陽子は1918年にアーネスト・ラザフォードによって発見された。アルファ粒子を窒素ガスに打ち込むと、水素の原子核固有の反応が検出された。窒素ガスは密閉状態にあるため、水素は窒素から分離されたに違いなく、水素の原子核は窒素に含まれていると推測した。これから、当時水素の原子核は電荷が1でありそれ以上分割することができないとされていたため、最も基本的な物質の構成要素であると結論付けた。ラザフォードは、この物質をギリシャ語の最初を表すプロトス(protos)からプロトン(proton)と名づけた。
標準模型によれば、陽子の寿命は無限であるとされているが、大統一理論によると、非常に長い時間をかけて崩壊することが予言されている。これを陽子崩壊(ようしほうかい)という。
神岡鉱山にカミオカンデが作られた目的の一つはこの陽子崩壊を観測することである。スーパーカミオカンデを含めた実験結果から陽子の寿命は少なくとも1033年(十溝年)以上であることがわかっている。
大統一理論によると、陽子は主に次式のように崩壊する。
しかし現在に至るまでこの崩壊現象は観測されていない。
[ヘルプ]
^ ⇒[1] Particle Data Group による物理定数のサマリー。陽子の質量について kg, MeV/c2 両方の値が載っている。
関連項目
物理学
反陽子
陽子線
中間子
超対称大統一理論
原子 - 中性子 - 電子
カテゴリ: 原子 | 素粒子 | 原子核物理学
更新日時:2008年8月7日(木)00:27
取得日時:2008/10/12 12:56