermiアーキテクチャに対しては、共に2018年3月27日付の391.35ドライバーを最後にサポートが終了している。

KeplerアーキテクチャのノートPC向け製品に対しては、2019年4月11日付の425.31ドライバーを最後にサポートが終了している
[18]

64bit版のWindows 7、Windows 8、Windows 8.1に対してと、KeplerアーキテクチャのデスクトップPC向け製品に対しては、共にR470ブランチの2021年9月20日付の472.12ドライバーを最後として、2024年9月までは脆弱性修正を含む「Security Update Driver」が提供される[19]

NVIDIA TITAN VとGeForce 16シリーズ/GeForce 20シリーズ以降に対しては、32bit版のOS(Windows 7/8/8.1/10、Linux、FreeBSD)向けと、64bit版のWindows 8/Windows 8.1向けドライバーは提供されない。GeForce 40シリーズ以降に対しては、64bit版のWindows 7向けドライバーは提供されない。

GeForce 10シリーズ以降では、ゲーム向けに最適化された「Game Ready Driver」の他に、Quadroの一部機能を有効化し、速度よりも安定性を重視した「Studio Driver」も提供されている[20]

命名規則

GeForceシリーズは、その名称からビデオチップの大まかな相対性能を知ることができる。なお同数同指標の製品でもベンダーによって性能には差違があるので、導入の際には確認が必要である。
現行

2008年6月17日発表のGeForce 200シリーズより命名規則が一新され、2009年3月に発表されたリネーム製品であるGeForce 100シリーズにも導入されている。これまでの命名規則では最後に置かれていたモデル内のクラスを表すアルファベットの代わりに、シリーズ内のクラスを表すアルファベットを前に置き、続く3 - 4桁の数字の内、上位から百の位まででシリーズを、末尾2桁と数値05相当の"Ti"付加によってシリーズ内の性能指標(モデル)を表している。

GeForce 500シリーズからは性能向上に伴い従来のGTSクラスに該当する製品がGTXクラスに吸収された。GeForce 700シリーズからGeForce 20シリーズまでは、従来シリーズでの性能指標95, 90(デュアルチップ)に相当する製品として、命名規則の異なるTITAN(TITAN Zを除きシングルチップ)が存在する。GeForce 30シリーズ以降は性能指標90のモデルもシングルチップである。GeForce 20シリーズからはGTXクラスの上位モデルを置き換える形でRTXクラスも販売され、上位モデルの置き換えが進んだことからGeForce 16シリーズでは例外的に性能指標30のモデルもGTXクラスとされている。

GPUクラスシリーズ性能指標 (モデル)価格の目安
ハイエンドデュアル(200 - 600シリーズ)
シングル(30 - シリーズ)GTX/RTX1 - 10, 16, 20 - 4090 Ti, 90 (95 - 90)100,000円 -
シングル80 Ti, 80 SUPER, 80 (85 - 80)60,000 - 220,000円
ハイクラス70 Ti, 70 SUPER, 70 (75 - 70)40,000 - 90,000円


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