遷都(首都の移転)の例としては、以下のパターンがある。
政権の交代によって遷都する例
古代の中国の遷都。
ロシア帝国の死滅とソビエト連邦の誕生(サンクトペテルブルク→モスクワ)。
領土の拡大に応じて遷都する例
リソルジメント期におけるイタリア王国(トリノ→フィレンツェ→ローマ)。
東西統一後のドイツ(ボン→ベルリン)。
新に首都として計画都市を建設する例
アメリカ合衆国の、ニューヨークからワシントンD.C.への遷都。
オーストラリアの、メルボルンからキャンベラへの遷都。
ブラジルの、リオ・デ・ジャネイロからブラジリアへの遷都。
ミャンマーの、ヤンゴンからネピドーへの遷都。(軍事政権下での独断専行という声もある)
日本の、平城京から平安京への遷都。
政治・経済状況の変化によって遷都する例
ニュージーランドの、オークランドからウェリントンへの遷都。(ゴールドラッシュによる南島の離反を防ぐため)
戦線の移動による占領地域の変化によって遷都する例
朝鮮戦争時の韓国と北朝鮮。
台湾割譲の台湾民主国
一般に、首都は過密地になりやすい。これは、国家機関(日本でいうところの国会議事堂、中央省庁、最高裁判所)が置かれているために、国家機関の周りに企業が密集するためである。このように、本来、首都は政治と行政の中心地であるが、経済の中心地になることも珍しくない(例:東京特別区、ソウル)。こういう経過に至った国家では、遷都によって、経済の中心地ではない都市を新しく首都に選定することもある。
ただし、ブラジリア(ブラジル)やキャンベラ(オーストラリア)のように、何もない原野などに国家機関だけを建設した場合は、この限りではない。ベリーズの首都であるベルモパンに至っては、人口が1万人未満である。
1市単独で広域自治体(県や州)を構成する市は、特別市と称される。特に首都は過密化しやすい点から、特別市となっている所が多い。また、首都以外でも、首都に伍する過密都市(大抵は1つ)は、特別市とされる所もある。
一市単独で「県」を構成する首都
パリ市(フランス)
一市単独で「州」を構成する首都
ソウル特別市(大韓民国)
平壌直轄市(朝鮮民主主義人民共和国)
台北市(中華民国(台湾))
北京市(中華人民共和国)
ジャカルタ特別市(インドネシア)
ベルリン特別市(ドイツ)
ウィーン市(オーストリア)
ワシントンD.C.(アメリカ合衆国)
メヒコ市(メキシコ)