日本航空のDC-10(現在はすでに引退)
用途:旅客機
製造者:ダグラス・エアクラフト
運用者
オムニエアインターナショナル(運用中)
フェデックス(運用中)
アエロフロート(運用中)
アメリカン航空
ユナイテッド航空
ノースウエスト航空
スイス航空
フィンランド航空
KLMオランダ航空
サベナ・ベルギー航空
ルフトハンザドイツ航空
アリタリア航空
イベリア航空
トルコ航空
日本航空
日本エアシステム
ヴァリグ・ブラジル航空
ほか
初飛行:1970年
生産数:446機
表示
DC-10は、アメリカ合衆国の航空機メーカーマクドネル・ダグラス(1996年にボーイングと合併)が、アメリカン航空の要望にこたえて作った、ワイドボディの三発式ジェット旅客機。ダグラスがマクドネルと合併(1967年)する以前の1966年に開発を開始したので名前は「DC」のままである。1970年に初飛行、1971年8月に運航を開始した。
目次
1 概要
1.1 機体
1.2 販売戦争
2 バージョン
3 機体データ (DC-10-30)
3.1 概要
3.2 性能
4 日本のDC-10
4.1 日本の航空会社
4.1.1 日本航空
4.1.2 日本エアシステム
4.1.3 ミネベア航空
4.2 乗り入れ航空会社
5 航空事故
5.1 主な事故
6 関連項目
7 外部リンク
//
ジェットエンジン3発の旅客機である。エンジンの搭載位置は左右の主翼下に各1発、垂直尾翼基部に1発である。垂直尾翼基部のエンジンについては従来のS字ダクト(インテイク)を採用したロッキードL-1011 トライスターとは違い、垂直尾翼下部をストレートダクトが貫いており、エンジン自体は垂直尾翼後端にある。この形状のため、垂直尾翼は鋭く面積が小さめになっており、舵の効きを確保するため、二重ヒンジ式となっている。主翼は35度の後退角を有し、高揚力装置としてほぼ前縁スラットが全翼幅にあり、二重隙間フラップを用いている。
後部にもエンジンを持つ3発機であり、重心をとるため主翼は機体の中央よりやや後部にあり胴体が丸くずんぐりとしており、ストレートダクト故の鋭い垂直尾翼と合わせてシャチのようにも見える。
ベーシックタイプの-10型、航続距離を延長しセンターメインギアを追加した-30型や-40型、操縦システムを後継のMD-11と同じものに近代化改修したMD-10がある。また、旅客型・貨物型のほかに、軍用機として空中給油機KC-10のバリエーションがある。
販売戦争日本航空のDC-10-40型機のコクピット
1972年に運航を開始したトライスターとは、同じ市場を狙って激しく競合する機体であったため、「戦争さながら」と称されるような販売競争が繰り広げられ、各国の航空会社や政府首脳に賄賂がばら撒かれた。また、度重なるダンピングと壮絶な値下げ競争を繰り広げた。結局、この勝負は1981年にロッキードが旅客機部門から撤退することによって、DC-10が勝利を収めたが、ロッキードだけでなくマクドネル・ダグラスの経営も極度に悪化する事態となり、後に同社がライバルのボーイングに吸収される遠因となった(皮肉にも旅客機の販売競争に敗れたロッキードはその後軍用機メーカーとして残り、現在では世界最大級の軍需産業メーカーであるロッキード・マーティンとなっている)。