日本では「自殺系」と呼ばれるウェブサイトを起点に、全国各地から集まった者が練炭により一酸化炭素ガス中毒で集団自殺を図る事例が2003年ごろから多発し社会問題となった。また太平洋戦争などにおいて、戦地から脱出できない一般市民や、戦闘能力を喪失した軍人や傷病兵らの集団での自殺を集団自決と呼ぶが、原因において議論がある。また、オーストラリアでは日本人捕虜が射殺される目的で収容所から集団で脱走をおこなった事件が自決目的といわれている。
家族や恋愛関係にある男女が揃って自殺を図る場合は心中と言い、集団自殺とは分けられることが多い。日本の場合は無理心中も自殺として扱う場合があるがこれは殺人である。幼児など年少者や死の意味の理解できない者の同意は無効でありこれらは殺人であるが、心中として日本では扱う傾向がある。また前述の日本で社会問題となった各種事件の一部には家族関係・恋愛関係がないにもかかわらず心中に近い要因のものもあり、大規模な場合には、宗教的な思想や団体(カルト教団)が関与している場合もある。
日本、アメリカ、ドイツ、フランス、イタリア、ロシア連邦など や、イスラム法系国家以外の多くの国で、集団自殺や心中を行った者は、その関与の度合いや役割により殺人罪・自殺関与・自殺幇助等により刑事罰の対象になる場合がある。
集団自殺・自決の例
70年 マサダ要塞の集団自決(約960人)
1333年 北条高時ら北条氏一党の自殺(約900人)
1868年 白虎隊(20人、うち1人は蘇生)
1937年 死のう団事件(5人が自殺未遂)
1943-45年 第二次大戦において日本軍民に特攻、自決相次ぐ
1945年 沖縄戦における民間人集団自決
1978年11月 ガイアナで起きた人民寺院事件(約900人)
1993年 アメリカで起きたブランチダビディアン事件(86人)
1997年 アメリカで起きたヘヴンズ・ゲート事件(39人)
2000年3月 ウガンダで起きた終末教団事件(約500人)
ネットの集団自殺の例
2004年10月12日 - 埼玉県皆野町で男女7人がワゴン車の中で、また神奈川県横須賀市で女性2人が車の中で、それぞれ練炭を使って自殺しているのが発見された。自殺系サイトで知り合い、双方の自殺者の間でも接点があったものと見られている。
集団自殺を扱ったもの
自殺サークル(映画:2002年) 監督:園子温 出演:石橋凌、永瀬正敏、さとう珠緒
自殺マニュアル(映画:2002年) 監督:福谷修 出演:泉川理恵、森下千里
グローウィン グローウィン(映画:2002年) 監督:堀江慶 出演:戸田昌宏、村島リョウ
生きない(映画:1998年) 監督:清水浩 出演:ダンカン、大河内奈々子
退魔録(映画:2000年,韓国) 監督:パク・クァンチュン
モジャ公「自殺集団」(漫画) 作:藤子・F・不二雄
その他
人間以外の動物は自殺しないとされている。しかし動物の集団自殺として、レミング(ねずみ)の集団自殺説が有名である。ディズニー製作の映画「白い荒野[1]」では集団を賄うだけの餌が得られずに、本能による個体数調整や地磁気の影響によるものと説明されている。これに対し、集団自殺に見える行為は餌場を求めて移動中の群れが進路を誤り、後続のレミングから押し出され海に落ちただけであり、意図的に集団自殺をするように見せかけた可能性が示唆されている。(ディズニーの撮影スタッフが、演出のためにレミングを海に投げ入れていたという証言もあり、レミングの集団自殺に関する実証は何も無い)これら集団で死に至る原因に対する学説はさまざまであり、詳しいことは分かっていない。一説には個体数が増加した群れが新たな餌場を求め移動し、レミングの別名タビネズミの名前の通りに旅の途中の障害によって結果的に個体数が減り、新たな餌場に定着した後、餌の豊作等により爆発的に個体数が増え、次の餌場に旅をすることを繰り返している、とされている。なお、レミングの集団自殺をモデルとしてレミングスというコンピュータゲームが作られた。
沿岸部でクジラの群れが砂浜に乗り上げ、集団で死ぬ原因については、これらの場合ほとんどが母子などの血縁関係にある集団のクジラでみられる傾向であり、一頭が湾岸部に迷いこみ進路を誤って乗り上げる(その原因は寄生虫、磁気異常など諸説ある)とそれに随伴していたクジラがその場を去らないことから、次々に乗り上げるとされている。
脚注^ 白い荒野(原題: White Wilderness)製作: ウォルト・ディズニー 製作年: 1958年
カテゴリ: 自殺
更新日時:2008年8月24日(日)12:44
取得日時:2008/10/12 20:59