2進接頭辞
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従来の用法

従来の2進数の接頭辞名前記号乗数SI接頭辞の乗数
キロ(kilo)K210 = 1 024103 = 1 000
メガ(mega)M220 = 1 048 576106 = 1 000 000
ギガ(giga)G230 = 1 073 741 824109 = 1 000 000 000
テラ(tera)T240 = 1 099 511 627 7761012 = 1 000 000 000 000
ペタ(peta)P250 = 1 125 899 906 842 6241015 = 1 000 000 000 000 000
エクサ(exa)E260 = 1 152 921 504 606 846 9761018 = 1 000 000 000 000 000 000
ゼタ(zetta)Z270 = 1 180 591 620 717 411 303 4241021 = 1 000 000 000 000 000 000 000
ヨタ(yotta)Y280 = 1 208 925 819 614 629 174 706 1761024 = 1 000 000 000 000 000 000 000 000

キロの記号は SI 接頭辞の k と区別して K が使用される。それ以外の記号は SI 接頭辞と同じで区別できない。


IEC 規格の接頭辞

新しいIEC規格の接頭辞名前記号乗数
キビ(kibi)Ki210 = 1 024
メビ(mebi)Mi220 = 1 048 576
ギビ(gibi)Gi230 = 1 073 741 824
テビ(tebi)Ti240 = 1 099 511 627 776
ペビ(pebi)Pi250 = 1 125 899 906 842 624
エクスビ(exbi)Ei260 = 1 152 921 504 606 846 976
ゼビ(zebi)Zi270 = 1 180 591 620 717 411 303 424
ヨビ(yobi)Yi280 = 1 208 925 819 614 629 174 706 176

語源は近い値の SI 接頭辞の先頭部分に 2 進を表す bi を付けたもので、記号では SI 接頭辞の記号に i が付く。ただしキビについては k が大文字になって Ki となる。

2007年時点ではこの表現方法はまだ広く使われていない。2005年までは、SI接頭辞のエクサに対応するエクスビまでしか定められておらず、ゼタ(1021)、ヨタ(1024)に対応する2進接頭辞はなかった。2005年8月、IECは、エクスビ以上の接頭辞としてゼビ (zebi)、ヨビ (yobi)を正式に導入した。


2進接頭辞とSI接頭辞

一般的に半導体メモリの構造に起因するデータの大きさの単位では2進接頭辞が、それ以外でSI接頭辞が使用される。しかしメモリ関連であっても場面によっては十進法に基づくSI接頭辞の方が量の比較や計算が行いやすい利便性があるため、両者の使い分けが考えられる。そのため2進接頭辞はIEC規格での明確な表示が必要となる。

IEC規格でない旧来の2進接頭辞とSI接頭辞の使い分けは分野や場合によっては曖昧で混乱しており、キロがSI接頭辞の1,000であるか2進接頭辞の1,024であるかはそれだけではわからない事もある。キロでは双方の差は約2%だが、メガで約5%、ギガで約7%、テラで約10%と乗数が大きくなるにつれその差も大きくなる。俗に、1,024にはkではなくKを用い、「ケー」と称するという流儀もある。

IEC 60027-2:2005によりSI接頭辞とは異なる名称と記号を持つ2進接頭辞が導入されたことを受け、国際単位系(SI) 国際文書第8版(2006年)では、SI接頭語は10の整数乗を表すことを改めて強調した上で、SI接頭語を決して2の冪乗を表すために用いてはならないとしている。ただし、IEC 60027-2:2005の2進接頭辞はSIには属さない。

一般にRAMROMなど半導体メモリの容量は2進接頭辞を使う。1キロバイト=1,024バイト、1メガバイト=1,024キロバイトである。

CPU等のクロック周波数サンプリング周波数など周波数にはSI接頭辞が使用される。2.4ギガヘルツは2,400,000,000ヘルツである。周波数の単位は、国際単位系に係る計量単位なのでSI接頭辞を使用する。

通信速度、また音声や映像の圧縮ストリーミングでのビットレートではSI接頭辞が使用される。1メガビット/秒は1,000,000ビット/秒である。

フロッピーディスクの容量では2進接頭辞とSI接頭辞の混合した単位が使用される場合がある。多くの90mm(3.5インチ)2HDフロッピーディスクの容量はフォーマット時1.44メガバイトと表示されるが、正確には1.44×1,000×1,024バイト(1,440キビバイト)の容量を持っている。この場合の"メガ"は1,000×1,024であり、SI接頭辞でも2進接頭辞でもない。いずれかを使用するなら1.47メガバイトまたは1.41メビバイトとなる。

ハードディスクドライブの容量ではSI接頭辞が使用される。これは同じハードディスクでもSI接頭辞で表示したほうが見かけの数字がより大きくなるというマーケティング上の理由からであると考えられている。例えば100ギガバイトのハードディスクドライブはおよそ100×1,000×1,000×1,000バイト(100×109バイト)の容量を持っている。しかしOS等の表示は2進接頭辞を使用している場合が多く、100ギガバイトのハードディスクがOS上で93ギガバイト前後と表示されるなど、ハードディスクドライブの容量表示とOSでの容量表示は食い違う場合が多い。その為SI接頭辞で表した製品の箱(ケース)や説明書などに小さく「OSの表示により、容量が小さく表示されることがあります。」等と表記されていることが多い。

ファイルや電子ドキュメントの大きさは伝統的に2進接頭辞が使われる場合が多い。これはメモリへの格納の観点からは合理的だが、近年のメモリ制約の縮小や通信との親和性を考えるとSI接頭辞の方が良い事もある。


外部リンク

Reference IEC 60027 - 国際電気標準会議のサイト内(英語)

「Binary prefix」 - Encyclopedia of Earthにある「2進接頭辞」についての項目(英語)。

IEC - IEC in action | SI zone > Prefixes for binary multiples - 国際電気標準会議(英語)

Recommendation to elevate IEEE 1541-2002 to full-use standard - IEEE(英語)
カテゴリ: 国際単位系 | 情報の単位

更新日時:2008年9月20日(土)13:01
取得日時:2008/10/07 01:43


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki