震度
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測定

日本における震度は、全国に配置された自動計測機器(計測震度計)により測定され、発表されている。気象庁震度階級は、その震度での一般的な現象や被害状況を表したものである。かつては気象台の職員の体感や建物などの被害状況を階級表に当てはめて震度を決定していたが、兵庫県南部地震などの経験から震度が6や7となると判定が難しく遅れがちになることが問題となり、1996年4月からは、計測震度計により観測し発表されるようになった[3]


計測震度、加速度

震度階級と計測震度の関係表震度012345弱5強6弱6強7
震度計の
計測震度〜0.40.5〜1.41.5〜2.42.5〜3.43.5〜4.44.5〜4.95.0〜5.45.5〜5.96.0〜6.46.5〜


震度と加速度との間には単純な対応関係がない。気象庁の ⇒震度と加速度を参照。

計測震度の値は気象庁の ⇒震度の算出方法の値を用いている。


周りの様子


1996年10月以降

震度階級屋内屋外建物設備・インフラ地形
0地震計(震度計)が検知し、人は揺れを感じない。変化は無い。変化は無い。変化は無い。変化は無い。
1地震や揺れに敏感もしくは過敏な限られた一部の人が、地震に気付く。
眩暈と錯覚する。変化は無い。変化は無い。変化は無い。変化は無い。
2多くの人が地震であることに気付き、睡眠中の人の一部は目を覚ます。
天井から吊り下げた電灯の吊り紐が左右数cm程度の振幅巾で揺れる。変化は無い。変化は無い。変化は無い。変化は無い。
3殆どの人が揺れを感じる。
揺れの時間が長く続くと不安や恐怖を感じる人が出る。
重ねた陶磁器等の食器が音を立てる。風が無い時も電線が少し揺れる。変化は無い。変化は無い。変化は無い。
4殆どの人が恐怖感をおぼえ、身の安全を図ろうとし始める。机等の下に潜る人が現れる。
睡眠中の人の殆どが目を覚ます。
吊り下げたものは大きく揺れる。
近接した食器同士がずれて音を立てる。
重心の高い置物等が倒れることがある。電線の揺れがハッキリ確認できる。
木々の揺れが風でないことが分かる。
歩いていて揺れを感じる。座り込むと揺れていることが確認できる。
自動車の運転中に、突風で一瞬ハンドルを取られる感覚に似て、地震の揺れに気付く人がいる。木造: アルミサッシを用いていない古い木造家屋ではガラスが振動して鳴る。
軟弱地盤の湿地等を土地改良した地域に建つ建物は他の地域に比べて大きく揺れる。
老朽家屋では柱と壁に隙間が生じる。
RC造: 瞬間的にアルミサッシのガラスとガラス留めがズレてビシっと音を立てる。一部のエレベーターは地震感知後停止する。その後大きな揺れがなければ自動で復旧するものが多い。変化は無い。
5弱殆どの人が恐怖感をおぼえ、身の安全を図ろうとする。
歩行に支障が出始める。
天井から吊るした電灯本体を初め吊り下げ物の多くが大きく揺れ、家具は音を立てはじめる。
重心の高い書籍が本棚から落下する。歩行中にふらつく。木造: ガスメーターの自動遮断弁が作動する家屋が出る。
耐震性の低い家屋では筋交い・火打等の倍率が低い部位を中心に応力が集中し壁には亀裂が入り、柱の継手部分が破壊する。
耐震性を謳っている家屋では柱や梁などの接合部分の軋む音が鳴る。
RC造:地中埋設された老朽化が著しい水道本管は地下の揺れで水道管の接合部が緩み断水する地域が表われる。
エレベーターは停止し、保守会社が点検を行わなければ運転再開が不可能となる(以下5強以上の揺れでも同じ)軟弱な地盤では亀裂が生じることがある。山地で落石、小さな崩壊が生じることがある。
5強恐怖を感じ、たいていの人が行動を中断する。
食器棚などの棚の中にあるものが落ちてくる。テレビもテレビ台から落ちることもある。一部の戸が外れたり、開閉できなくなる。窓ガラスが割れたり、補強していないブロック塀が落ちてくる。道路にも被害が出てくる。木造:耐震性の低い住宅では壁や柱が破壊するものがある。
RC造:耐震性の低い建物では、壁や柱に大きな亀裂が入るものがある。耐震性の高い建物でも壁に亀裂が入るものがある。停電する家庭が出てくる。ガス・水道管に被害が出て、利用できなくなる。軟弱な地盤で、亀裂が生じることがある。山地で落石、小さな崩壊が生じることがある。
6弱立っていることが困難になる。
固定していない重い家具の多くが動いたり転倒する。 開かなくなるドアが多い。かなりの建物で、窓ガラスが割れたり、壁のタイルが落下する。木造:耐震性の低い住宅は倒壊するものがある。耐震性の高い住宅でも壁や柱が破損するものがある。
RC造:耐震性の低い建物では、壁や柱が破壊されるものがある。耐震性の高い建物でも壁、梁(はり)、柱などに大きな亀裂が生じるものがある。一部の列車が脱線する。エレベーターは機器やシャフトが損傷し、乗客が長時間閉じ込められることもある。
6強立っていることができず、はわないと動くことができない。多くの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する。補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。
老齢の中高木は根元から折れることがある。木造:耐震性の低い住宅は倒壊するものが多い。耐震性の高い住宅でも壁や柱がかなり破損するものがある。
RC造:耐震性の低い建物は倒壊するものがある。耐震性の高い建物でも、壁や柱が破壊するものがかなりある。ガス管、水道の配水設備に被害が出、広い範囲でガス・水道が止まることがある。また、一部の地域で停電する。都市ガス会社はこの震度で供給を停止する。震央付近の地域では地割れが確認できる。
植林の少ない地域では山崩れが発生する。
7落下物や揺れに翻弄され、自由意思で行動できない。
殆どの家具が揺れにあわせて移動する。
数kg程度のテレビ等の家電品が空中を飛ぶことがある。重さ数十kgの墓石の上部が倒れる。
細い中木や高木は根元から折れるものがある。
殆どの建物の外壁タイルが剥離、窓ガラスが破損し地上に落下する。耐震性の高い住宅・建物でも、傾いたり、大きく破壊されるものがある。電気・ガス・水道等の主要ライフラインの供給が停止する。
多くの道路の表装がめくれ、通行が困難になる。
鉄道・高速道路等の広域交通機関が破壊される。
都市機能が消滅し、周辺地域と孤立する。大きな地割れが生じる。
地滑り・山崩れが発生する。
地表部の隆起等で地形が変形する。


