現在では、インターネットによって相互接続されていることが当たり前となり、大規模なダウンロードサイトも出現して誰でも利用できるようになったため、以前のようにソフトウェアが転載されることは少なくなっている。
ただし、企業や学校が、外部ネットワークへの通信量を低減するために、組織内に設置したファイルサーバなどに転載を行い、組織内での利用はそちらを参照させるケースがある。
近年では画像を掲載できる掲示板システムが複数登場しているが、有名な画像掲示板に公開されていた画像は別の画像掲示板に転載されていることが多い。
著作物の作成者が自らのホームページなどで著作物を公開し、ダウンロードサイトなど別の場所でも公開されているといった場合は、著作者による複数サイトでの公開であるため、転載ではない。
また、引用と誤って使用している人が多い。「転載」と「引用」は、似ているが、法律上は別物である。
著作者の立場からは、転載によって自分の著作物がより広い範囲に知られることとなり、活躍の場が広がる。また、商業活動をはじめるきっかけになることもある。
その反面、著作者は自分の著作物がどこに転載されているかを知ることができず、バージョンアップなど修正を加えた場合も転載先の内容が更新されるとは限らない。また、悪質な転載者によってコンピュータウイルスを埋め込まれたり、著作者の表示を書き換えられるなどの問題が起きることがある。
転載は他人の著作物を、著作者の関与しない場所に複製する行為であり、手順を誤ると著作権侵害となることがある。そのため、転載する際には以下の項目を守る必要がある。
転載を許可されている著作物のみを転載する
市販されている商業用ソフトウェアなどは、通常、転載は許可されていない
オリジナルの内容を改変しない
ソフトウェアや画像ファイルの加工を行わない
圧縮ファイルに含まれているファイルはすべて一緒に転載する。また、オリジナルに含まれていないものは何も追加しない
圧縮形式やファイル名を変更しない
転載元を明示する
また、以下の事項を守ることが推奨される。
再転載をしない転載された内容がオリジナルと同一であることは必ずしも保証できないため、転載元からオリジナルを取得して行うべきである。
ビジネスホテルチェーン東横インにある客室雑誌たのやくは転載記事のみで作られているが、出版元の許可を得ているため問題ない。実用新案も取得している。
参考文献
「引用と転載」(北村行夫、雪丸真吾編「Q&A 引用・転載の実務と著作権法」(中央経済社、2005年)ISBN 4-502-92680-9、p.106 - 108)
外部リンク
⇒総務省法令データ提供システム - 著作権法
カテゴリ: 著作権法 | World Wide Web | パソコン通信 | インターネットの文化 | 情報社会
更新日時:2008年9月6日(土)14:07
取得日時:2008/10/11 08:54