単純骨折で骨の転位がなければそのまま固定をし、骨の転位がある場合は徒手整復や牽引などの非観血的整復術や手術による観血的整復術によって正常なアライメントに戻し、一定期間固定し安静を保つ。一方複雑骨折では骨が表皮から飛び出すことで様々な細菌が存在する外界と交通してしまうことから感染症の阻止が最重点課題となる。傷口の念入りな洗浄消毒と汚染され挫滅した組織の切除(デブリードマン)が受傷後直ちに行なわれるべきで、抗生物質の投与も積極的に行われる。骨癒合に要する期間は損傷部位や年齢に左右されるが、いずれの骨折も同じプロセスを踏んで修復される。ただし、感染症や不適切な治療により骨癒合が遷延したり癒合せずに偽関節となるケースもある。
内固定
手術によって金属のプレートやワイヤー、ピン等の固定具によって骨を接合する方法。
外固定
ギプス等を用い、体の外側から、骨折部が動かないよう固定する方法。
創外固定
手術によって骨折部周囲の骨にピンを串刺しにし、体外に出た部分を金属棒やレジンなどで支持する方法。開放骨折などの際、損傷部への手術操作により感染リスクが高まる恐れのある時や粉砕骨折などに有用である。
経皮的鋼線固定
キルシュナーワイヤーなどを用いてX線透視下に皮膚の外から骨を串刺しにして固定する。(右上の画像参照)
Gultの癒合日数においては、癒合は中手骨で2週、肋骨で3週、鎖骨で4週、前腕骨で5週、上腕骨体部で6週、脛骨で7週、両下腿骨で8週、大腿骨で8週、大腿骨頚部で12週かかる。
小児、思春期以前に多い骨折
若木骨折:柔軟性に富む若年者の場合は完全に骨が破断するのではなく、若木を折ったような状態になることがある。
骨端線損傷:成長期の骨端部においてズレなどが生じたもの。転位を認める場合は骨端線離開とも呼ぶ。
大腿骨骨幹部骨折
上腕骨顆上骨折
上腕骨外顆骨折
老人の場合、潜在的な骨塩量の低下による骨の脆弱化(骨粗鬆症)や筋力の衰えによる歩行不安定から、転倒などによって以下のような骨折を起こしやすい。
大腿骨頚部骨折
脊椎圧迫骨折
上腕骨外科頚骨折
橈骨遠位端骨折
頭部・脊椎・体幹部の骨折
顔面骨折
頭蓋骨骨折
顎骨骨折
頬骨骨折
頚椎骨折
胸椎骨折
腰椎骨折
肋骨骨折
骨盤骨折
上肢の骨折
鎖骨骨折
ショーファー骨折
上腕骨骨折
上腕骨上端部骨折(上腕骨外顆頚骨折)
上腕骨下端部骨折(上腕骨外顆頚骨折)
前腕骨骨折
橈骨骨折
橈骨骨幹部骨折(ガレアッツィ骨折)
尺骨骨折
尺骨骨幹部骨折(パレ骨折、モンテジア脱臼骨折)
コーレス骨折
スミス骨折
バートン骨折(掌側バートン骨折、背側バートン骨折)
舟状骨骨折
中手骨骨折
関連項目ウィクショナリーに ⇒骨折の項目があります。
骨
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脊髄損傷
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柔道整復術
参考文献
Kenneth J Koval,M.D. Joseph D. Zuckerman, M.D.(2001) Handbook of Fractures (2nd ed.). ISBN 0-7817-3141-0
玉井健介、宗田大 訳(2004) ロックウッドに学ぶ骨折ハンドブック ISBN 4-89592-370-3
カテゴリ: 外傷 | 骨折 | 労働安全 | 労働災害 | リハビリテーション
更新日時:2008年7月11日(金)06:54
取得日時:2008/07/20 02:17