様々な文化とともに中国から伝来し、元々日本にあった蛇神信仰と融合した。中世以降の解釈では日本神話に登場するヤマタノオロチも竜の一種とされることがある。古墳などに見られる四神の青竜が有名だが、他にも水の神として各地で民間信仰の対象となった。九頭竜伝承はとくに有名である。灌漑技術が未熟だった時代には、干ばつが続くと竜神に食べ物や生け贄を捧げたり、高僧が祈りを捧げるといった雨乞いが行われている。有名なものでは、神泉苑(二条城南)で弘法大師が祈りを捧げて善女竜王(清瀧権現)を呼び、雨を降らせたという逸話がある。
日本国内には、京都の相国寺、日光東照宮の薬師堂、長野県の妙見寺、信濃の妙見寺など4箇所の寺院で「鳴竜」などと呼ばれる仕掛けがある。これは堂宇の天井に大きな龍の絵が描かれており、この真下で拍子木を打ったり拍手をするとパァァーンと響き、それが竜が鳴いているように聞こえるものである。かつて青森にも竜泉寺にこの鳴竜があったが焼失して現在はない。
竜を描く場合、国によって指の本数が決まっていた。最高位である五本指の竜(五爪の竜)は、中国での作品のみに見られる。四爪の竜は、朝鮮など近隣諸国の中で特に中国に近い国で描かれていた。最後に三爪の竜は近隣諸国の中でもやや遠くにある国(日本など)で描かれていた。本稿に掲載されている画像も日本で描かれたものであるため三爪である。五爪の竜は中国の皇帝しか使うことが出来ず、一説によるとこれは中華思想が元にあり、皇帝の威厳を保つ役割もあったとされる[2]。現在はそのような取り決めはなく、誰でも自由に描くことができる。北京北海公園(旧皇帝御園)の九龍壁にある皇帝の象徴の五爪の竜
竜にちなんだ比喩・言葉
竜は帝王の象徴とされるため、帝王にまつわるものには「竜」がつくことが多い。「竜影」(帝王の姿)、「竜顔」(帝王の顔)、「袞竜(こんりょう)」(帝王の衣服。「袞竜の袖にすがる」といえば帝王に助けを求めるという意味になる)、「竜袍(りゅうほう、ロンパオ、longpao)」(清朝の皇帝の着る黄色の緞子の着物)。
「竜」は偉大な動物とされるため、漢字文化圏では人名によく使用される。
鯉の滝昇りは、鯉が滝を上ると竜になる登竜門という中国の故事伝承にちなむ。
中国では、恐竜など大型動物の化石は竜の骨(竜骨)と信じられ、長く漢方の材料として使用された。
竜のあごには一枚だけ逆さになった鱗があり、これに触ると必ず殺されるという。詳しくは逆鱗を参照。
風水における気の流れは竜脈と称された。
日本列島はその形状から竜と称されることがあり、例えば「日本沈没」(小松左京)では物語終盤の日本が沈没する節に竜の死というタイトルを付けている。ついでに彼による自己パロディ的作品「日本漂流」では、日本列島の下には本当に竜がいて、それをうっかり突いたために日本が世界中を泳ぎ回る。Archultragigantonamasaurus nipponicus という名が与えられていた。
黄河は古来よりその形状から竜に喩えられた。
中国の古琴や和楽器の箏は、竜に見立てられており、「竜角」、「竜尾」、「竜眼」など多くの部分が竜の体の部分にちなんだ名称で呼ばれる。
将棋で竜とは飛車が成った駒である竜王の略称。ちなみに角行の成ったものは竜馬(りゅうま)だが、こちらの略称は馬(うま)。
麻雀では三元牌を竜に喩えることがある(三元牌は英語でDragon tiles)。またドラは三元牌を「ドラゴン」と呼んだことに由来したもの。
中日ドラゴンズ
各種の竜
八大竜王
黄竜
青竜
白竜
黒竜
四海竜王
蛟竜
応竜
神竜
竜人
ドラゴン
ワイバーン
ヒュドラ
リンドヴルム
竜にちなんだフィクション
マンダ?竜のキャラ
神龍 (ドラゴンボール)?竜のキャラ
ナース (ウルトラ怪獣)?竜型ロボット
仮面ライダーアギト?竜がモチーフ
仮面ライダー龍騎?竜がモチーフ
仮面ライダー電王?リュウタロスは竜がモチーフ
参考文献^ 青木良輔 (2001), ワニと龍 - 恐竜になれなかった動物の話, 平凡社, ISBN 978-4582850918
^ 宮崎市定 (1995), "龍の爪は何本か", 中国文明論集, 岩波書店, pp. 343-344, ISBN 978-4003313312