雑楽
振鉾(新楽乱声(唐楽)と高麗乱声(高麗楽)を同時に演奏、左方と右方の舞人が登場)、壹鼓、一曲
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平安以降、唐楽の曲目と高麗楽の曲目が番舞(つがいまい)としてセットで上演される場合が多くなった。その一覧を示す。
唐楽高麗楽備考
迦陵頻胡蝶童舞(厚化粧が原則)
蘭陵王納曽利
菩薩蘇利古
抜頭還城楽還城楽は双方に同名曲
還城楽抜頭抜頭は双方に同名曲
甘州林歌
太平楽陪臚陪臚は双方に同名曲
陪臚地久
春庭楽白浜
五常楽登天楽
蘇莫者蘇志摩利
打球楽埴破
散手貴徳
管絃の合奏の中心となる楽器は、一般的に三管、三鼓、両絃の8種類といわれる。
笙(鳳笙)、篳篥(ひちりき)、龍笛(横笛、おうてき)または高麗笛(こまぶえ)または神楽笛
楽太鼓または大太鼓(?太鼓、だだいこ)、鉦鼓または大鉦鼓、羯鼓(鞨鼓)または三ノ鼓
楽琵琶、楽箏または和琴(倭琴)
これらの楽器は大変高価であるが、練習用に、やや安価な楽器(プラスチック製)もある。 その他に笏拍子などが使われることもある。 笙は簧(リード)に結露すると音程が狂うので、演奏の合間に必ず暖めておく。このため夏でも火鉢や電熱器をそばに置く。篳篥は舌(リード)を柔らかくするため、緑茶に浸ける。
三管については次のような説明がなされる。
「天から差し込む光」を表す笙(しょう)。
「天と地の間を縦横無尽に駆け巡る龍」を表す龍笛(りゅうてき・おうてき)。
「地上にこだまする人々の声」を表す篳篥(ひちりき)。
この3つの管楽器をあわせて「三管」と呼ぶ。
合奏時の主な役割は、主旋律を篳篥が担当する。篳篥は音程が不安定な楽器で、同じ指のポジションで長2度くらいの差は唇の締め方で変わる。演奏者は、本来の音程より少し下から探るように演奏を始めるため、その独特な雰囲気が醸しだされる。また、その特徴を生かして、「塩梅」といわれる、いわゆるこぶしのような装飾的な演奏法が行われる。
龍笛は篳篥が出ない音をカバーしたりして、旋律をより豊かにする。
笙は独特の神々しい音色で楽曲を引き締める役割もあるが、篳篥や龍笛の演奏者にとっては、息継ぎのタイミングを示したり、テンポを決めたりといった役割もある。笙は日本の音楽の中ではめずらしく和声(ハーモニー)を醸成する楽器である。基本的には6つの音(左手の親指、人差し指、中指、薬指と右手の親指と人差し指を使用)から構成され、4度と5度音程を組み合わせた20世紀以降の西欧音楽に使用されるような複雑なものであるが、調律法が平均律ではないので不協和音というより、むしろ澄んだ音色に聞こえる。クロード・ドビュッシーの和音は笙の影響がみられるという説もある。
「三鼓」とは、羯鼓(または三ノ鼓)、鉦鼓、太鼓であるが、羯鼓の演奏者が洋楽の指揮者の役割を担い、全体のテンポを決めている。
使われる楽器
国風歌舞笏拍子、和琴、篳篥、神楽笛(倭舞、神楽)、高麗笛(東遊)、龍笛(五節舞)
管弦(管絃舞楽)羯鼓、楽太鼓、鉦鼓、笙、篳篥、龍笛、楽琵琶、楽箏
唐楽(左方)羯鼓、大太鼓、大鉦鼓、笙、篳篥、龍笛
高麗楽(右方)三ノ鼓、大太鼓、大鉦鼓、篳篥、高麗笛
催馬楽、今様笏拍子、笙、篳篥、龍笛、楽琵琶、楽箏
朗詠笏拍子、笙、篳篥、龍笛