3+3+4学制は、返還後、董建華行政長官が推進した ⇒教育制度改革(中国語)の一環である。中等教育における予科(2年間)を廃止し、1年間ずつ後期中等教育と大学に振り分ける。その結果、前期中等教育が3年間、後期中等教育が3年間、大学が4年間となる。新制前期中等教育は2006年度から、新制後期中等教育は2009年度から、新制大学は2012年度から開始される。
改革の理由は二つある。従来の予科の教科内容が専門的かつ高度すぎ、むしろ大学入学後に学習するのが適切な部分が多いとの批判があった。また、3+3+4学制のほうが、アメリカ合衆国など主要な諸外国の教育制度と親和性が高いとされた。
後期中等教育(日本の高校に相当)から理科系と文科系に分かれるため、前期中等教育の3年生で選択が求められる。従来の後期中等教育修了テスト「香港中學會考」と予科修了テスト「香港高級程度會考」は、「 ⇒香港中學文憑考試(中国語)」に一本化される。
詳細は香港の文化を参照
映画ジャッキー・チェン(成龍)
映画産業がイギリスの植民地時代から盛んであり、ゴールデン・ハーベストなどの大手映画制作会社の本拠地があるなど、中国語圏における映画産業の一大拠点として君臨しているだけでなく、日本や韓国と並びアジアの映画産業における中心の一つとなっている。
また、1960年代から現在に至るまで、ブルース・リーやジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、チョウ・ユンファなど数多くの世界的に有名な映画スターを生み出してきているほか、ウォン・カーウァイ、ジョン・ウー、 レナード・ホー などの世界的に有名な映画監督を輩出しており、その存在感は非常に高い。
地上波では、TVBとATVの2局があり、広東語と英語による放送が各2チャンネルずつ、合計4チャンネルである。広東語放送はマカオや広東省各地で受信されているだけでなく、マレーシアやシンガポール、オーストラリアでも一部番組が放送されており、香港文化伝搬のメディアとなっている。
鳳凰衛視などの香港系の衛星放送チャンネルもあるが、法規制を受けて、英語または国語で放送している。中国国内の衛星放送もおおむね受信可能であるが、個人で受信する例は多くない。
主なホテルでは、客室で日本の民放やNHKの国際放送や欧米、中華人民共和国本土を含むアジア各国の番組を見られるようにしている例が多い。
ちなみに香港の多くの芸能人はTVBまたはATVの専属となっており、TVB専属のタレントはATVに出演できない(その逆もできない)。
九龍の尖沙咀にある香港藝術館 (Hong Kong Museum of Art) や、新界の沙田にある香港文化博物館 (Hong Kong Heritage Museum) などの美術館や博物館では、新旧の作家の作品を鑑賞することができる。また、香港の各地にも個人や法人の経営などによるギャラリーが点在しており、灣仔の香港藝術中心 (Hong Kong Arts Centre) では最近の作家を中心とした作品の展示が行われている。
2年に一度、香港の美術の祭典である『香港ビエンナーレ』が開かれる。また、イタリアのヴェネツィアで2年に一度開かれる『ヴェネツィア・ビエンナーレ』にも、香港出身のアーティストによる作品が香港代表として出展がされる。
香港の著名な作家としては、トリコロールのシートを使用した作品で知られるスタンレー・ウォン(又一山人)や、グラフィックデザイナーのアラン・チャン(陳幼堅)などが挙げられる。特にアラン・チャンは日本の三井住友銀行のロゴなど、香港以外での企業CIやインテリアをデザインしていることでも知られる。
また香港発のデザイン情報誌『Idn』が発行されるなど、香港はアジアの中でも美術に関する意識は比較的高い位置にあると考えられる。香港は広告産業が盛んである土地柄、香港の美術は各種コマーシャルと密接に関わりがあることも多い。近年では造形作家のマイケル・ラウ(劉建文)やエリック・ソー(蘇勲)、鐵人兄弟 (brothersfree) などを筆頭としたフィギュアなどの立体造形作品、『時空冒険記ゼントリックス』(時空冒險記ZENTRIX)や『春田花花幼稚園』シリーズに代表される香港製アニメーションなどの製作も盛んになっている。
香港の生活や歴史、文化などからインスパイアされた作品が多いが、ヨーロッパや日本、アメリカなどの文化から受けた印象を作品に反映させる例も多く見られ、貿易都市ならではの一面も伺わせる。
その中で、特に香港での日本からの影響は大きい。これは香港で放映される番組などで、日本のアニメーションやドラマなどのコンテンツが数多く提供されていることが考えられる。これは若年層の中では既に文化の中心のひとつともなり、しばしば若手作家による作品の題材となることもある。
台湾に並ぶ中国語、広東語圏内のポピュラー音楽の流行発信地の一つとして、アジア圏内で人気が高い多くの歌手を多数輩出している。また、粤劇や国楽の演奏団や、イギリスから伝わったバグパイプの楽団などの特徴ある音楽団体も多い。なお、アメリカやイギリスのポピュラー音楽の人気も高いが、平井堅や浜崎あゆみなどの日本人歌手、アーティストも安定した人気を保っており、CDショップにはJ-POPのコーナーもある。