太陰太陽暦では1暦年の長さは平均朔望月のほぼ整数倍でしか選べず1平均回帰年は12.368平均朔望月なので平年は12ヶ月(354日前後)、閏年は閏月が挿入されて13ヶ月(384日前後)となる。
閏年は2.715年に1度入れれば、平均暦年と平均回帰年が一致する。実際に行われた置閏法には8年に3度、19年に7度(メトン周期)、76年に28度(カリポス周期)などがある。
中国暦(およびそれから派生した和暦。以下、単に中国暦と書く)では太陽と月の運行を実際に観測し、季節と暦のずれが最小になるように閏月を入れる。
具体的には冬至(太陽黄経270°を含む日)を含む暦月を11月と決める。暦月は朔日(月齢0を含む日)から次の朔日の前日までである。同様に、各中気(太陽黄経が30°の整数倍を含む日)を含む暦月を1月から12月とする。しかし、中気から中気までは平均すると30.437日で暦月の平均(=平均朔望月)より長いので中気を含まず名前の着かない暦月が残ることがある。その暦月が閏月、閏月を含む年が閏年となる(なお中気の間隔は一定ではなく1暦月に複数の中気が含まれることがあるので、それに備え優先順位など細則が決められている)。
中国暦では、暦と月相の一致も実際の新月に暦月をスタートさせることで実現されている。そのため、29日の小の月と30日の大の月が不規則に出現する。ただしヒジュラ暦のような「平年」と言える状態がないため、これは閏とは言わない。
中国暦では閏年、閏月、月の大小のパターンに規則性はなく、遠い未来の暦は決定できない。そのかわり正しく運用されれば暦と季節、暦と月相は永久にずれることはない(ただし太陰太陽暦である以上、暦と季節の間に最大±0.5朔望月=約15日の差ができる)。
詳細は閏秒を参照
閏年は季節と月相に対する暦のズレを補正するシステムだが、閏秒は原子時計により決められる協定世界時と地球の自転で決まる世界時との差を補正するためのシステムである。
ただし閏年と言った場合、閏日または閏月を含む年を意味し、閏秒を含むだけの年は閏年とは言わない。
コンピュータシステムにおいて閏年を判定するアルゴリズムの記述には問題がある場合が多く、しばしばこれが原因でシステムは重大な障害を起こす。これは例えば、「4で割り切れる年」としかしていなかったりyear==2000||year==2004のようにある程度先の閏年しかコードしていないなどが挙げられる。
グレゴリオ暦の閏年は次のようにすると正しく判定できる。year%4 == 0 && year%100 != 0 || year%400 == 0
閏年の2月29日に生まれた場合、戸籍上では誕生日が4年に一度しか巡ってこないことになるが年齢計算ニ関スル法律と民法の規定により、2月28日の終了時に1歳を加える計算とすることになっている(年齢計算ニ関スル法律2項、民法143条2項ただし書)。
関連項目
改暦
カテゴリ: 暦法
更新日時:2008年9月14日(日)09:23
取得日時:2008/10/06 08:20