その後の動静は不明とされる。後述の通り、後になって、事件は韓国の国家安全企画部(現・国家情報院)が仕組んだ謀略ではないのかという疑惑が浮上し、これについて2005年2月、国家情報院の「過去事件の真実究明をとおした発展委員会」が事件の再捜査を決定。だが、現時点では金賢姫本人の証言の見通しは立っておらず、実現の可能性は皆無と言う見解である。
事件直後に東ヨーロッパや中東における、金賢姫と金勝一の足跡を丹念に追った日本人ジャーナリスト野田峯雄は、バーレーンの病院で担当医師から「金勝一は瀕死の状態だったが、金賢姫には何の異常もみられなかった」との証言を得るなど、金賢姫は本当に北朝鮮の工作員なのかと問いかけた『破壊工作―大韓航空機爆破事件、葬られたスパイたちの肖像』(JICC出版局)を1990年に発表している。このノンフィクションを参考にして韓国の作家が2003年、事件は韓国の国家安全企画部(現・国家情報院)が仕組んだ謀略ではないのかという疑問を呈した小説『背後』を発表、韓国でベストセラーとなった。これは、大きな事件が起きたときに特徴的な陰謀論であるが(詳しくは大韓航空機爆破事件を参照)、金賢姫が毒物アンプルを噛んだ際にはバーレーンの空港の警官が直ちに吐き出させており、「金賢姫には何の異常もみられなかった」という証言を持って事件全体が韓国の国家安全企画部の謀略とする方こそ、数々の矛盾がある。
著書
金賢姫・著 池田菊敏・訳 『いま、女として - 金賢姫全告白』 上・下 全2巻 文藝春秋 1991年10月 上巻 ISBN 4-16-345640-6 下巻 ISBN 4-16-345650-3
(文春文庫) 文芸春秋 1994年9月 上巻 ISBN 4-16-756501-3 下巻 ISBN 4-16-756502-1
金賢姫・著 池田菊敏・訳 『愛を感じるとき』 文芸春秋 1992年12月 ISBN 4-16-347090-5
(文春文庫) 文芸春秋 1995年12月 ISBN 4-16-756503-X
金賢姫・著 池田菊敏・訳 『忘れられない女 - 李恩恵先生との二十ヵ月』(わすれられないひと - ) 文芸春秋 1995年6月 ISBN 4-16-350380-3
(文春文庫) 文芸春秋 1997年10月 ISBN 4-16-756504-8
宮本輝・著 金賢姫・訳「彗星物語」韓国語版 1993年
ビデオソフト
『真由美/政治犯・金賢姫 - 犯罪史上衝撃の大韓航空858便爆破事件』 ASIN: B00005H7MM (1990年の韓国映画、日本版ソフトはダイジェスト版?)
『金賢姫 私と北朝鮮』 文芸春秋 1994年5月 ISBN 4-16-911313-6
『金賢姫 北朝鮮を語る』 文芸春秋 1996年5月 ISBN 4-16-911320-9
書籍
徐鉉佑・著 金載協・訳 『背後 - 金賢姫の真実』 幻冬舎 2004年6月 ISBN 4-344-00626-7
趙甲済・著 池田菊敏・訳「北朝鮮女秘密工作員の告白」徳間文庫1997年11月 ISBN4-19-890788-9
テレビ
土曜プレミアム特別企画『大韓航空機爆破事件から20年 金賢姫を捕らえた男たち ?封印された3日間?』フジテレビ 2007年12月15日放送
関連項目
元正花
カテゴリ: 出典を必要とする記事 | 北朝鮮の工作員 | テロリスト | 韓国の人物 | 1961年生
更新日時:2008年8月31日(日)23:05
取得日時:2008/10/09 18:01