化学電池(かがくでんち)は、エネルギーを化学反応によって直接に直流電力に変換する電池(電力機器)である。
化学エネルギーを電気エネルギーに変換(放電)することのみが可能な電池。一次電池の内、電解質を不織布(セパレーター)に染み込ませるなどの処理をして固体化したものを特に乾電池と呼ぶ。
マンガン乾電池
アルカリマンガン乾電池
ニッケル系一次電池
オキシライド乾電池→松下の商品名で、ニッケルマンガン電池に含まれる
酸化銀電池
水銀電池
空気亜鉛電池
リチウム電池
海水電池
二次電池(蓄電池)自動車用12V鉛蓄電池デジタルカメラ用リチウムイオン二次電池
詳細は二次電池を参照
放電時と逆方向に電流を流すことにより、電気エネルギーを化学エネルギーに変換して蓄積(充電)することが可能な電池。
鉛蓄電池
リチウムイオン二次電池
ニッケル・水素蓄電池
ニッケル・カドミウム蓄電池
ナトリウム・硫黄(NaS、ナス)電池
ニッケル・亜鉛蓄電池
酸化銀・亜鉛蓄電池
レドックス・フロー電池
詳細は燃料電池を参照
水素やメタノール、天然ガスなどの燃料から直接電気エネルギーを得る電池。使用する電解質の種類により以下の4種類に分類される。
リン酸形燃料電池 (PAFC)
電解質にリン酸を用いるもの。100℃以上1,000℃未満の中温域で使用。
固体高分子形燃料電池 (PEFC)
電解質に水を含む高分子を用いるもの。100℃付近の低温域で使用。
溶融炭酸形燃料電池 (MCFC)
電解質に溶融したアルカリ金属炭酸塩を用いるもの。100℃以上1,000℃未満の中温域で使用。
固体酸化物形燃料電池 (SOFC)
電解質に酸素イオン伝導性のセラミックスを用いるもの。1,000℃付近の高温域で使用。
また、携帯式電子機器での使用を考慮して、燃料のメタノールを使い捨てライターのようなカートリッジで供給することを前提としたタイプ、ダイレクトメタノール燃料電池 (DMFC) も検討されている。
生物活動の結果得られる化学エネルギーを利用した電池。
光や熱による物理変化によって生じるエネルギー(放射エネルギー)を電気エネルギーに変換するもの。
詳細は太陽電池を参照
光エネルギーを直接的に電気エネルギーに変換するもの。
詳細は熱電素子を参照
熱エネルギーを直接的に電気エネルギーに変換するもの。
詳細は原子力電池を参照
放射性元素が原子核崩壊を起こす際に発生するエネルギーを電気エネルギーに変換するもの。
電池の歴史
紀元前250年頃 世界最古の電池との説があるバグダッド電池(イラク)が作られる(実際には電池として使用はされていない)。
1791年 ルイージ・ガルヴァーニ(イタリア)、ガルバニ電池を発見。
1800年 アレッサンドロ・ボルタ(イタリア)、ボルタ電池を発明。
1802年 物理学者ヨハン・ウィルヘルム・リッター(ドイツ)、小型一次電池を発明。
1866年 ジョルジュ・ルクランシェ(フランス)、ルクランシェ電池(マンガン乾電池の原型)を発明。今までの電池で使われていた電解液をゲル状にしたもので、これが現行使われる乾電池の原型となる。
1881年 ティーボウ(J.A.Thiebaut)が亜鉛の容器に負極と多孔質の容器の両方の役割を持たせた最初の電池で特許を取る。
1887年 屋井先蔵(日本)、乾電池を発明。カール・ガスナー(Carl Gassner)(ドイツ)、乾電池の特許を取得。
1899年 ユングナー(スウェーデン)、ニッケル・カドミウム蓄電池を発明。
1900年 トーマス・エジソン(米国)、ニッケル・鉄蓄電池を発明。
1959年 エバレディ( ⇒Eveready)(米国)、アルカリ乾電池を開発。