1931年にアメリカの化学者ハロルド・ユーリーが発見した(ユーリーはこの功績で1934年のノーベル化学賞を受賞した)。 通常の場合、地球上での水素原子と重水素原子の存在割合は、水素が、99.985%、重水素が、0.015%である。広義には2Hと3Hを併せて重水素と定義しているが、存在比が極く僅かで放射性同位元素である三重水素を別として、二重水素を重水素と呼ぶ場合がほとんどである。なお、重水素の原子核は重陽子とも呼ばれている。
重水素原子が2つ結合した分子(D2)も重水素と呼ぶ。常温、常圧で無色無臭の気体。融点-254.5℃、沸点-249.4℃で、普通の水素分子H2の値(融点-259.2℃、沸点-252.6℃)と比べやや高い。これは重水素原子が水素原子のほぼ2倍の重さがあるためで、他の物理的性質も通常水素と異なり、また化学反応のしやすさも異なることがある(重水素効果)。例えば水を電気分解すると1H2の方が発生しやすいので重水が濃縮され、この方法で100%重水を製造することができる。なお一般に植物は軽水を吸収しやすい性質があるため、種類によっては7割近くまで重水を濃縮することが可能である。
重水素は原子核反応での中性子の減速剤、化学や生物学では同位体効果の研究に使用されている。また、NMR溶媒として重水素原子で置換された溶媒(重水や重クロロホルムなど、重溶媒と呼ばれる)が用いられている。
関連項目
三重水素
重水
水素爆弾
七重水素
などをして下さる協力者を求めています。
カテゴリ: 水素 | 同位体 | 原子力 | 核融合 | 自然科学関連のスタブ項目
更新日時:2008年9月28日(日)12:03
取得日時:2008/10/14 19:29