Engrish
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Engrishとは、最も狭義には、日本人日本語の文章を英語に翻訳をする時、あるいは英語で文章を書こうとした時にできる、奇妙な英語のことを揶揄するスラング

日本語に限らず他のアジア諸国の言語における奇妙な英語使用に対しても用いられる。「Engrish」という語は、日本語や他のいくつかの東アジアの言語で R と L の発音の区別が無いことにかけたシャレである。日本語に限定した場合、Engrishは英語圏の人にとっては、おおむねユーモラスな誤用だと受け止められている。ジャップリッシュ (Japlish) またはジャングリッシュ (Janglish) という語も存在するが、これらはそれほど一般的ではなく、またより侮蔑的であると考えられている。

また、Engrishは、例えば外国風な装飾として用いるなど、広告の中で用いられる、英単語の故意に誤った、または不注意な使い方を指すこともある。

一般的には、和製英語とは別のものと考えられている。和製英語とは、日本で広く用いられるが英語圏では見られない、英語をベースにした造語である。 逆に外国人の奇妙な日本語の発音を揶揄するNihonglishなる言葉も存在する。
目次

1 概要

2 Engrish文化

3 その他の用語

4 関連項目

5 外部リンク

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概要

日本語の場合、ラ行の子音は歯茎顫動音、つまり舌が前歯の裏側の硬口蓋に触れる。そのため、英語のLとRの中間のような音になる。また、日本語では、英語のLに相当する独立した字を持たないため、英語が堪能でない日本人はしばしば英語をスペリングするときLとRを混同する。こうして、EnglishがEngrishと誤記されることがある。演劇用語"break a leg"(舞台に登場すること)が"break a reg"になっていたり、"get rid of"と"get lid of"を混同したりする宣伝ポスター、rice(、ご飯)とlice(シラミ)が混同されるなどがその例である。

Engrishは、英語からの借用語を日本風に発音すること、または英語からの借入語を多く備えた日本の方言、を指すこともある。日本語には母音が5つしかなく、子音クラスターはほとんどなく、RとLの他にもVとB、ShiとSi(Ci)、ThとSなども区別が無いので、英語の借用語はしばしば英語圏の人にとっては異様なまたはユーモラスな発音になる。特に下ネタに聞こえるような単語や文はEngrishの話題になりやすい。例えば、ギタリストEric Claptonは、日本語ではErikku Kuraputonになるが、英語で"crap"とは"クソ"を意味する為、英語圏の人からは滑稽に聞こえる。他にも"I love you(貴方を愛している)"が"I rub you (私は貴方を擦る)"、"sit(座る)"が"shit(クソ)"、"earth(地球)"が"ass(尻)"に聞こえるなど。

日本語を使う人は、日常会話で600を越える英語からの輸入語を用いるが、それらは時々省略された形になっている。例えば、handkerchiefはハンカチに、professional wrestlingはプロレスになっている、McDonald'sはMakudonarudoになるが、さらに省略されてマックないしマクドになるなど。発音の変化がより異国風でよりユーモラスであればあるほど、よりEngrishであると考えられている。

注意すべきことは、申し分なく論理的な英語の借用語ですら、英語圏の人にとっては異質で難解に聞こえることがあるという点である。例えば、写真を撮るときにcheeseを指してチーズというなど。こうした発音の変化は、言語学的に系統だっていて、話者の知性とは無関係なのである。

Engrishは、"to make speed up find up out document"のように、かつては家庭用電器製品のマニュアルに頻出したが、今ではそれほど多くなくなっている。BabelfishやGoogle言語ツールのような機械翻訳をチェック無しで用いることが、下手な翻訳が生まれる発生源になっている。


Engrish文化

Engrish は、特に日本のポップカルチャーの中で顕著に用いられている。これは、一部の日本の若者は英語をとてもファッショナブルだと考えているためである。日本人は英語から来たかなりの数の語彙に慣れ親しんでおり、日本の多くのポップステレビのテーマソングの歌詞の中に支離滅裂な英語表現が取り入れられている。日本のマーケティング企業がこうした流行を助長し、かくして英語のネイティブスピーカーから見ると極めておかしな、または説明がつかないほど異様な、英語の表現が書かれた膨大な数の広告、製品、被服を生み出す結果となった。こうした新しい英語表現は、れっきとした意味のある用語として使用されるというよりも単にファッションとして用いられるために、大概は短命である。

いくつかのビデオゲームは、Engrishを生み出した。中でももっともよく知られたものは、「ゼロウィング」の"All your base are belong to us"、そして「メタルギア」の"I feel asleep" と "The truck have started to move"であろう。また、もっともシンプルな例としては"Time over"が挙げられる。もちろん、ゲームの技術が進歩しゲームの主な購買層が拡大したことでゲーム開発へ投じられる予算が増えるにつれ、プロの翻訳家を雇うことによりこの種の下手な翻訳はほとんど根絶されてきた。それでも、「スーパーマリオサンシャイン」の"Shine get!"のように、いくつかの日本語版のゲームでは今日でもEngrishを見つけることができる。

もう一つの例はTitanという会社が製造したコンピュータ用の冷却ファンに書かれた"Going faster is the system job"である。

また、Engrishはアメリカのコメディ・セントラルで放映されているアニメ「サウスパーク」でも何度か取り上げられている。その一例を挙げれば、シーズン8第1話「Good Time With Weapons」で、メインキャラクターたちが突然日本アニメ(ドラゴンボールZなど)風の画風になり、"let's fighting love"というEngrishと日本語がごちゃまぜの荒唐無稽な日本語の歌が流れる。最終盤のスタッフロールでも流れる(因みに歌っているのは原作者のトレイ・パーカー本人(本人はコロラド大学在籍当時日本語を専攻しており、日本在住経験も持つ日本通である為、わざとEngrishを組み込んだ可能性が高い) ⇒動画

Engrishは時として、面白くする効果やエキゾチックな効果を狙ってわざと使われる。漢字ギリシア文字偽キリル文字西洋ラテン文字アルファベット社会において(大抵は間違った使い方で)そういった目的で使われるのと同じである。これに似た用法で、M?tley Cr?eやH?gar the H?rrible、もしくはH?agen-Dazsのように、普通の英語の句にウムラウトアクセント符号?誤字を加えて、エキゾチックな外見にすることがある。


その他の用語

Engrish の対極の概念にニホングリッシュ (Nihonglish) がある。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen