香港
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インターネット

香港でのインターネット接続は、普及率の高いケーブルテレビADSLなどのブロードバンドが主流である。また、FTTH光ファイバー接続)も普及してきている。香港のインターネット普及率は、概ね8割程度と高水準である。数多くのサービスプロバイダーが事業を展開しており、日本の企業ではSo-netNTTKDDIなどが進出している。

香港では個人のインターネット普及率が高く、市街の至る箇所に無線LANホットスポットが設置されているが、いわゆるインターネットカフェの様な公共性のあるネット環境は比較的少ない。ホテルもブロードバンド有料の例が多い。

1997年の『一国二制度』の方針により特別行政区として高度な自治権を有する香港では、中華人民共和国政府によるインターネット接続のいかなる言論及び表現の規制や統制、監視も行われない事となっており、現在はその方針が遵守されている。ただし、香港の捜査当局が犯罪捜査のため盗聴を行うことは一定程度認められている。

この一国二制度の遵守により香港は、中華人民共和国領内に及ぶ広域ファイアーウォールである『金盾』のネットワークからはマカオ特別行政区も含めて除外され、イギリス統治時期同様に日本や欧米各国と変わらない自由で干渉のない情報交流の環境が整えられている。またこれとは逆に、本土側から閲覧や検索のできない香港のニュースメディアやサイトが多数存在する事が確認されている。

WWWにおける、香港の国別コードトップレベルドメインは『.hk』である。香港で登録されるウェブサイトの中で、現在ではセカンドレベルドメインによるものが最も一般的となっている。


報道・メディア

香港基本法は言論および報道の自由や通信の秘密を規定している。言論及び報道の自由が極度に制限されている中華人民共和国本土と異なり、香港基本法の存在のためにこれらの規定は比較的遵守されている。ただし、広告主となる企業の多くは、中華人民共和国本土で活動するうえで、中央政府の意向を気にせざるを得ない。香港経済における本土系企業のプレゼンスも増大している。そのため、広告収入に依存するメディアには、自主規制する傾向が出ているといわれる。また、有力なメディアが中華人民共和国よりの企業に買収されるケースも起こっている。低価格路線が、独立したメディアの存続を危機にさらし、広告収入への依存を強めているという側面もある。

主な新聞には、中道および右派として『信報財経新聞』、『明報』、『東方日報』、『蘋果日報』などがある。『蘋果日報』が最も中国共産党政府に批判的といわれるが、最近は遠慮がちになってきたとも言われる。『信報財経新聞』は経済専門誌、『明報』は高級紙だが、それ以外は日本のスポーツ新聞に近い内容が多い。一方、左派の新聞としては、『文匯報』『大公報』『香港商報』などがある。左派の新聞は、一般読者が少ないものの、中国共産党政府の強い影響下にあり、本土系企業の広告収入も多く得ているといわれる。

テレビに関しては、テレビの記述を参照)


言語


公用語香港で使用される言葉-右上から逆時計回りに:広東語、香港風英語北京語朝鮮語、香港風日本語タガログ語

公用語英語中国語であるが、事実上の共通語は、方言の一つである広東語である。人口の 95.2%が広東語を常用もしくは理解し、38.1%が英語を常用もしくは理解する。英語は中国語に対する上位言語であり、イギリスの統治が始まってから1974年までの間、唯一の公用語とされていたが、中国語(普通話に近い形で書いて広東語で発音する)も事実上の公用語であった。香港が中国に返還された後(1997年以降)は、香港特別行政区基本法第9条により、香港の行政・立法・司法の場において、中国語に並ぶ正式な言語として英語を用いることができると規定されている。なお、香港で最も広く用いられている言語が広東語であるのは前述のとおりであるが、基本法同条の規定では単に「中国語」(中国語:「中文」、英語:「Chinese language」)とのみ書かれており、普通話・広東語の別については規定されていない。

香港はイギリス領(植民地)であると同時に国際自由港であるため社会的上昇の手段として英語の取得は重要であり、英語教育の指向性は高かった。2003年より、学科の内容理解を深めることを目標に、中学・高校で中国語を用いて授業を行なうことを奨励する政策(母語教学)を実施している。

中華人民共和国の改革開放政策により、1980年代後半から中華人民共和国との往来が盛んになったことから、普通話北京語をベースにした中国語の標準語。「国語」とも呼ぶ)が普及しつつある。かつては北京語で授業を行う学校は、中国共産党系ないしは中国国民党系の学校だけであったが、中華人民共和国への返還を控えた1990年代からは、大部分の小中学校で普通話会話の授業を導入している。返還後、政府の会議も、北京語の同時通訳が用意されるのが当たり前になっている。

一般的に中国語は繁体字で表記されるが、中国返還後、政府関係の資料は簡体字でも提供される例が増えている。香港では広東語を表記するための方言字も多く使われており、政府も香港増補字符集という文字セットを制定している。

歴史上の経緯から、香港で使われている英語はイギリス英語の影響を強く受けている。そのため、日本でよく目にするアメリカ英語による表記と比べて、例えば下記のような違いがある。

"centre"、"colour"など、単語の一部がイギリス風の表記をされる場合が多い。

建物の階層の数え方は、地上階(日本の1階)を"ground floor (G/F)"と呼び、その上の階層を"first floor (1/F)"、"second floor (2/F)"…の様に数える。

「地下道」を"subway"、「エレベーター」を"lift"、「小学校」を"primary school"と呼ぶ(アメリカ英語ではそれぞれ"underpass"、"elevator"、"elementary school")。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen