AMステレオ放送(-ほうそう)とは中波放送(AM放送)のステレオ放送である。
目次
1 概要
2 沿革
3 歴史
3.1 世界
3.2 日本
3.2.1 AMモノラル2波によるステレオから1波ステレオの方式決定まで
3.2.2 本放送に向けての試験電波発射
3.2.3 本放送開始
4 AMステレオ放送実施局
4.1 過去に実施されていた放送局
5 対応機種
5.1 据置型
5.2 ポータブル型
6 関連項目
7 脚注
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概要
AMステレオ放送に対応するラジオ受信機ではAMモノラル放送・AMステレオ放送どちらも聴取できるほか、従来の(非対応)受信機ではそのままAMステレオ放送をモノラル放送として聴取できる。
日本にて1992年開始当初は「AMラジオの最初で最後の進化」「AMラジオのFM化」と言われ、トーク番組などで流れる音楽が開始前と比べて多くなった。
日本では1992年のAMステレオ放送開始より前の1991年10月にアイワが初めて日本で対応した製品を出し、ソニーなどその他のメーカーもその後対応した。しかし、数年後アイワを除くメーカーは対応した製品を出すことは少なくなっていく。アイワはその後も対応していたがソニーに吸収合併された後は対応を打ち切った。
現在では少種類の現行製品しか発売されていない。
普及・定着しなかった原因として、まず日本放送協会(NHK)がこの放送方式に対応しなかったからである。その理由は2つある。
放送法においてNHKは「日本全国に均一な放送をする」義務が定められており、全国47都道府県全てにAMステレオ放送を導入すると莫大な経費がかかる(特にステレオ放送の送信機)とされたこと[1]。
既に超短波放送(FM)でステレオ放送を行っており、NHK中波放送の聴取者は高齢層が多かったためにAMステレオ放送を生かせる番組が少ないとされ[2]、中波でのステレオ放送は不要と判断したこと[3]。
しかしながら、韓国のような1.5MW(メガワット=1000kW)クラスの大出力送信所設置[4]と中継送信所の統廃合でNHKでも低コストでのAMステレオ放送導入が容易だった、という意見もある。なお、NHK放送センターのラジオセンター131スタジオと132スタジオは将来のAMステレオ放送実施を目的にステレオ放送に対応した設備になっているがAMステレオ放送不実施決定後もステレオ放送に対応した機材は実際にステレオ放送されるFM放送[5]や地上デジタルラジオ実用化試験放送で活用している。
民放局もプロ野球中継や音楽番組のステレオ放送を目的とした大都市中波局と実施当時民放FM局がなかった岡山県や未だに民放FM局がない和歌山県の中波局での実施に止まり、音楽番組の聴取率不振や上記のNHK不実施を反映したせいか実施されていない民放局の方が多い[6]。特にAMステレオ放送を開始するとサービスエリアがステレオ受信できる地域となるためモノラルに比べて狭まってしまう。そのためサービスエリア減による広告料金低下を嫌う営業部門のからの反発も導入できない要因の一つである[7]。また、AMステレオ実施の民放局でも一部の局を除いて親局のみでしか行われていない。
普通のモノラル受信機に対してAMステレオ受信機は値段が高価なこと[8]や、受信するためのICチップを生産しているメーカーが少ないことも普及・定着しなくなった原因と考えられる。ただFM文字多重放送受信機のように入手が困難になるという状況にはなっていないため、家電量販店やインターネットなどで注文すれば入手が可能である。
札幌テレビ放送(現:STVラジオ)が1996年10月に開始して以後、新規に開始した局は存在しない。反対にKBCラジオが2007年4月1日、RKKラジオも2008年9月28日に、それぞれAMステレオ放送を終了した。
沿革
1926年11月 - アメリカ電信電話会社(現・AT&T)のP.K.ポッターが直交変調方式の特許を取得。