CICS (Customer Information Control System) は、IBM が開発・販売している、メインフレームを中心としたトランザクション処理システムである。
目次
1 概要
2 構成
3 バージョン
4 詳細
5 競合製品
6 関連項目
7 外部リンク
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CICSは、z/OS などの下で稼動する、オンライン・バッチ両方に向けてデザインされたトランザクション処理システムである。
大量トランザクションの安定した処理や信頼性に加え、徹底したロギングにより、障害発生時にも処理中トランザクションの大多数の回復・整合性保持を行う。更にオプションのXRF構成の場合は、障害発生時に処理中のトランザクションの大多数を、ユーザーに障害発生を意識させる(クライアントにエラーを返す)ことなく、代替サーバに引継ぐ事ができる。
CICSはデータベース管理システム(DBMS)として、階層型のIMS-DB、またはRDBMSのDB2と組み合わせる事ができる。
近年ではWebアプリケーションサーバによるトランザクション処理が幅広く普及しているが、CICSは特にミッションクリティカルな用途の他、Webアプリケーションサーバから接続されるバックエンドの基幹業務の中核部分としても、2008年現在でも使用されている。
CICSファミリーは以下で構成される。
CICS Tranzaction Server (CICS TS)
CICSの中核
最新版のV3.1は、z/OS、OS/390、z/VSEで稼動する
CICS Tranzaction Gateway (CTG。アプリケーションサーバ連携など、分散処理の場合のゲートウェイ)
旧TXSeries
最新版のV7.0は、AIX、HP-UX、Solaris、Windows、Linuxで稼動する
CICSクライアント
3270系の表示装置や印刷装置
CICS Universal Client (VisualBasic など)
Webクライアント (J2EE Connecter Architecture など)
バージョン
1969年 CICS誕生
1988年 CICS/MVS 2.1 (XRFサポート)
1997年 CICS Tranzaction Server に改称
1999年 CICS Tranzaction Server 1.3 (Javaサポート、CICS Webサポート(CWS))
2007年 CICS Tranzaction Server 3.2 (Webサービス強化)
System z などの IBM の大型コンピュータ(メインフレーム)上では、CICS は1秒間に何千というトランザクションを容易に処理する。それは、企業全体のコンピューティングの大黒柱となる。CICS のアプリケーションプログラムは幾種類ものプログラミング言語で書かれている。それにはCOBOL、PL/I、C、C++、アセンブリ言語、REXX、Javaが含まれる。
CICS で動く業務アプリケーションプログラムは、トランザクション ID を使って始められる。CICS のスクリーンは、COBOL などのプログラミング言語を使って、マップとして送られる。エンドユーザーが打鍵したデータは、受け取ったマップによってプログラムに受け取り可能な形に変えられて入力される。CICS のスクリーンは、高輝度にハイライトされているか、違う色をしているか、点滅している文字列を含む。
マップが COBOL を通してどのように送られるかを、以下に示す。EXEC CICS SEND MAPSET(MPS1) MAP(MP1)END-EXEC.
CICS は銀行の現金自動預け払い機、航空会社の予約システムなどに使われている。CICS が初めて売りに出されたのは1969年7月8日のことで、IMS の登場後間もないときのことである。CICS は、IBM のアメリカのパロアルトにある研究所で開発された。1974年、CICS の開発はイギリスの ⇒Hursley にある IBM の研究所に移された。
1980年代から1990年代、CICS の一部は、アントニー・ホーアの指揮の下、 ⇒Oxford University Computing Laboratory とのコラボレーションで、Z言語を使って整えられた。
近年は、CICS の拡張はWebサービスやEnterprise JavaBeans (EJB) のサポートを含む。2007年リリースされたバージョンは、「CICS Transaction Server Version 3.2 for z/OS」であり、COBOL、C、C++、PL/Iなどの言語から、Webサービスをサポートする。
競合製品
AIM - 富士通
XDM - 日立製作所
VIS - NEC