1996年9月以前

震度階級
0  (無感)地震計(震度計)が検知し、人は揺れを感じない。
1  (微震)静止している人や特に注意している人だけに感じられる。
2  (軽震)人に感じられ、障子などがわずかに動く。
3  (弱震)家が揺れ、戸・障子などが音を立てる。
4  (中震)家が激しく揺れ、八分目ぐらい入れた水が入れ物からあふれ出る。  
5  (強震)壁が割れ、煙突が壊れたりする。
6  (烈震)家が倒れる割合が30%以下で、崖崩れ、地割れが起こる。
7  (激震)家屋の30%以上が倒れ、山崩れや地割れができる。


震度は1996年9月までは0の無感から7の激震まで8段階に分かれていたが、10月以降は5と6を弱と強に分けた10段階とした上で、長年使われてきた烈震や激震などの通称をなくした。

10段階になった背景には、5または6が発生した場合に、同じ震度でも被害の程度が異なる場合が出てきたことにある。


震度階級以外の震度

建築の分野では、耐震性能を震度と呼ぶ数値で表す。これは、鉛直方向と水平方向の静的加重を建築物の自重で割った値で、それぞれの方向の静的加速度重力加速度で割った値に等しい。なお、「静的」とは、「一定振幅の振動」ではなく、一方向への加重ということである。

実際の地震では最大加速度は一時的にしか現れないので、通常はこの数倍の最大加速度の地震に耐えることができる。ただし、固有振動数に近い地震動などではこの限りでない。



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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Smilegreen