踊る大捜査線にて使用された劇中用語はいずれも、過去の刑事ドラマではあまり用いられることのなかったものである。それまでの刑事ドラマでは犯人のことを「ホシ」、事件のことを「ヤマ」などという隠語で呼ぶようにしていた。これは「太陽にほえろ!」など昔の刑事ドラマの影響が後の刑事ドラマ(「あぶない刑事」など)にも色濃く出ている為である。 しかし、「踊る」においては全面的にこのような隠語が一般的な呼称として用いられていない。これは従来の刑事ドラマのステレオタイプを一掃する「踊る」自体のコンセプトと、放送時期的に昔の刑事ドラマと時代感覚がずれてきていることを鑑みて、また実際の警察内部においても従来からの隠語がほとんど使われなくなった(ドラマ、小説で多用される事で周知され、隠語としての機能が失われた)ことによると思われる。劇中では犯人のことを「被疑者・マル被」、逮捕を「確保」と言い換えたりしていた。
また、刑事課のみならず、警察内で警察官が使う「任同」「機捜」「現着」「追尾」「ローラー」「害者」「123」などの職業用語も多数引用され、一部は世間一般にも広まった。因に犯人と「被疑者」とは同義語ではないが、「マル被」という言い方は実際の警察の捜査員も使用する。また「確保」はあくまで身柄確保の意味であり、逮捕のみを指すとは限らない。また劇中では用いられたシーンは無かったが、「事件」を「事案」と称することも実際には少なくない。
「ホシ」「ガイシャ」などテレビドラマで用いられる警察用語は、NHKで放送された「事件記者」で用いられたものが原点といわれている。また、実際に警察官は外部で仕事の話をする場合、「会社」「社長」など一般ビジネスパーソン風の用語を用い、警察官であることを悟られないようにしている。 ちなみに警察の隠語としては、マルボー→暴力団担当刑事、マルソー→暴走族、うたう→自白する…などなど。これら用語は捜査員が手帳に記述する場合の手間を省くため、「暴力」の暴や「暴走族」の走などの1文字を○で囲んだことに由来する。
通称 WPS=Wangan Police Station。警視庁第一方面部に属する1990年代になって新設された警察署である。所在地は、東京都港区台場3丁目2番地8号(実際には台場は2丁目までしかない)。「THE MOVIE 2」のパンフレットや公式本「踊る大捜査線研究ファイル」によれば地図上での位置はフジテレビがある位置になっているが、TVシリーズ第1話や「THE MOVIE 2」冒頭での湾岸署への出勤シーンでは最寄り駅であるりんかい線東京テレポート駅を出てフジテレビとは逆方向の夢の大橋方面に向かって歩いている。ロケ地は江東区潮見にある潮見コヤマビルで、外観、1階ロビー、屋上、生活安全課のシーンなどがここで撮影されている。
新設された当時は、臨海副都心といってもほとんど建設予定地ばかりで人口もまばらであった。そのため他の所轄署(特に勝どき署)や警視庁の捜査員などからは「空き地署」と呼ばれ蔑まれていた。大規模所轄の部類には入るが、割合開けてきた2003年ころ(「THE MOVIE 2」の時点)でもエリートコースなどではなく、相変わらず本庁の駒にされる立場の弱い所轄である。署長は延々と神田が務めているが、神田自身は丸の内署への栄転を希望している。しかし、青島のはちゃめちゃの責任を問われいつも先送りとなる。署内には神田による署訓(下記)が配布されている。「私あっての湾岸署」「ミスのない捜査とスキのない接待」
新設だけあって外部も内装も新しく、およそ警察署といったイメージではないモダンな作り。そのため、湾岸署の建物はしばしば警察ファンのあいだで議論される。しかし、実際の警察署でも、最近建てられたものでは近未来的な外観のものやヘリポートや機動出入り口を確保しているものがある。例えば渋谷署は一目見ただけでは警察署なのかデパートなのかわからないような構造になっており、横長が多い警察施設において例外的に縦長でフロアが多い建造となっている。また、竹の塚署は、外観が湾岸署と非常に似ている。警察署としてモダンな建物を使用した作品は「踊る大捜査線」が初めてとも言われるが、湾岸署はアニメ「逮捕しちゃうぞ」で描かれた「墨東署」がモデルとなっており、誤りである。
なお、「湾岸署」はフジテレビの登録商標である。架空であっても警察署名は登録できないため「湾岸警察署」ではない。
