鉄道の運営を行う鉄道事業者は、民間企業によるものと、国が行うものがある。
鉄道は、線路・駅などのインフラに対する投資コストが大きく固定費率が大きいことから損益分岐点が高く、黒字となるには一定以上の輸送量、利用客数が必要となる。このため、欧米では「鉄道は公共財であり、また一度無くなると元に戻すことは難しいことから赤字は基本である」(日本政策投資銀行 浅井康次)[2]という認識であるとの紹介がある。また、相当な利益を上げないと既存路線の高速化や駅のバリアフリー化、パークアンドライド用駐車場設置などの鉄道サービス向上も困難である。
日本では、1990年代頃から鉄道の利用者数は減少している。減少の背景には、日本の人口構成が関わっている。電車利用者の中心は通学利用者と、通勤利用者であるが、人口構成上、学生は卒業する年代の人口よりも入学する年代の人口が少なく、社会人も退職する年代の人口よりも新規に就職する世代の人口が少ない状況にあるため、両者は今後長期間にわたり減少する仕組みになっている[3]。余談だが、こういった状況にJR東日本は気づき、Suicaにクレジットカードやポイントカード機能を付加することにより、団塊の世代などが退職しても引き続きSuicaを使うよう顧客の囲い込みを計った、という指摘もある(日本政策投資銀行 藻谷浩介)。減少の要因として他には、鉄道事業者の経営努力不足、モータリゼーション(列車から自動車へのシフト)[2]や、変わったところでは、地球温暖化(冬の気温が上がることで降雪が少なくなり、車が使用しやすくなる)[2]といったものもある。
上述した内容は日本全体の話であるが、ローカル線の利用者数を巡る環境は特に厳しい。採算がとれない場合、路線や駅の存続問題が発生する。対応策として、赤字が続く鉄道を廃止したり、第三セクター鉄道に転換することがある。しかし、第三セクター鉄道にしても赤字が解消されるとは限らず、赤字の第三セクター鉄道は、地方自治体の不良債権として問題になっている。
鉄道の乗車には切符などの乗車券、または乗車カードを必要とする。運賃を支払うことでこれらを入手することができ、乗車権を得られるが、車内で精算する仕組みを取っている鉄道もある。
鉄道は専用の軌道を有しているため、定時性に優れる。路面電車のように道路上を走行する併用軌道を除けば、基本的に専用の走行路を使用するので、定時運行を確保しやすい。厳密な時間管理を要求する文化圏(日本など)においては定時運行の需要は大きい。厳密な時間管理を要求しない文化圏であっても、道路交通での定時性の確保が困難な都市部では、専用軌道を有する鉄道は大きな価値を持っている。
ただし故障や災害等で事故が発生すると事故現場の回避や追い越しができないため、長時間に渡って不通になる場合がある。台風・地震など自然災害により不通になるとその影響が広範囲に渡るなど、脆弱な面もある。自動車が事故車線や現場を回避できたり、途中経路の天候が悪くても離陸・着陸地点の天候に問題がなければ航行が可能な飛行機とは対照的である。また踏切事故や人身事故、強風などの影響で長時間運行が停止することも多い。
鉄道事故の発生する確率は他の交通機関よりも低い。特に、通常、競合相手と考えられる自動車の死者・負傷者数とくらべると、鉄道は数十倍以上の開きをもって少ないため、鉄道の安全性は相対的に高いといえる。特に、乗車中に事故で怪我を負ったり死亡する可能性は、機会や分母を無視した乱暴な言い方だが、車両運行中は言うに及ばず、歩行中に事故に巻き込まれた人数よりはるかに少ない。
鉄道は、飛行機・船と同様、一度に大量の人員を輸送できる故に一度事故になると大惨事になり得る。ただし鉄道での死亡事故の大半は駅構内や踏切で起こる接触・衝突事故で、大量死亡事故は非常に少ない。
新たな技術としてデュアル・モード・ビークル(DMV)などがある。
趣味としての鉄道。
鉄道を趣味とする人のことを鉄道ファンと呼ぶ。鉄道ファンには様々な分類ができ、鉄道旅行を楽しむ者、鉄道撮影を楽しむ者、鉄道模型を作る者などがある。鉄道車両の部品の収集や駅弁を食べること、鉄道擬人化を楽しむ者などもいる。
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