他にも、電子レンジ加熱に不向きな食品や、過剰な加熱でトラブルを起こす食品もある。
膜や殻で覆われているもの(鶏卵、銀杏、栗、ソーセージ、飴など)は破裂する危険があるので、これらの食品は極力電子レンジで調理しないこと。やむをえない場合は蒸気を逃がす穴や切れ目をつくる必要がある。殻が無くてもおでんの卵・スコッチエッグなど調理済みの卵料理も「加熱されたところほど固くなる」という性質もあり注意が必要。大きな塊の肉料理も過度に加熱すると破裂することがある(豚の角煮やラフテイなど)。
炭化した物(焦げのあるもの・焼き芋など)を長い時間温めると、スパークを起こして発火し調理中に燃え出す可能性がある。
加熱はできるが焦げ目はつかないため、トーストはうまく作れない。生地が乾燥し噛み切れなくなる。ただし冷凍食品の中には「焦げ目がつくよう工夫されたもの」も存在する。
なお、揚げ物料理(フライ・カツレツ・コロッケ・天ぷらなど)を温めなおす場合、クッキングシートと呼ばれる特殊加工された紙を皿の上に敷いて加熱すると比較的揚げ立ての風味(食感)を保ったまま加熱することが可能である。余剰な水蒸気がクッキングシートを通り抜け、皿の表面で結露しても揚げ物をふやかせることないためである。これは冷凍したパンの解凍においても同様であるが、加熱時間が長過ぎるとパンが乾燥してしまう場合もある。
食品の加熱・解凍以外の用途に電子レンジを使用することは、原則的に各製造メーカーは認めておらず、動作保証対象外である。こういった電子レンジ利用製品の中には、一定限度を超えて加熱すると破裂や発火の虞がある物もあるが、加熱時間は電子レンジ側の出力により変わることを知らないままに表示されている時間通りに加熱して、事故を起こす場合もある。
湿布や湯たんぽ・おしぼりなど調理以外の用途に電子レンジを使う商品も出回っているが、扱いは慎重に行う方が望ましい。破裂や内容物の漏出といった事例も報告されている。
ドライフラワーを作るのに電子レンジを利用する方法もあるが、こちらもメーカー側ではそのような用法を想定しておらず、トラブルは保証対象外である。
その他
「電子レンジ」という名前は、安全でスピーディーなこの装置を東海道本線の電車特急「こだま」(151系電車)に搭載する際、国鉄の担当者のひらめきによって命名されたのが最初とされる。その後市販品にも使われ、一般的な名称となっていった。
都市伝説として「飼い猫を電子レンジで乾燥」というものがあった(俗称猫チン事件)。内容としては、ある主婦が飼っている猫を洗った後、毛を乾燥させるために電子レンジを使用したところその猫が死んでしまい、主婦は「電子レンジの取扱説明書に『ネコを乾燥させてはいけません』とは書かれていない」と主張、製造メーカーの落ち度であると裁判になり、企業側が敗訴し多額の賠償金を支払うことになり、結果として電子レンジの取扱説明書に「ペットを入れないで下さい」という注意書きを書くに至ったという話。ただし実際にこのような訴訟があったという記録は無く、日本の法律においても電子レンジにそのような注意書きを添える義務も無い。
ウィキニュースに関連記事があります。
⇒電子レンジで生後1ヶ月の娘を殺害した容疑で母を逮捕?オハイオ州
2005年8月、アメリカオハイオ州デイトンで当時25歳の母親が電子レンジに自分の赤ん坊の娘を入れてスイッチを押し2分以上加熱したと見られる。このため、高温の熱による内臓損傷により死亡。殺人罪で逮捕・起訴され、2008年9月8日、終身刑を言い渡された[5]。また、同じくアメリカで2007年5月、アーカンソー州ジョシュア・モールディンで当時19歳の父親が電子レンジに2歳の娘を入れてスイッチを押し、全身に三度の火傷の重傷を負わせたとして逮捕された。まさに前述の都市伝説を地で行く話である。
電子レンジを electronic oven とするのは誤用で、正しくは microwave oven (マイクロ波オーブン)である。
[ヘルプ]
^ ただし ⇒日立国際電気のサイトでは、国際電気株式会社が昭和36年、1961年に国産初の業務用電子レンジを発売としている
^ 松下電器産業 NE-100F 業務用で 価格は115万円。 ⇒[1]
^ 家庭用初は松下電器産業のNE-500(1965年) ⇒[2]