Bluetooth(ブルートゥース)は東芝、エリクソン、インテル、IBM、ノキアが中心になって提唱している、近接したデバイス(機器)とデバイスの間を2.4GHzの周波数帯を用いて電波での情報のやりとりを行う、無線通信規格およびその技術である。
PC等のマウス、キーボードをはじめ、携帯電話・PHS、スマートフォン・PDAや携帯端末において無線通信を行う。
IEEEでの規格名は、IEEE 802.15.1。
目次
1 概要
2 開発経歴
3 バージョン
4 プロファイル
5 クラス
6 Bluetooth Driver Stack
6.1 Microsoft
7 接続手順の実際
8 Bluetoothの利用法
8.1 携帯電話・PHS
8.2 ハンズフリー通話
8.3 無線モデム(インターネット接続)
8.4 カーナビゲーション
8.5 RFIDタグ・バーコード リーダ
8.6 そのほかの利用法
9 ライセンス・電波法による規制
10 その他
11 関連項目
12 外部リンク
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概要
基本事項
Bluetoothは2.4GHzの周波数帯を用いて、半径10-100メートル程度の、Bluetooth搭載機器と最大3Mbps(EDR使用時)で無線通信を行うことができる。機器間に物があっても電波が届く範囲で通信が可能である。モバイル通信における通信端末のコストダウンを目的としている。当初、赤外線短距離通信のIrDAの完全置き換えという誤った認識で普及が試みられたが、使いにくさが強調され普及の妨げとなった。しかし現在では異なる分野での利便性が認識され、それぞれの得意分野で普及が進んでいる。Bluetoothは、自分の電子機器をつなぎっぱなしで使う用途に適しており、IrDAはほかの機器と通信したいときに、平易にデータ交換が可能である。双方の方式がお互いの苦手分野を補完している。
名称の由来
名称は、スウェーデンのエリクソン社の技術者がつけたものである。初めてノルウェーとデンマークを無血統合したヴァイキング人のデンマーク王、ハラルド・ブロタン( ⇒Harald Blaatand)に由来している。Blatandを英語の音に写したものが Bluetoothである。「乱立する無線通信規格を統合したい」という願いが込められている。
遅延
Bluetoothヘッドセットなどは、実際のスピーカーと比べて遅れて聞こえるなど、0.2秒程度の遅延が発生する。このため、電話用途では問題ないものの、映画・アニメなどでは「口の動きとあっていない」のが気になったり、ゲーム用途などでは「反応が遅れる」などのデメリットが出てくる (最近の機種では同期を取っているため、知覚できるほどの遅延は改善されているが、技術的にみて遅延は存在する)。なお、Bluetoothゲームコントローラー等では、遅延はほとんど問題ないレベルとなっており、現在ではWiiやプレイステーション3といったゲーム機の標準コントローラにBluetoothが採用されている。
開発経歴
1994年 - エリクソン社内のプロジェクトとして開発開始
1998年 - 上記5社でBluetooth SIGを設立。同時にBluetoothという名称を発表
1999年7月26日 - Bluetooth仕様書バージョン1.0が発表される
2003年頃 - 日本でBluetoothが普及し始める
2003年11月 - 仕様書バージョン1.2をリリース
2004年11月 - 仕様書バージョン2.0 + EDR をリリース
2007年3月28日 - 仕様書バージョン2.1 + EDR をリリース
Bluetooth規格には以下のバージョンがある。
1.0b
最初のバージョン。
1.0b+CE (Critical Errata)
1.0bに修正を加えたもの。現在ではごく古い機器でまれに見かける程度。
1.1
規格が安定し本格的な普及期を迎えたバージョン。多数の搭載機器が発売された。
1.2
2.4GHz無線LAN(IEEE 802.11/b/g)との干渉対策を盛り込んだバージョン。比較的新しい機器に搭載されている。
2.0
高速化機能EDR(Enhanced Data Rate)を盛り込んだバージョン。EDRに非対応の2.0機器と対応の2.0+EDR機器が混在している。
2.1
ペアリングが簡略化され、近距離無線通信のNFC(Near Field Communication)に対応。マウスやキーボードのバッテリー寿命を最大で5倍延長できる「Sniff Subrating」機能を搭載した。
1.0b?1.1ではバージョン間の非互換性が問題視されていたが、1.1以降はそのような問題もほぼなくなり、順調に推移している。 将来的には超広帯域無線を利用したワイヤレスUSBとの統合も検討されている。