日本語の「青」「あお」は、緑色を意味することがある。漢字や中国語の「青」も、実際は緑を意味する語が多い(青梗菜、青果など)。 現代の中国語では、“blue”を「藍」、“green”を「香vと表記して区別する。たとえば獄油的稻田(青々とした稲田)と蔚藍的大海(青々とした海)などである。
自然界の青
大量の水(海、湖沼、プールなど)や、晴れている日の昼間の空は、青く見える。
空の青さは、レイリー散乱によるものである。
水の青さも、ほぼこれによる。
これらの「青」には「蒼」や「碧」の字が使われることもある。
花の色素としては青色は比較的まれである。とくにカーネーションやバラなどにおいては交配によって青い花を咲かせる品種を作り出すことが困難であり、近年では遺伝子操作によって作り出そうとする研究が行われている。青いバラについては、不可能・幻を表す代名詞ともなっている(この事項は、最相葉月『青いバラ』小学館に詳しい)。ちなみに、花色という色名は青色の一種であるが、これはツユクサの花の色とされる。
青に関する風習
青は海や水のイメージから、「希望」「冷静」のイメージを伴う事がある。例:“Blue Bird”(希望の鳥)
寒さや恐怖などで顔色が悪くなることを「青ざめる」という。
工員や技術職を象徴する。例:「ブルーカラー」(藍襟) ⇔白
ヨーロッパでは15世紀ごろまで青は寒色ではなく暖色だった。
ロマン主義以降憂鬱な心境を「ブルー」と呼ぶことがある。
「寒冷」「冷淡」「陰気」の象徴として、専ら青が使われる事が多い。地図上においても、寒帯は青で示される。 ⇔赤(熱暑、情熱)
暦において、半休(土曜日)は青で記される。 ⇔赤(休日)、黒(平日)
トイレを示すピクトグラムなどでは、黒の代わりに青が男性を表す色として使われることがある。特に、男性トイレの灯火は青で示される例が多い。⇔赤(女性)
知性、高尚、知識階級や貴族を象徴する色に、青が多用される。例:「藍い血を引く(=貴族階級である)」「ブルーリボン賞」 ⇔黄(臆病)
日本の新左翼の中で革労協がヘルメットの色を青にしていた。
ヨーロッパでは、保守主義政党(特にキリスト教民主党系列)が青を用いることが多い。 ⇔紅
仏教では、青色は「修羅」の世界の色として考えられている。
馬の毛色における「青毛」は、「黒」色を指している。(青毛、青鹿毛、黒鹿毛の順に黒い。)
紋章学における青色はアジュールと呼ばれる。古フランス語。
道路に関する青
NEXCO西日本 - 社名ロゴの色に青を採用している。
「命令」「強制」を意味する規制標識には、青が使われる例が多い。例えば、道路標識の「指定方向外進行禁止」は、青地に白の矢印で示される。⇔赤(禁止)、黄(注意)、緑(許可)
日本のナンバープレートで、地名表示が1文字だった時代、「青」が地名表示として使われていた。現在の「青森」にあたる。
鉄道に関する青
青をシンボルカラーとする鉄道会社
JR西日本 - 社名ロゴの色には青を採用している。また自社が運行する多くの普通列車・快速列車(新快速を含む)・特急列車に青を配色している。
JR四国 - 社名ロゴの色は水色。一部の普通列車・特急列車にシンボルカラーの水色を配色している。
JR貨物 - 社名ロゴなどコーポレートカラーが「コンテナブルー」と呼ばれる灰色のかった青(青灰色)。コンテナや機関車などに使用している。
小田急電鉄 - かつては紺と黄色をシンボルカラーとしていたが、現在はすべての通勤車両がアイボリーとロイヤルブルー(ステンレス車体の場合銀色にロイヤルブルー帯)の車体に統一されている。種別表示は、各駅停車に濃い青、区間準急に水色を採用している。
西武鉄道 - かつて1970年代から投入された101系以降の車両は黄色の時代が続いたが、1992年投入開始の6000系以降の新規車両は、銀色または灰色に、青(ライオンズブルー)の帯を入れたものに統一されている(それ以前に投入された車両は改修後も黄色のまま)。種別としては快速の色に使われる。
青をシンボルカラーとする路線
JR東日本京浜東北線 - 1966年以来ラインカラーはスカイブルー(正称:青22号または青24号)。厳密には東北本線・東海道線・根岸線の3路線の電車線から構成される路線であるが、京浜東北線には宇都宮線・高崎線・東海道線の列車が停まらない駅が多数存在するため、事実上は独立した路線とみなされている。