ただし基本的には2文字分記入するのが精一杯のサイズだったために、3文字はまだしも4文字以上の選手名の表示(記入作業)は難しいもので、チーム名も基本的には2文字分(例:広島商業は「広商」)の大きさだった。書体ともども、職人芸といえる高度な技術が必要であった。さらに作業はスコアボードの裏側で行われたため、夏期は屋外以上の熱気がこもり、肉体的にも消耗度の高い大変な作業であった。
また、雨中の試合においては手書きの部分のペンキが雨で流され、時間の経過とともに読みとれなくなることが多かった。この状態はよく「(スコアボードが)涙を流す」とか「洟(はな)を垂れる」などと表現されていた。
高校野球において、プロ選手(特に阪神タイガースの選手)と同じ苗字の選手がいた場合は、プロ選手用のボードを使いまわすこともあった。また、プロ選手のボードは金属製であったが、高校野球用はベニヤ板だった、との証言もある。
これらの特徴もまた甲子園の独特の雰囲気を演出していたため、2代目のスコアボードへ強い思い入れを持つオールドファンは多い。
その後球場開設60年を機にスコアボードの近代化を実施することになり、1983年秋から冬にかけて半世紀にわたって使用された2代目スコアボードが取り壊され、1984年から2代目をモチーフにした電光掲示板(3代目)を2代目の真後ろに設置した。3代目は2代目の雰囲気を残すため日本初の白色電光による白黒ボードとされた。イニング単位のスコア表示は十回までに省略されたが、新たに合計得点(計)・ヒット(H)・エラー(E)の数字も表記出来るようにした。上半分は現在のバックネット裏にあるものと同様にチーム名や各イニング得点などの部分ごとに分割されており、その下に白黒の大型電光掲示板があった。
1993年から右半分の電光掲示板に三菱電機の「オーロラビジョン」を採用し、スコア部分を含めて一体化・全面カラー化して、動画も取り込めるようになった。これにより勝利インタビュー後の阪神タイガースの歌(六甲颪)合唱時のアニメーションのカラー化され、また試合中のリプレイや、攻守交替時にCMが放映されるようになる(後に左半分もカラー化)。スコア表示同じ方式を採った。十一回からは十回までのスコアを消去した上で十一回からのスコアを入力される。(十一回以降のイニングの漢数字は1文字分のところに2文字が縦書きで表示。)スコアのイニングス表示は大会の規定イニングス分【春の選抜大会と夏の全国大会の高校野球は十五回、プロ野球は十二回、プロ野球の日本選手権シリーズは十五回】までとなる。広告も変更されている。
2005年からオーロラビジョンがブラウン管方式からLEDに変更され、よりクリアな映像が楽しめるようになった。スコア部分の1文字あたりドット数が増えている(16×16→24×24。選手名の部分は16×16のまま)。ただし、LEDの方が電球より小さいため、文字の大きさ(縦・横の長さ)自体は変わっていない。現在のオーロラビジョンは49万1520個ものLEDによって構成され内部には人は居ない状態。
なお、2代目以降、大時計下にはSEIKO,3代目の途中からCITIZENの広告が入り、2002年以降は右側オーロラビジョン下部にトヨタ自動車の広告が入る。
2008年にはスコアボード手前、バックスクリーン中央上部にプロ野球開催時に限り時計カウンターが仮設された。これは2008年から試合の攻撃間インターバルを出来るだけ2分15秒(投手交代時は2分45秒)以内に収めて試合時間短縮をしようという球界の奨励に基づいて義務付けられた時刻表示のため。
なお、現在のリニューアル工事では改修の発表がされていない。
電光板左側の選手名・チーム名表記は、手書き時代と同じように明朝体の字体を忠実に再現している。ただ、選手名を表示する枠は一行で6文字までしか表示出来ないため、7文字を超える選手は文字を小さくして枠の中に二行に分けて表示している。
1990年 - 元中日・ディステファーノ選手は「ディステ(改行、右へ二文字下げて)ファーノ」と表示された(第1号)。
1997年 - 元阪神・グリーンウェル選手は「グリーン(改行、右へ二文字下げて)ウェル」と表示された。
2001年 - 元広島・シュールストロム選手は「シュール(改行、右へ一文字下げて)ストロム」と表示された。
2005年 - 西武・フェルナンデス選手が「フェル(改行、右へ二文字下げて)ナンデス」と表示された。また、全国高校野球選手権では当時関西高校・ダース・ローマシュ選手が「ダース・(改行、右へ一文字下げて)ローマシュ」と表示された。(翌年の選抜高校野球以降は「ダース」となった)
2006年 - 西武から東北楽天に移籍したフェルナンデス選手と元阪神・オクスプリング選手(「オク(改行、右へ一文字下げて)スプリング」)の二名が改行されて表示された。
2007年 - 広島・フェルナンデス選手(「フェル(改行、右へ二文字下げて)ナンデス」)と、東京ヤクルト・グライシンガー選手(「グライ(改行、右へ一文字下げて)シンガー」)の二名が改行されて表示されたほか、ローマ字表記の登録名となった千葉ロッテ・TSUYOSHI(西岡剛)は一行で表示するため6文字の「TUYOSI」と表記された。
普段はオープン戦やオールスター程度しか使用する機会がないため気付かないことが多いが、DH制に備えて選手名は10人分確保されている(9番打者の右横が投手枠)。また、試合開始30分前の先発バッテリー発表時には9番目の枠に投手、10番目の枠に捕手の名前を表示する。
審判員の名前は球審と塁審の4人制のみの対応のため、高校野球時のナイターやプロ野球のオールスター・日本シリーズ開催時には外審もいるが、外審の名前は表示されない(プロ野球挙行時は外審がいる場合、試合開始前にスコアボード右側のカラースクリーン部分に並列する形で表示して紹介する)。球審の表記は他球場で用いられている「Plate umpire(プレート・アンパイア)」の略であるPLではなく、CHとなっている。