以上は作中の「湾岸署」の設定であるが、実際にも臨海副都心全体を管轄する「東京湾岸警察署」が2008年3月31日から業務を開始した。尚、この名称決定について警視庁内部には「テレビドラマの名称をそのまま警察署に付ける」事に対し反対意見も多かったが、地元住民に対し調査を実施した結果、ほとんどが名称を「湾岸署」とする事を希望したためこの名称が採用された。
主題歌
「Love Somebody」 - 織田裕二withマキシ・プリースト(テレビ版)
「Love Somebody-CINEMA Version-」 - 織田裕二(THE MOVIE)
「Love Somebody-CINEMA Version II-」 - 織田裕二 feat.MYA (THE MOVIE 2)
あまり知られていないがこのLove Somebodyは本来クリスマスソングとして作られた。織田裕二自身が「ドラマの主題歌を冬に頼まれたためにクリスマス風の雰囲気にしたが実際に放送されたのは1月だった」と語っている。「Love Somebody-CINEMA Version II-」では歌詞の一部が変更されており、「誰かを愛せたとき」から「あなたを愛せたとき」になっている。
音楽を担当しているのは、松本晃彦である。彼はスピンオフムービー「交渉人 真下正義」「容疑者 室井慎次」も手掛けており2005年12月に放映された「逃亡者 木島丈一郎」も担当した。音楽が収録されているアルバム『RHYTHM AND POLICE』は、ほとんどの曲が世に知られており、I〜Vを合わせて100万枚を突破している。
ちなみに、踊る大捜査線レジェンド企画の「交渉人 真下正義」「容疑者 室井慎次」「逃亡者 木島丈一郎」「弁護士 灰島秀樹」「警護官 内田晋三」の5作品ではメインテーマ曲であるRHYTHM AND POLICEは使用されていない。
RHYTHM AND POLICE ORIGINAL SOUND TRACK I F.F.S.S
RHYTHM AND POLICE ORIGINAL SOUND TRACK II SOUND FILE
RHYTHM AND POLICE ORIGINAL SOUND TRACK III THE MOVIE F.F.S.S
RHYTHM AND POLICE ORIGINAL SOUND TRACK IV THE MOVIE 2 F.F.S.S
RHYTHM AND POLICE ORIGINAL SOUND TRACK V THE MOVIE 2 SOUND FILE スコア篇
RHYTHM AND POLICE ORIGINAL SOUND TRACK RARE TRACKS
RHYTHM AND POLICE The Remix
RHYTHM AND POLICE-THE BEST-
※詳細は下記に記述。
この他にも、過去のフジテレビで使われた演奏曲が使われていたり、パロディとして洋画のBGMも使われている。因に最終話の最後のシーンで真下が撃たれた時に流れていた曲は、「NIGHT HEAD」でも使われているので、踊るのサントラ独自のものではない。
スピンオフ作品関係を含む。
書籍
シナリオ集
踊る大捜査線 湾岸警察署事件簿 (キネマ旬報社キネ旬ムック 1998年10月31日)ISBN 4-87376-505-6
TVシリーズ、歳末特別警戒スペシャル、秋の犯罪撲滅スペシャルを収録
踊る大捜査線THE MOVIE シナリオガイドブック(キネマ旬報社キネ旬ムック 1999年4月17日)ISBN 4873765129
踊る大捜査線 THE MOVIE、秋の犯罪撲滅スペシャル(完璧版)、深夜も踊る大捜査線を収録
踊る大捜査線THE MOVIE 2レインボーブリッジを封鎖せよ!シナリオガイドブック(キネマ旬報社キネ旬ムック 2003年9月16日)ISBN 4873766028
踊る大捜査線 THE MOVIE 2、深夜も踊る大捜査線2、舞台も踊る大捜査線を収録
「交渉人 真下正義」シナリオガイドブック (キネマ旬報社キネ旬ムック 2005年6月22日) ISBN 4873766184
「容疑者 室井慎次」シナリオガイドブック (キネマ旬報社キネ旬ムック 2005月10月17日) ISBN 4873766222
ノベライズ本単行本と文庫本の内容は同じである。
踊る大捜査線(フジテレビ出版 1997年3月) ISBN 4-594-02212-X
踊る大捜査線 (扶桑社文庫 フジテレビ出版 2002年9月30日) ISBN 4-594-03678-3
TVシリーズを収録