404特許(404とっきょ)とは、中村修二が職務発明した窒化物半導体結晶膜の成長方法に関する日本の特許2628404号をいう。
化学メーカーの日亜化学工業が1992年に特許出願した。本特許は高輝度青色発光ダイオードの製造において結晶成長の過程で利用することができる「ツーフローMOCVD」技術に関するものである。
2006年2月に日亜化学工業は「量産においては必要とされない技術」として本特許の放棄を決定した。
高輝度青色発光ダイオードなどに用いるGaN(窒化ガリウム)の結晶を成長させるためには約1000℃に熱した基板にGaNの原料ガスを吹き付ける必要があるが、そのままではガスが舞い上がってしまい上手く結晶化することができない。そこで、別のガスを上から吹き付けることで、基板に原料ガス流を押しつけ、結晶成長を可能とした。ガス噴出口が2つ有るために「ツーフローMOCVD」と呼ばれる。
2001年8月、404特許の原告への帰属確認、及びそれが認められない場合は譲渡対価を求めて、中村修二は元勤務先の日亜化学工業を相手に訴訟を起こした。原告は被告会社の高輝度青色LED製造への本特許の貢献度は100%と主張、対して被告は現在は利用されない技術と主張するなど、本特許の認識を巡っては真っ向から対立していた。この訴訟は一般的には「青色発光ダイオード(LED)裁判」として知られている場合が多い。
一審の東京地方裁判所では、2002年9月の中間判決において、特許の帰属については被告会社のものであるという判決がなされた。その後2004年1月30日、発明の譲渡対価について、被告会社に対し約200億円の支払いを命じる判決がなされた。
控訴審の東京高等裁判所では、2004年12月に裁判所が和解勧告を出し、2005年1月に原告被告とも受け入れて訴訟が終了した。和解金は404特許も含めた原告の関わった全職務発明に対して約6億円(実際は延滞損害金も加えた約8億円)となり、結果的に404特許の判決は出ず終了した。なお知的財産問題を取り扱う知的財産高等裁判所は、この訴訟の終了後に開設されている。 カテゴリ: 知的財産権 | 裁判例
更新日時:2008年2月7日(木)16:03
取得日時:2008/08/13 20:02