重慶市は長江上流に位置し、湖南省、湖北省、陝西省、四川省、貴州省と接する。市の中心部で北から嘉陵江が合流し、?陵で烏江が合流する。
古代の巴国の地、江州である。巴国は紀元前316年に秦国に滅ぼされた。南北朝時代に宋が渝州と命名した。これを略した「渝」は現在も重慶の簡称として使われる。1189年(淳熙16年)南宋の光宗により重慶と命名された。
1891年長江沿岸の港湾として対外開放され、1929年重慶市政府が成立した。日中戦争で首都であった南京が陥落すると、1938年に蒋介石の中国国民党は首都機能を重慶に移転させ、日本軍は中国の臨時首都となった重慶に戦略爆撃を行った(重慶爆撃)。
重慶は1895年に調印された日清講和条約の条文にある「清国は、沙市、重慶、蘇州、杭州を日本に開放する」により対外開放され、長江を使って宜昌を経由して東部へ、また中部の各所への輸送が強化され、外資、民族資本が投入され近代工業が興った。 一時中国6大工業基地の一翼となるが、内陸部から資本の撤退により衰退をしていった。
中華人民共和国成立後、内陸部工業化の重点都市となり、上海市や東北部から工場が移転して多額の国家投資が1976年まで投入され機械工業、総合化学工業、医薬品、電子機器、電力設備、食品加工、建築資材、ガラス工業、冶金などの各工業が組み合わさった一大基地となり、一時は「工業は重慶に学べ」のスローガンすら出た。
1980年代の改革開放後、上海など沿海部の都市が目覚しく発展したため、重慶は発展から取り残され、以前とは逆に経済的に立ち遅れた地域になっていた。
1997年内陸部振興のため重慶直轄市が新設され、中国人民銀行重慶営業管理部が設置されるなど、再生の努力がなされている。現在の主力産業は自動車産業(自動車、オートバイ)であり、また中国内最大の軍事設備生産の拠点でもある。
改革開放政策による急激な需要の増大に対し、老齢化した設備により一時期大気汚染がひどく、多数の公害病患者が出てたことでも知られたが、設備近代化により深刻度は急激に減少した。
豊富なエネルギー資源があり、内陸部内輸送コスト有利から工業都市として発展している。
市内にはガス田が存在するが、2006年3月25日に大規模な天然ガス漏出事故が発生。付近の住民1万人以上が避難する騒ぎとなった。
重慶は中央直轄市として19市区、17県、4自治県を管轄する。
市区:
渝中区
沙坪?区
九竜坡区
大渡口区
江北区
渝北区
北碚区
南岸区
巴南区(以上、重慶市構成市区)
万盛区
双橋区
万州区
?陵区
黔江区
長寿区
永川区
合川区
江津区
南川区
県: ?江県、 潼南県、 栄昌県、 璧山県、 大足県、 銅梁県、 梁平県、 城口県、 塾江県、 武隆県、 豊都県、 奉節県、 開県、 雲陽県、 忠県、 巫溪県、 巫山県
自治県: 石柱土家族自治県、 彭水土家族苗族自治県、 酉陽土家族苗族自治県、 秀山土家族苗族自治県
成都軍区に属する快速反応部隊である第13集団軍司令部が市内に駐屯し、空軍の第33航空師団(戦闘機師団)が大足基地に所在する。
教育
⇒重慶大学
⇒西南大学
西南政法大学
四川外国語学院
四川美術学院
重慶医科大学
重慶工学院
重慶三峡学院
重慶科技学院
重慶文理学院
重慶師範大学
重慶工商大学
重慶郵電大学
重慶交通大学
?陵師範学院
中国人民解放軍第三軍医大学
中国人民解放軍重慶通信学院
中国人民解放軍后勤工程学院