007+慰めの報酬
[Wikipedia|▼Menu]

007/慰めの報酬
Quantum of Solace

監督マーク・フォースター
脚本ジョシュア・ゼトゥマー
ポール・ハギス
ニール・パーヴィス
ロバート・ウェイド
原作イアン・フレミング
製作マイケル・G・ウィルソン
バーバラ・ブロッコリ
製作総指揮カラム・マクドゥーガル
アンソニー・ウェイ
出演者ダニエル・クレイグ
オルガ・キュリレンコ
マチュー・アマルリック
ジャンカルロ・ジャンニーニ
ジェマ・アータートン
アナトール・トーブマン
イェスパー・クリステンセン
デヴィッド・ハーバー
ロリー・キニア
ティム・ピゴット=スミス
ホアキン・コシオ
ジェフリー・ライト
ジュディ・デンチ
音楽デヴィッド・アーノルド
主題歌「アナザー・ウェイ・トゥ・ダイ
アリシア・キーズ
ジャック・ホワイト
撮影ロベルト・シェイファー
編集マット・チェシー
リック・ピアソン
製作会社イーオン・プロダクションズ
ダンジャック
メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
ユナイテッド・アーティスツ
コロンビア ピクチャーズ
配給 ソニー・ピクチャーズ リリーシング
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開 2008年10月31日
2008年11月7日
2009年1月24日
上映時間106分
製作国 イギリス
アメリカ合衆国
言語英語
製作費$200,000,000[1]
興行収入 $589,580,482[1]
$80,805,643[1]
$168,368,427[1]
19億8000万円[2]
前作007/カジノ・ロワイヤル
次作007 スカイフォール
テンプレートを表示

『007/慰めの報酬』(ダブルオーセブン なぐさめのほうしゅう、原題: Quantum of Solace)は、2008年スパイアクション映画イーオン・プロダクションズが製作した「ジェームズ・ボンド」シリーズの第22作目にあたる。監督はマーク・フォースター、脚本はポール・ハギスニール・パーヴィス、ロバート・ウェイドで、『007/カジノ・ロワイヤル』(2006年)の直接の続編であり、ダニエル・クレイグが架空のMI6諜報員、ジェームズ・ボンドを演じる2作目の作品である。タイトルは、1959年に出版されたイアン・フレミングの『007号の冒険』(新版は『007/薔薇と拳銃』)に掲載された短編小説から取られたものだが、本作にはその物語の要素は一切含まれていない。

2008年10月29日にオデオン・レスター・スクエアで初公開され、クレイグの演技や、より暗く厳しい現実的なトーン、映画のアクションシークエンスなどを主に評価しながらも、前作『007/カジノ・ロワイヤル』に比べて印象が薄いと感じられるなど、総じて賛否両論の評価を受けた。2016年9月現在、全世界で5億8900万ドルを稼ぎ出し、インフレーション調整なしの「ジェームズ・ボンド」映画としては4番目に高い興行収入を記録し、2008年の7番目に高い興行収入を記録した作品となっている。本作に続いて『007 スカイフォール』(2012年)が公開された。
ストーリー

前作『007/カジノ・ロワイヤル』からの続編となる。前作のラストシーンの直後からストーリーが始まる設定とされている。

相変わらず組織から理解されずにいたジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、将来を誓い合いながらもヴェネツィアで死んだ英国金融活動部(FATF)のヴェスパーを操っていた男、「ミスター・ホワイト」(イェスパー・クリステンセン)を唯一の手掛かりとしてその背後にある組織を探っていた。

場所はイタリアの古都シエーナ。ボンドは、謎の組織の車と激しいカーチェイスを繰り広げた。その後、何とか銃撃をかわしてミスター・ホワイトを「M」(ジュデイ・デンチ)のもとに連行するも、尋問中に仲間内で突然の裏切りが起こる。結局、ミスター・ホワイトは裏切り者の手引きにより逃走、ボンドは裏切り者を追跡の末、生け捕りにせず殺してしまう。

だが、裏切り者の遺した手掛かりからボンドはある一人の男の存在に辿り着く。エドムンド・スレイト、この男は裏切り者が残した紙幣と同じ連番の紙幣を所持しており、その紙幣はル・シッフルの違法取引に使われたものだった。ボンドはロンドンからスレイトが滞在しているハイチのホテルに向かう。ホテルでスレイトの部屋に押し入ったボンドは、またもや生け捕りにせず殺してしまう。手がかりを失い、途方に暮れるボンドだったが、スレイト宛に届けられた荷物が無いかどうかをフロントに確かめてみることにした。すると、偶然にもブリーフケースが届けられており、ボンドは見た目の似ているスレイトに成り済ましてフロント係からケースを受け取り、ホテルを出る。すると、そこでカミーユ(オルガ・キュリレンコ)という女と出会う。スレイトに成り済まし、彼女との商談をまとめようとする内にケースを開けると中には銃が入っていた。スレイトは地質学者ではなく、殺し屋だったのである。カミーユは当然それを知るはずもなく、ボンドを突き飛ばすと車で逃げ去る。ボンドは尾行していた監視役の男からバイクを奪い、ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)というフランス人実業家にたどり着く。この男の表の顔はグリーン・エコロジーを謳ったNPO法人「グリーン・プラネット」の代表者。しかし裏の顔は、ヨーロッパと中南米を行き来し、利権のために元ボリビア軍事政権トップであるメドラーノ将軍(ホアキン・コシオ)のクーデターを支援する巨大組織の幹部であった。一方、かつてメドラーノ将軍に家族をなぶり殺された女であり、ボリビアの情報部員でもあるカミーユもまた、復讐心を秘めてグリーンに近づこうとしていた。

グリーンはボリビアの天然資源の採掘利権を餌に秘密裏にCIA南米支局とも連絡をとっていた。この利権を巡っては様々な駆け引きが裏で繰り広げられており、そこには英国の政府の中枢部の一部も関わっていた。そのためボンドは祖国や味方であるはずの組織からも追跡を受け、犯罪の濡れ衣まで着せられてしまうが、鋼鉄の意志を曲げず、いまや自分を始末しようとするCIAの追手からも逃れながら、カミーユとともに天然資源利権の背後にあるグリーンの陰謀を阻止すべく立ち向かって行く。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:82 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef