踊る大捜査線
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踊る大捜査線(おどるだいそうさせん)は、1997年1月~3月にフジテレビ系で放映されていた織田裕二主演の連続テレビドラマ。その後シリーズ化されテレビドラマ・映画・舞台で展開された。さらにその後も「踊るレジェンド」としてテレビドラマや映画のスピンオフ作品が作られている。
2008年3月31日、東京臨海副都心で東京湾岸警察署の開署式が行われ、それに合わせて映画版踊る大捜査線シリーズの続編製作が発表された。
登場人物については、「踊る大捜査線シリーズの登場人物一覧」を参照。
目次 |
[編集] 概要
本作は、制作当初のドラマとしての位置付けは「刑事ドラマ」であったが、従来の刑事ドラマの常識を覆したストーリー展開が話題を呼んだ作品であった。警視庁という「会社」の、湾岸警察署という「職場」で働く警察官という「地方公務員」で「サラリーマン」という人々の日常を描いた「業界ドラマ」の一種で、ドラマ的ジャンルとしてはいわゆる「職業もの」の部類に入る。
従来の刑事ドラマよりは比較的現実の警察社会に忠実なドラマであり、警察の抱える様々な内部矛盾、特に警察組織の厳格なキャリア制度の問題も大きなテーマとなっている。また、警官のことを「刑事」または「デカ」ではなく「捜査員」と呼び、加害者のことを「犯人」または「ホシ」ではなく「被疑者」と呼ぶなどより現実に忠実な用語法や、「発砲許可」、「パトカー手続き」、「本庁接待」など、今までの刑事ドラマでは描かれてこなかった日常の側面の描写を重視している点が作品全体にリアリティーを与えている。
ただし、「刑事」と「犯人」というセリフについてはシーンによって違うが設定されている。また、「デカ」については第1話の青島のセリフ、第8話のタイトルと最終話の被疑者安西昭次のセリフから少なくとも3つは出ている。
そして名セリフとして『正しい事をしたければ、偉くなれ』、『事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ』等があげられる。
[編集] シリーズ
[編集] TVシリーズ
『踊る大捜査線』(1997年1月7日~1997年3月18日、平均視聴率18.2%・最高視聴率23.1%)、初回は21:03~22:24の81分、最終回は21:02~22:14の72分拡大版。ちなみにサブタイトルは全て亀山千広プロデューサーがつけた。
| 話数 | 放送日 | サブタイトル | ゲスト出演者 | 視聴率 |
|---|---|---|---|---|
| 第1話 | 1997年1月7日 | サラリーマン刑事と最初の難事件 | 近藤芳正、畠山明子、伊藤眞、森廉、清水宏、山崎邦正 | 18.7% |
| 第2話 | 1997年1月14日 | 愛と復讐の宅配便 | 伊藤俊人、篠原涼子、松本留美、西田雅彦、松重豊 | 16.4% |
| 第3話 | 1997年1月21日 | 消された調書と彼女の事件 | 橋龍吾、清水章吾、真実一路、桜金造、水川あさみ、佐々木敏、正名僕蔵 | 16.5% |
| 第4話 | 1997年1月28日 | 少女の涙と刑事のプライド | 佐々木勝彦、井上慎一郎、DRAGON、KEE、滝本せいこ、沢井小次郎 | 15.7% |
| 第5話 | 1997年2月4日 | 彼女の悲鳴が聞こえない | 伊集院光、永松恵子、きたろう、小池栄子 | 18.1% |
| 第6話 | 1997年2月11日 | 張り込み 彼女の愛と真実 | 布川敏和、篠原ともえ、石井トミコ、谷村好一、宇梶剛士、小木茂光、水森コウ太、三川雄三、山下裕子、石塚透、名須川京子 | 18.7% |
| 第7話 | 1997年2月18日 | タイムリミットは48時間 | 布川敏和、浅野和之、真木蔵人、ひがたともこ、佐伯伽耶、小野沙織、澤口夏奈子、飯田訓子、高杉航大、小木茂光 | 18.2% |
| 第8話 | 1997年2月25日 | さらば愛しき刑事 | 石塚英彦、岡安泰樹、袴田吉彦、山下徹大、永堀剛敏、梨本謙次郎、西秋愛奈、加門良 | 17.3% |
| 第9話 | 1997年3月4日 | 湾岸署大パニック 刑事青島危機一髪 | 阿部サダヲ、安永亜衣、つぶやきシロー、大木凡人、てらだちなつ、奥山英志、平松あゆみ | 16.3% |
| 第10話 | 1997年3月11日 | 凶弾・雨に消えた刑事の涙 | 保坂尚輝、渡嘉敷勝男、真木蔵人、吉田朝、伊藤芳則、中山仁、マキシ・プリースト、宮脇順 | 19.1% |
| 最終話 | 1997年3月18日 | 青島刑事よ永遠に | 保坂尚輝、伊藤俊人、中山仁 、升毅 、有川博、 堀真樹 、武野功雄 、中丸新将 、原ひさ子 、山本シュウ 、宮脇順 | 23.1% |
- 再放送
- TVシリーズは人気が高まるとともに何度も再放送が行われた。またスペシャル番組の放送や映画の公開と絡めた再放送も何度か行われた。全話の再放送は1998年8月25日から行われたが、権利の問題や、時間枠(再放送は一般的に初回放送より時間が短く(つまり、同じ「1時間」でも再放送枠では本放送時よりCM枠が多い)、拡大版もそのまま放送することが出来ない)その他の関係で、初回放送からのシーンの入れ替え・カットや音楽の変更があった。この後再放送ではこちらが流れることが多いため、「再放送版」と呼ばれたりする(再放送版は放送するFNS各局の時間枠に合わせる関係上数パターンあると言われている)。また、最近では2007年9月下旬から10月上旬を中心にTVシリーズ放送開始10周年を記念してTVシリーズとスペシャルドラマの再放送が全国規模でされ、金曜プレステージ枠と土曜プレミアム枠で10th Anniversary特別企画と題して2週にわたって映画版・スピンオフ映画の放送もされた。映画版の放送前後には2日とも、主演の織田裕二が登場してコメントを述べた。
- 特殊な再放送例
-
- 『ザッツ踊る大捜査線』(2001年1月24日~2月14日、第2話、第5話、第9話、第10話)
- 『ザッツ踊る大捜査線ファイナル』(2001年2月20日、第11話、火曜ワイドスペシャル枠)
- 2001年1月、当時フジテレビで放映されていた連続ドラマ『ロケット・ボーイ』で、主演である織田裕二が体調不良(椎間板ヘルニア)により緊急入院し、収録・放送が完全に不可能となったことから、急遽4週に渡り『ザッツ踊る大捜査線』と題し、特徴のある4エピソードに『ロケット・ボーイ』出演者(市川染五郎、ユースケ・サンタマリア(織田裕二と同様に両作品に出演))のコント仕立ての解説を繋いだものを製作・放送し、大きな反響を巻き起こした(この4週の再放送の平均視聴率は21.3%にも及んでおり、これは『ロケット・ボーイ』本編の平均視聴率(18.3%)を上回っている)。この再放送が好評で、また10話の内容で終了し、「結末が観たい」という視聴者の要望が非常に多かったことから、急遽『ザッツ踊る大捜査線ファイナル』として11話の再放送を行った。
- 『踊るII放送記念!!踊る大捜査線リピート』(2004年12月30日第1話~第4話、31日第5話~第11話)
- 翌2005年の正月に劇場映画第二作を地上波で放送するための事前企画として放送された。この番組はローカル枠扱いであったにも関わらず、年末編成という放送局側の事情もあり、多くのFNS系列局が同時ネットした「地上波全国同時ネットでの長時間再放送」という珍しい企画であった。
- 総集編
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- 『踊る大捜査線特別編 湾岸署事件ファイル』(1997年12月29日 視聴率 13.5%)
- TVシリーズ本編全11話を2時間にまとめたもの。『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル』の番宣を兼ねて、その前日に放送された。
- その他
- シナリオを朗読する「読むドラ」企画でTVシリーズ第2話が放送された(第13回、2004年11月25日、CSフジテレビ721)。
[編集] TVスペシャルドラマ
「踊るレジェンド」やミニドラマ等「踊る」シリーズの世界設定・時間軸で作られた正規の関連ドラマを含む。特に明記されていないものはフジテレビでの放送である。
- 『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル』(1997年12月30日、視聴率25.4%)
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- 『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル完全版』(地上波放送無し)
- 初回放送時にカットされたシーンの追加があるため約20分長い。
- 『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル完全版+α』(2003年12月29日)
- 出演者インタビューや湾岸署内のモニター映像「プロジェクトK」などが追加されている。
- 『踊る大捜査線 番外編 湾岸署婦警物語 初夏の交通安全スペシャル』(1998年6月19日、視聴率24.9%)
- 内田有紀演ずる湾岸署に配属された新人婦人警官が主人公の番外編。サブタイトルは放送時期に合わせて「初夏」となっているが、作中の設定は1998年4月(春)である。
- 『踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル』(1998年10月6日、視聴率25.9%)
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- 『踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル完全版』(1998年11月22日、BSハイビジョンで放映)
- 初回放送時にカットされたシーンの追加があるため約20分長い。
- 『踊る大捜査線 秋の犯罪撲滅スペシャル完璧版』(1998年12月22日、視聴率21.4%)
- 完全版にさらに未公開シーンと新たに撮影された部分が追加された。またこのほかにオープニングに第1話から番外編までの回想総集編が追加された。
- 『深夜も踊る大捜査線 湾岸署史上最悪の3人!』(1998年10月12日~16日)
- 1話約10分のスリーアミーゴスが主演のミニドラマ。
- 第1話『部下のミスは、部下のミス』(1998年10月12日)
- 第2話『経費削減は、事件削減より』(1998年10月13日)
- 第3話『猟奇殺人は、袴田の娘!?』(1998年10月14日)
- 第4話『上級国家公務員とその他の人々』(1998年10月15日)
- 第5話『頑張れ!中間管理職』(1998年10月16日)
- 『夕方も踊る大捜査線』(1999年2月5日)
- 『深夜も踊る大捜査線』全体を約30分に編集した再編集版
- 『踊る大ソウル線』(2001年9月21日)
- 湾岸署のメンバー(恩田すみれ、和久平八郎、真下正義)が殺人事件の犯人を追って韓国に行ったところ、犯人が湾岸署管内で逮捕されてしまったために韓国出張を取り消されてしまい、後からやってきた「スリーアミーゴス」と自腹で観光旅行することになるという設定でのドラマ形式による2002 FIFAワールドカップ記念の韓国情報番組。ソウル市警察庁が全面協力している。番組の性格上、映像商品化はされていない。君塚良一の著書「裏ドラマ」では本作を「スピンオフ」と呼んでいる。当然ではあるが「踊るレジェンド」シリーズには含まれていない。
- 『深夜も踊る大捜査線2』(2003年7月14日~18日)
- 1話約15分のスリーアミーゴスが主演のミニドラマ。『プロジェクトKができるまで』というストーリーもある。
- 第1話『嘘だらけの自伝でも伝説の始まり』(2003年7月14日)
- 第2話『取調室は犯人との対決の場』(2003年7月15日)
- 第3話『廊下を歩けば私の記憶を呼び起こす』(2003年7月16日)
- 第4話『応接室は所轄と本庁の折衝の場』(2003年7月17日)
- 第5話『後悔も誇りも彼という刑事に出会った事』(2003年7月18日)
- 『前日も交渉人 真下正義』(2005年5月6日、スカパー!「真下正義チャンネル」にて放送)
- のちのDVDの特典ディスクに収録されている
- 『踊るレジェンドドラマスペシャル逃亡者 木島丈一郎』(2005年12月10日、プレミアムステージ枠)
- 視聴率15.6%。2006年10月20日にも放送された
- 『踊るレジェンドドラマスペシャル弁護士 灰島秀樹』(2006年10月28日、土曜プレミアム枠)
- 視聴率16.8%。
- 「逃亡者 木島丈一郎」、「弁護士 灰島秀樹」は、「交渉人 真下正義」、「容疑者 室井慎次」と共に「踊るレジェンド・スペシャル・プロジェクト」として2006年10月に放送・再放送された。なお、このプロジェクトでは、真下正義(ユースケ・サンタマリア)、室井慎次(柳葉敏郎)、木島丈一郎(寺島進)、灰島秀樹(八嶋智人)の踊るレジェンドシリーズの主人公4人によるトークが放送開始前と放送終了後に挿入されている。
- 『踊るレジェンドドラマスペシャル警護官 内田晋三』(2007年1月27日、土曜プレミアム枠)
- 『トリビアの泉 今夜復活踊る大へぇへぇ祭り!!』内にて、トリビアの種「踊る大捜査線の脇役でスピンオフで主役ができる限界は?」の検証VTRとして放送
[編集] 関連のTV番組
映画の公開等と絡めた関連番組が数多く作成された。出演者、スタッフへのインタビュー、メイキング映像などが多いが中には本格的にドラマ仕立てになっているものもある。設定本等の公式資料ではTVシリーズの再編集版である『ザッツ踊る大捜査線』や「踊る」シリーズの時間軸上で作られたスペシャルドラマ等と特に区別することなく放送日順に列挙されていることが多い。再放送やスペシャルドラマ等がしばしばメイキングや関係者のインタビューと組み合わせた形で放送されているため、これらと厳密に区別できないからと見ることも出来る。特に明記されていないものはフジテレビでの放送である。基本的に映像商品化はされていないが、一部はDVDの特典映像等になっている。
- 『踊る大予告編』(1998年10月18日)
- 正式タイトルは、『「踊る大捜査線 THE MOVIE」完成記念番組 踊る大予告編 秋の全国一斉バイアグラ取り締まりスペシャル』。「踊る大捜査線 THE MOVIE」の予告編として制作された番外編ドラマ。全2部構成。
- 第1部は「踊る大捜査線」ファンの子供達による「子供湾岸署」を舞台にしたドラマ。
- 第2部は「亀川プロデューサー」が怪しい女に監禁されるという設定のドラマ。
- いずれにも本編のキャストは一切登場しない(木村多江は、映画本編では看護師役で出演しているが)が映画「THE MOVIE」の本編やメイキングのシーンが織り込まれている。
- 『10時間も踊る大捜査線』(スカイパーフェクTV、1999年5月8日)
- 「踊る大捜査線 THE MOVIE」の衛星初放送に合わせた企画。「THE MOVIE」本編2時間と一緒に放送された8時間にもなる映画のメイキング、NG集などの未公開映像、映画の宣伝とその裏側、映画公開時のドキュメント(公開初日の舞台挨拶など)、キャスト・スタッフの座談会やインタビューなどで構成された番組。映画本編放送の前後で大きく前編と後編に分かれる。
- 「10時間も踊る大捜査線(前編)」
- 「踊る誕生秘話」(45分)
- 「踊る大宣伝作戦」(45分)
- 「踊る現場大検証その1」(45分)
- 「踊る現場大検証その2」(45分)
- それぞれの前に「見どころ紹介」がある。(各15分)
- 「踊る大捜査線 THE MOVIE」本編(2時間)
- 「10時間も踊る大捜査線(後編)」
- 「踊る大公開初日」(50分)
- 「踊る大音楽会&タイトルバック」(50分)
- 「踊る大メイキング」(80分)
- 「踊る大エピローグ」(30分)
- 「踊る大エピローグ」を除き、それぞれの前に「見どころ紹介」がある(各10分)
- 『衛星(スカパー)も踊る大捜査線』(スカイパーフェクTV、2003年6月29日)
- 「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 200のリンクを探せ」(THE MOVIE 2のメイキング番組)、『深夜も踊る大捜査線2』(地上波より先行しての放送)、「踊る大捜査線 THE MOVIE」の3本立て。
- 『だから踊る』(2003年7月3日~9月25日)
- 出演者やスタッフが踊る大捜査線について語る毎週木曜日深夜に放送された放送時間約5分のトーク番組。全13回。織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里、君塚良一、加瀬弘行(照明)、芦原邦雄(録音)らが出演。
- 『満員御礼スペシャル! 踊る大捜査線 THE MOVIE 2 大ヒットの秘密を捜査せよ』(2003年8月9日)
- 内容はキャストへのインタビュー、メイキング、THE MOVIE 2公開初日の舞台挨拶など。
- 『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 これをみれば100倍楽しめるスペシャル』(2003年9月6日)
- 『交渉人 真下正義 公開記念スペシャル 祝!映画初主演!花の映画スター!ユースケ・サンタマリア誕生』(2005年5月6日)
- 『満員御礼! 交渉人 真下正義 共演者が語る「真下」の魅力!「ユースケ」の実力!?』(2005年5月12日)
- 内容は「主演・ユースケ欠席座談会」など
- 『容疑者 室井慎次 公開記念スペシャル 室井はシロか、クロか?』(2005年8月20日)
- 『弁護士灰島秀樹放送直前スペシャル』(2006年10月28日)
[編集] 劇場映画
THE ODORU LEGEND CONTINUESを含む。
- 『踊る大捜査線 THE MOVIE』(東宝、1998年10月31日公開)
- 興行収入101億円(日本実写映画歴代興行収入 4位)、観客動員数700万人
- 『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(東宝、2003年7月19日公開)
- 興行収入173.5億円(日本実写映画歴代興行収入 首位)、観客動員数1250万人
- 『踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2』(東宝、2003年12月20日公開)
- 「THE MOVIE 2」を海外向けに再編集した国際戦略版
- THE ODORU LEGEND CONTINUES
[編集] 舞台
- 『舞台も踊る大捜査線 ザッツ!! スリーアミーゴス 』(2003年8月15日~17日)
[編集] DVD特典
- NG集
- 第12話『港区台場レインボーブリッジ付近会社役員絞殺凶悪殺人事件 NG傑作選』
- TVシリーズのNG集。「踊る大捜査線(4)」(VHS版)および「踊る大捜査線(6)」(DVD版)に収録されている。
- 『プロジェクトK』
- サブタイトルは『ノンキャリアの申し子』。「K」とは神田署長の頭文字の「K」である。Vシネマで湾岸署神田署長の物語。『踊る大捜査線 THE MOVIE』の犯人であった坂下始と河原崎宗太が神田署長のおかげで更生したという話を語る。全体の構成やタイトルなどがプロジェクトX〜挑戦者たち〜(NHK総合テレビジョン)のパロディーのような作りになっている。
- 『デカウォーズ』
- 正式タイトルは『デカウォーズ 第1話 正義の大捜査線!』。刑事ドラマ仕立ての新人警察官募集用ビデオ。湾岸署の映画部が制作したという設定になっている。
- 『観光案内』
- 正式タイトルは『お台場観光案内 - おすすめスポットランキング』。渡辺葉子(星川なぎね)と吉川妙子(児玉多恵子)の2人の婦人警官がランキング形式でお台場の観光スポットを案内するビデオ。
『プロジェクトK』、『デカウォーズ』、『観光案内』の3本は「THE MOVIE 2」のための「湾岸署3大VTR」として作成され、湾岸署観光者相談係のモニター映像として「THE MOVIE 2」の中で使用されたほか「歳末特別警戒スペシャル完全版+α」の中でも放送された。その後、「踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2」の特典ディスクに収録された。
- 『広報人 矢野君一』
- 矢野君一が担当しているTTRの広報番組において関係者を呼んで交渉人真下の事件を振り返るという設定で、矢野君一が十川誠志、ムロツヨシなどにインタビューする。隠しスペシャル映像として交渉人真下正義プレミアム・エディションの特典ディスク2に収録されている。
[編集] 書籍
- 『diary 野口江里子の日記 1983-1985』
- 室井が大学時代に交際していた女性、野口江里子が書いていた日記という設定で書籍化したもの。この本発売に関しては制作の経緯(作家志望の踊るファンが執筆)もあり、ファンからは賛否両論がある(容疑者 室井慎次DVDのコメンタリーで製作の亀山千広が語っている)。
[編集] 時間軸
踊る大捜査線シリーズはこの世界設定上の時間軸での1997年1月の出来事を実際の1997年1月に放送する話で始まり、その後も「THE MOVIE」までは放送・公開時期とほぼ同じ時期の出来事を描く形で作られてきた。これは亀山プロデューサーによれば踊る大捜査線シリーズのコンセプトの一つである「リアリティー」の表れの一つであり、映画についても当初は時間軸を大きく遡った時期の話(例えば青島が会社員を辞めて刑事を目指すようになる話など)を描くことも検討されたが結局は上記の原則を踏襲する形となったとされている(なお、「警護官 内田晋三」においても、制作会議の中で「2年だけ遡ろう」という発言が出ていることから見て、「特に必要が無ければ作品中の時間は実際の公開時点と同じにする」という原則はある程度生きていると見られる)。しかしその後は描かれている時期と放送・公開時期が次第に離れてきており、「逃亡者 木島丈一郎」では初めて時系列を遡る話になった。「THE MOVIE」以後は映画で描かれた話の前日譚や後日譚をTVドラマ、舞台、DVD特典映像といったさまざまな手段で描く形をとっており、それぞれの話の前後関係が複雑になっているため下に時間軸に沿った一覧表を掲げる。
| 時間軸 | 初放送・公開日 | 区分 | タイトル | 事件名 |
|---|---|---|---|---|
| 1983年~1985年 | 2005年9月17日 | 本 | 野口江里子の日記 | - |
| 1997年1月 | 1997年1月7日 | TVシリーズ | 第1話サラリーマン刑事と最初の難事件 | 会社役員絞殺事件 |
| 1997年1月 | 1997年1月14日 | TVシリーズ | 第2話愛と復讐の宅配便 | 湾岸署爆弾未遂事件 |
| 1997年1月 | 1997年1月21日 | TVシリーズ | 第3話消された調書と彼女の事件 | 盗難傷害事件 |
| 1997年1月 | 1997年1月28日 | TVシリーズ | 第4話少女の涙と刑事のプライド | 連続強盗傷害事件・クラブ傷害事件 |
| 1997年2月 | 1997年2月4日 | TVシリーズ | 第5話彼女の悲鳴が聞こえない | 広域連続傷害事件 |
| 1997年2月 | 1997年2月11日 | TVシリーズ | 第6話張り込み 彼女の愛と真実 | 大麻密輸事件・営業マン殺人事件 |
| 1997年2月 | 1997年2月18日 | TVシリーズ | 第7話タイムリミットは48時間 | 同上 |
| 1997年2月 | 1997年2月25日 | TVシリーズ | 第8話さらば愛しき刑事 | 栗の木坂男性刺殺事件・空き巣窃盗事件 |
| 1997年3月 | 1997年3月4日 | TVシリーズ | 第9話湾岸署大パニック 刑事青島危機一髪 | 品川主婦殺人事件 |
| 1997年3月 | 1997年3月11日 | TVシリーズ | 第10話凶弾・雨に消えた刑事の涙 | 警察官殺人未遂事件 |
| 1997年3月 | 1997年3月18日 | TVシリーズ | 第11話青島刑事よ永遠に | 同上 |
| 1997年12月29日~31日 | 1997年12月30日 | TVスペシャル | 歳末特別警戒スペシャル | 第一興和銀行強盗人質事件・大凪町マンション強盗殺人事件 |
| 1998年4月 | 1998年6月19日 | TVスペシャル | 初夏の交通安全スペシャル | 小凪町会社役員射殺事件 |
| 1998年10月 | 1998年10月6日 | TVスペシャル | 秋の犯罪撲滅スペシャル | 会社内連続婦女暴行事件・曙荘放火殺人未遂事件 |
| THE MOVIEの直前 | 1998年10月12日~16日 | TVスペシャル | 深夜も踊る大捜査線 | - |
| 1998年11月21日~23日※ | 1998年10月31日 | 映画 | THE MOVIE | 副総監誘拐事件・猟奇殺人事件・署内連続窃盗事件 |
| THE MOVIEの後日譚 | 2003年12月29日 | DVD特典映像 | プロジェクトK | - |
| 2001年9月 | 2001年9月21日 | TVスペシャル | 踊る大ソウル線 | ゴージャス姉妹強盗殺人事件 |
| 2002年3月 | 未映像化 | 潜水艦事件 | ||
| 2003年11月16日~20日 | 2003年7月14日~18日 | TVスペシャル | 深夜も踊る大捜査線2 | - |
| 2003年11月21日~23日※ | 2003年7月19日 | 映画 | THE MOVIE 2 | 連続猟奇殺人事件・連続婦女暴行事件・連続スリ事件 |
| THE MOVIE2の直後※ | 2003年8月15日~17日 | 舞台 | 舞台も踊る大捜査線 | - |
| 2004年10月30日~31日 | 2005年12月10日 | TVスペシャル | 逃亡者 木島丈一郎 | 警察官殺害事件・マンション立て篭もり事件 |
| 2004年12月23日 | 2005年5月6日 | TVスペシャル | 前日も交渉人 真下正義 | - |
| 2004年12月24日 | 2005年5月7日 | 映画 | 交渉人 真下正義 | 地下鉄実験車両乗っ取り事件・地下鉄車両基地爆破事件・新宿シンフォニーホール爆破未遂事件 |
| 2004年12月24日 地下鉄事件進行中 |
2007年1月27日 | TVスペシャル (トリビアの泉の企画) |
警護官 内田晋三 | - |
| 交渉人 真下正義の直後 | 2005年12月17日 | DVD特典映像 | 広報人 矢野君一 | - |
| 2005年2月 | 2005年8月27日 | 映画 | 容疑者 室井慎次 | 新宿3丁目強盗殺人事件 |
| 2006年3月 | 2006年10月28日 | TVスペシャル | 弁護士 灰島秀樹 | (秋葉原大学生殺害事件) |
- ※「THE MOVIE」は事件の数日後に入院している青島を室井と和久が見舞うシーンで、「THE MOVIE 2」は事件の数ヶ月後に室井と青島が表彰されるが青島が新たな事件の捜査のために表彰式をすっぽかすシーンで終わっている。「舞台も踊る大捜査線」では、「THE MOVIE 2」で発生した事件と表彰式との間のひとこまを描いている。
- この他に君塚良一の著書「裏ドラマ」の中に刑事ドラマ「デカ・ウォーズ」(DVD特典の『デカウォーズ』とは同名だが別物)にあこがれていた少年時代(1979年とされる)の青島俊作を描いたシナリオが収録されている。石原隆の提案で執筆したものの諸事情で没になったシナリオという紹介がある。君塚は同書の中で、「このシナリオをきちんと作ったことは青島という人物を深く理解するのに役だった」と述べているものの、この話が正規の時間軸の設定に含まれるのかどうかは不明である。
- 2001年の9月(踊る大ソウル線の時点)よりは前の時点で発生した「柏木雪乃が爆弾入りの縫いぐるみを抱えて東京湾に飛び込んだ」という未映像化の事件が存在する。「踊る大ソウル線」の中で少し言及されているほか「THE MOVIE 2」のエンドクレジットにそのシーンが一瞬映っているがその詳細は不明である。
[編集] ストーリー
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] 警察ドラマ
織田裕二演じる青島俊作巡査部長が主人公の「警察ドラマ」。銃撃戦や犯人逮捕までを追う従来の刑事ドラマとは異なり、警察機構を会社組織に置き換え、署内の権力争いや本店(=警視庁)と支店(=所轄署)の綱引きなど人間味あふれる警察官の姿を、湾岸署を中心に描いている。
青島刑事以外にも、恩田すみれ(深津絵里)・和久平八郎(いかりや長介)・真下正義(ユースケ・サンタマリア)などの湾岸署署員や事件の被害者でのちに刑事となる柏木雪乃(水野美紀)、また、湾岸署の署長ら三人組(通称『スリーアミーゴス』)、更には警察庁のキャリア・室井慎次(柳葉敏郎)らにもスポットライトが当てられる、いわゆる「群像劇」の要素が強いドラマであり、それが本作の魅力の一つになっている。
またドラマ内外の事項と連動する、いわゆる「ハイパーリンク」をふんだんに盛り込んで観客を何度も楽しませる手法を取り入れる一方、ストーカー・ドメスティックバイオレンス・少年犯罪問題・監視システムなど今日的社会問題を比較的早く物語に反映しており、この時代感覚を評価する向きもある。
[編集] 当初の踊る大ラブストーリー計画
踊る大捜査線は、実際は放送開始当初から高視聴率など期待されていなかった。しかし、製作者サイドはゴールデンドラマということもあり余りにも数字(視聴率)が悪ければストーリーの流れを変えるという枠組みを残しての脚本ということになった。大まかな設定は放送時と大差ないのだが、キャラ設定やストーリー設定に多少の柔軟性を残しながら描かれていった。
初期の構想段階では、和久の娘をすみれに設定し、その和久宅に居候する青島との恋愛も一案にあったそうである。その後は、青島と雪乃、室井とすみれの二本立てでの恋愛路線、また、青島と雪乃とすみれの三角関係も構想されている。実際、青島・雪乃間での恋愛に発展しそうな伏線や、すみれが青島に惹かれてゆく描写も散りばめられている。
だが、この恋愛ドラマ路線は、第1話が放映され視聴率が出た時点で取りやめが決定された。脚本家・君塚良一が著書「テレビ大捜査線」で述べているところでは、同じクールでフジテレビが放映していた恋愛ドラマ(月曜9時枠「バージンロード」のこと)の視聴率が比較的よかったため、同じ恋愛ものをぶつけるのは足の引っ張り合いになりかねないという亀山プロデューサーの判断によるとのこと。このとき第4話までは脱稿していたので第5話からのプロットが恋愛の要素を排したものに変更され、以後は警察ドラマとしての視点に重点を置いていくこととなり、そこで雪乃の設定に大幅な変更が加えられている。
[編集] トピックス
連続ドラマ版(1997年)放映当初は、決して高視聴率とは言えなかった。しかし、幅広い層から徐々に支持を集めてブームとなる。また、劇中に出てくるウェブサイトがきっかけとなってTVシリーズ本放送終了後に開始されたインターネットの公式サイトを介してドラマ制作側とファン側が直接接触し、サイトでやりとりされた制作側・ファン側双方の熱意とアイデアが、このドラマを一大ブームへと押し上げた原動力の一つである。
例えば、当初ユースケ・サンタマリアは撃たれて殉職させ、それによって湾岸署のチーム結束力を強める要因にする予定だった。しかし、制作側がユースケ・サンタマリアの人気を確認したため殉職はさせず重傷のみで後日復帰させた。結果的には、もし殉職させていたら『交渉人 真下正義』は存在せず、雪乃との結婚もなかったことになる。
連続ドラマ終了後、2本のスペシャルドラマ版と1本の番外編ドラマを経て映画化され、第1作・第2作ともに記録的なヒットとなる。第1作(THE MOVIE)の青島刑事のクライマックスでの台詞「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」は流行語となる。また第2作(THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!)は実写邦画の日本記録を樹立し、低迷する日本映画業界にあってもその人気を見せ付けた。2008年現在でもその人気は根強く、続編を望む声も多い。映画化に関しては連続ドラマの頃から織田裕二が望んでいたと2005年10月に踊る大捜査線 THE MOVIE 2をフジテレビ放映に伴ってのインタビューで答えていた。ちなみに映画の第1作から第2作までの間は、見えないストーリーが進行されていて、色々なエピソードが第2作で刑事らのセリフとして登場する(潜水艦事件など)。
第2作公開後、重要メンバーである「和久指導員」役のいかりや長介が病没し、同作のDVD発売後、この「レインボーブリッジを封鎖せよ!」を、涙を浮かべながら鑑賞した人が多数いた。第2作中、現場の捜査員の生命を軽視する沖田仁美に対して和久が放った「もうお前の命令なんか聞けるか!」は、名台詞のひとつに数えられるだろう。また、スピンオフ作品である『容疑者 室井慎次』でも、和久の健在を匂わす台詞が劇中に登場する。これは、室井役の柳葉のたっての希望で実現したという。しかし、第2作で和久は指導員を辞職しているとされているので、和久は辞職後も何かに付け湾岸署に出入りしている様である。
[編集] 続編
2005年には映画版第2作の内容と連動した外伝的物語「踊るレジェンド」として『交渉人 真下正義』、『容疑者 室井慎次』が映画公開された。更に、2005年から2006年にかけて『交渉人 真下正義』の前日談として『逃亡者 木島丈一郎』が、『容疑者 室井慎次』の後日談として『弁護士 灰島秀樹』が、さらに2007年には「トリビアの泉」との共同制作である短編『警護官 内田晋三』がテレビ放送された。しかし、こういったスピンオフばかり発生し、本来の踊る本編は全く続篇が製作されない現状を揶揄する声も多かった。灰島秀樹に至っては踊る本編の登場人物が沖田仁美しか出てこず、「もはや踊るではない」との声も多い。
2008年3月31日、臨海副都心の東京都江東区青海に、実際の警視庁東京湾岸警察署が設置され、開署式には織田が祝電を寄せた。そしてその内容にあった「次の事件」に呼応する形で、劇場版第3弾「THE MOVIE 3」の製作決定を発表した。撮影は2009年スタートを予定。公開時期は未定。
[編集] スタッフによる遊び心
前述の「ハイパーリンク」をはじめ、劇中には様々な"遊び"が盛り込まれている。
[編集] カエル急便
劇中に登場する架空の運送会社のブランド名(正式社名は新日本運搬)で、その名の通りカエルのロゴマークが特徴である。毎回、このカエル急便が登場すると、何かしら事件が発生する(ファンやスタッフの間では「不幸を運ぶカエル急便」と呼ばれている)。番外編(『湾岸署婦警物語』)ではカエル急便の社屋も画面上に登場している。そして、プレートナンバーは必ず269または2609(フロッグ)となっている。
また、フジテレビの踊る大捜査線オフィシャルサイト上から、グッズを通販で購入すると、このカエル急便のダンボールに入れて送られてきた(さらに、THE MOVIE 2の際には配送業者の協力で、東京都内配送に限り、実際にカエル急便の塗装をした業者の配達車で商品配達を行い、配達に向かった先々で写真撮影の対象となったり、視聴者が集まってきたりと話題になった)。因みに、テレビアニメ版の学校の怪談には、新聞にカエル急便の広告が載っていた。またテレビアニメGTOの第17話「悪い夢! 逃亡者・鬼塚!」にカエル急便のダンボールが山積みにされていた。更に、国際便(「FROG EXPRESS」という名前である)や、精密機器の輸送を専門とする「ブラックカエル急便」もあるようだ。
[編集] だるま
劇中に出てくる居酒屋の名前。TVシリーズ第1話和久の台詞から登場している。署長らの接待でたびたび利用されているほか、『初夏の交通安全スペシャル』で篠原夏美の歓迎コンパでも利用されている。強行犯係の面々もよく訪れている模様。
[編集] レインボー最中
湾岸署管轄区域唯一の(もともとは架空の)名産品で署長たちが接待するときに必ず差し出す七色の最中である。レインボーブリッジとかけた名前で、劇中で何度か使われた。その後「台場名物レインボーブリッジ最中」(「レインボー最中」は商標としては使えなかったため)として実際に商品化された。一口サイズでそれぞれ緑(抹茶餡)、青(柚子餡)、藍(小豆餡)、紫(胡麻餡)、赤(赤ワイン餡)、橙(蜜柑餡)、白(白餡)の7色の餡が入っており、皮もそれぞれの中身に対応した色をしている。今ではお台場フジテレビの定番土産品となった。更には羽田空港などでもお土産品としても売られるようになり東京の名産品と格上げされた。歳末スペシャルに登場した「レインボーかすていら」、秋スペシャルに登場した「七色ういろう」、その他「レインボーせんべい」など数種類のレインボー土産シリーズがあり、これらも実際にフジテレビ本社および東京駅・羽田空港等主に関東圏のJOCX-TV STOREやフジランドやFNS系列局のグッズショップでも販売されている。踊る大捜査線パトカーのプラモデルのパッケージには24分の1スケールのレインボー最中の箱が印刷されている。
[編集] カップ麺
「キムチラーメン」「わさびラーメン」など架空のもの、実在のもの含めて様々なカップ麺が登場する。『THE MOVIE 2』公開の際には「湾岸ラーメン」というカップ麺が劇中に登場し、明星食品から一般発売されたが、同社の販売規定(架空の店舗名称等は使用できない)や製造・販売コストの関係上、劇中に登場する同名のものとは、そのパッケージデザインの一部や具材が異なっていた。(劇中のものはフカヒレの姿煮が入っていたらしい)
なお、劇中の同じパッケージのものは2003年のお台場冒険王や全国巡回イベント「湾岸ミュージアム」において、すみれが劇中に食べていたうどんと共に「ミニカップ麺師弟セット」として販売された。ただし、中身は劇中のものや明星食品の製品とは全く異なる。
また2005年8月には、劇場公開された『容疑者 室井慎次』において舞台となる新宿北署にあった明星食品の自販機の中に入っていたカップ麺のうち、新宿という土地柄を意識した「北新宿キムチ麺」と「北新宿トムヤム麺」2つのエスニック系カップ麺が、実際に明星食品から商品として全国発売された。
[編集] 登場シーン
THE MOVIE 2の冒頭、青島刑事の登場シーンはテレビシリーズ第1話で青島が初めて湾岸署に向うシーンと同一の経路を辿っており、「空き地」から「観光地」への変貌振りがよくわかるつくりになっている。
また、番外編で"女青島"こと篠原巡査(内田有紀)が登場するシーンも、第1話のこれと同一のカット割になっており、青島と女青島との対比が描かれている。
[編集] オープニング
テレビシリーズのオープニングで、出演者の顔写真が前後左右から映し出されるシーンが印象深いが、よく見るとこのシーンで、それぞれの役柄の出身地や現住所、役職といったプロフィールが書かれている。
[編集] 製作スタッフの出演
プロデューサーの亀山千広、東海林秀文をはじめ、多くの製作スタッフが『内トラ(内部エキストラ)』(業者に依頼し端役を発注するエキストラに対し、端役を内部のスタッフでまかなうこと)としてテレビ・映画全てに於いて多くのシーンに出演しており、一部の役(死体発見者、ボクサーとトレーナー等)は準レギュラー化している。このほかに番組内で使用されている「前科者リスト」や「容疑者リスト」にもスタッフの写真が使用されるなどしている。またスタッフの子供が出ているケースもある。
またプロデューサーの亀山千広は「深夜も踊る大捜査線」では脚本家の君塚良一とともに「管内で刑事ドラマを撮影する許可(設定上、フジテレビ本社は湾岸署の管轄内となる)をもらいに湾岸署に来る」という設定で本人役で出演している。
[編集] 他の映画作品へのオマージュ
また、歳末特別警戒スペシャルのクライマックスでは、BGMとしてベートーヴェンの第九をバックに青島たちが犯人と格闘するシーンがあるが、これは映画「ダイ・ハード」や新世紀エヴァンゲリオンのシーンと似た手法がとられている。
「踊る大捜査線 THE MOVIE」のクライマックスで、青島が煙突から出るピンクの煙によって監禁された警視副総監を探すシーンがある。そのシーンの画面が白黒になり煙突からのピンク煙だけを着色しているのは、黒澤明の映画「天国と地獄(1963年)」に出てくる煙突シーンとほぼ同じである(「天国と地獄」は全篇白黒作品だが、煙突からの煙のみ着色している。このような映画を「パートカラー作品」ということがある)。そのためそのシーンで青島は「天国と地獄だ」というセリフを言う。なお、このモチーフの使用や劇中での「黒澤塗料」の名称使用等については撮影前に権利者である黒澤プロダクションより正式な使用許諾を受けており、一部で批判(松本人志、太田光、井筒和幸等)されていた「パクり」行為等ではない(本広克行監督が「THE MOVIE」DVDのコメンタリーにて発言)。
さらに、THE MOVIE 2のOPではジャッキー・チェンのファースト・ミッションの実技訓練。 犯人グループの一人が東北訛りで「蒲田」のことを「カメダ」と発音するシーンがあるが、これは松本清張原作の「砂の器」に出てくる件とまったく同じ手法である。こちらでもすみれがそのシーンの後「砂の器……」とつぶやくセリフがある。
本広克行監督は機動警察パトレイバー文庫版第一巻巻末に寄せたコメントにおいて、「踊る大捜査線は機動警察パトレイバーに影響を受けた」と告白している。
このように他作品との類似点、すなわちオマージュが多く見られるのも特徴で、これはシリーズ作品を多く手がけている監督の本広克行が無類の映画やアニメ好きであり、「娯楽映画」と割り切って製作している事にも起因する。
[編集] 潜水艦事件
潜水艦事件とは、「踊る大捜査線」の世界の中で発生した架空の事件である。そもそもは「THE MOVIE 2」のために考え出されたプロットの一つであったが、さまざまな事情でボツになったものの、踊る大捜査線世界の中で「THE MOVIE」と「THE MOVIE 2」の間に発生した事件として「THE MOVIE 2」の中で青島と室井の会話で簡単に触れられるという形で残った。その後も映像化はされていない(但し「THE MOVIE 2」のエンドクレジットの中で潜水艦をバックに握手する青島と室井が一瞬映り、それが潜水艦事件のときのことだとしている)が、「容疑者 室井慎次」の中でこの事件に絡んで起こった裁判で青島の弁護をしたとされる津田弁護士が登場したため、「容疑者 室井慎次」のシナリオガイドブックなどの設定資料でこの事件の詳細が明らかにされた。
事件は2002年3月19日に湾岸署管内で発生した潜水艦「むつしお」の乗組員である海上自衛官の殺害事件に端を発する。湾岸署に捜査本部が置かれ青島たちが捜査に当たったが自衛隊が非協力的であったため捜査は暗礁に乗り上げ事件は未解決のままで捜査本部が解散してしまった。その後室井のもとに潜水艦の機密データの漏洩疑惑を告発する内部文書が届いたため室井は捜査の再開を決意し、潜水艦の艦長の協力で青島がコンピュータ技師になりすまして潜水艦に乗り込んで室井の指揮の元で捜査にあたった。青島の捜査の結果犯人が明らかになったとき、犯人は潜水艦を乗っ取ってテロを起こそうとし、東京湾に突入しようとしたがそれも青島によって防がれ事件は解決した。
※ 「容疑者 室井慎次」のシナリオガイドブック収録の年表および同書収録の「潜水艦事件についての公式記録」ではこの事件の発生は2002年であるが、「THE MOVIE 2」のシナリオガイドブック収録の年表ではこの事件を2001年のこととしている。同書の別のところで潜水艦事件は「THE MOVIE 2」(2003年)の2年前の事件であるとの記述もある(「THE MOVIE 2」劇中では、室井が青島に「2年振りだな」と言い、これに対して青島が「潜水艦の事件以来ですね」と答えるシーンがある。)ので単なる誤植とは考えられないため、これ以後に何らかの設定変更があったと考えられる。
[編集] ポスター
「第5話彼女の悲鳴が聞こえない」の中で容疑者宅を捜査している際に、部屋の中にあったポスターは士郎正宗原作『攻殻機動隊』の「草薙素子」のポスターである。そのポスターはスペイン製と思われる。
[編集] アイテム
[編集] コート
[編集] 通行証
湾岸署の捜査員は胸にWPSと書かれたバッジを着用。これは下に示す警視庁本部で使用される通行証(後述)を所轄に拡大解釈したもの。TVシリーズでは所属を示す顔写真入IDカードであった。
本庁の室井たちは胸にMPDと書かれたバッジをしている。このバッジの小道具はさも踊る大捜査線製作スタッフの独創であるかのように言われているが、実際に警視庁の私服勤務職員が外来者との区別のため庁舎内で着装する通行証である。当時の制作スタッフだったフジテレビ社員の一人が、元報道局記者で警視庁記者クラブに所属していた経験からのアイデアとも言われているが、踊る大捜査線にて初めて使われた演出ではなく、「沙粧妙子-最後の事件-(1995年 フジテレビ) 」の時点で既に使用されていた演出の為、この作品の影響である可能性もある。(同様に警視庁記者クラブに詰めている記者には、MPDの替わりに「記者」と書かれた同形式の通行証を警視庁から貸与されている)
この小道具(以後、仮に「フジテレビ型」通行証と呼称する)が最初に使用されたのは前述の通り「踊る」より前に放送された「沙粧妙子-最後の事件-(1995年 フジテレビ) 」からだが1985年日本テレビで放送された「誇りの報酬」では既に当時のデザインで通行証が登場しているのをはじめとして他作品に於いて全く見られなかったわけではない。「沙粧」以後「きらきらひかる」、劇場映画「眠らない街-新宿鮫-(この作品では何故か新宿署内で署員も着用)」等フジテレビ制作のドラマ・劇場映画に於いて警視庁のシーンではほぼ必ず使用されており、最近では他系列のドラマでも実物に近いデザイン、フジテレビ型類似デザイン、果てはフジテレビ型そのものが頻繁に使用され、警視庁のシーンにおいてはほぼ標準の小道具となっている。さらに私服勤務員のみならず鑑識作業服や制服を着用している職員にまで着装させる誤用も見受けられるようになった。
実際の通行証は単なるバッジではなく、胸ポケットに差し込み「MPD」の文字がある部分をポケットのフチに引っ掛けているもので、差し込んでいる部分に顔写真と職名・氏名が記載されてたIDカード状のものがついており、警視庁本部庁舎に入構する際はその写真部分を各門警備の警察官に提示し身分証明を行う(フジテレビの『TEAM』にて、草彅剛演じる風見勇助が現場に入る際の身分証明(彼は警察官ではないので)に写真部分を提示しているシーンがある)。フジテレビ型では省略されているが脱落防止用にクリップが先についたチェーンもあり、これをポケットの端に付ける。 なお、所轄勤務の私服警察官・職員の本部入構用にバッジ部分だけの臨時通行証(来客用とは別のもの)が各門の受付に用意されているらしい。
青地に金文字ゴシック体で「MPD」、その下に警視庁の英語名称である「METROPOLITAN POLICE DEPARTMENT」の文字が入るのはこのフジテレビ型独自のデザインである。これはあえて実物と違えることで万一盗難された場合に悪用を防ぐため、また警察知識の無い視聴者に対する解りやすさと実物以上の洗練さを狙ったことによるもので、実物は偽造回避を狙った特殊な字体(欧文の書体の1つのScriptに近い字体)で「MPD」とだけ入っている。(警察手帳や通行証等の小道具で、本物と全く同じ形状や色のものはテレビ撮影用でも使うことができない。) ドラマで実物に一番近い形の通行証が使用されているのはテレビ朝日・東映製作の相棒である。
[編集] PC
メカマニアの印象を出す為に、真下にはノートPC(当時40万円相当)を常時持たせている。映画「交渉人 真下正義」の時に使用していたPCは、IBMの(現Lenovo)Thinkpad X40である。
[編集] 劇中用語
踊る大捜査線にて使用された劇中用語はいずれも、過去の刑事ドラマではあまり用いられることのなかったものである。それまでの刑事ドラマでは犯人のことを「ホシ」、事件のことを「ヤマ」などという隠語で呼ぶようにしていた。これは「太陽にほえろ!」など昔の刑事ドラマの影響が後の刑事ドラマ(「あぶない刑事」など)にも色濃く出ている為である。しかし、「踊る」においては全面的にこのような隠語が一般的な呼称として用いられていない。これは従来の刑事ドラマのステレオタイプを一掃する「踊る」自体のコンセプトと、放送時期的に昔の刑事ドラマと時代感覚がずれてきていることを鑑みて、また実際の警察内部においても従来からの隠語がほとんど使われなくなった(ドラマ、小説で多用される事で周知され、隠語としての機能が失われた)ことによると思われる。劇中では犯人のことを「被疑者・マル被」、逮捕を「確保」と言い換えたりしていた。
また、刑事課のみならず、警察内で警察官が使う「任同」「機捜」「現着」「追尾」「ローラー」「害者」「123」などの職業用語も多数引用され、一部は世間一般にも広まった。因に犯人と「被疑者」とは同義語ではないが、「マル被」という言い方は実際の警察の捜査員も使用する。また「確保」はあくまで身柄確保の意味であり、逮捕のみを指すとは限らない。また劇中では用いられたシーンは無かったが、「事件」を「事案」と称することも実際には少なくない。
「ホシ」「ガイシャ」などテレビドラマで用いられる警察用語は、NHKで放送された「事件記者」で用いられたものが原点といわれている。また、実際に警察官は外部で仕事の話をする場合、「会社」「社長」など一般ビジネスパーソン風の用語を用い、警察官であることを悟られないようにしている。 ちなみに警察の隠語としては、マルボー→暴力団担当刑事、マルソー→暴走族、うたう→自白する・・・などなど。これら用語は捜査員が手帳に記述する場合の手間を省くため、「暴力」の暴や「暴走族」の走などの1文字を○で囲んだことに由来する。
[編集] 湾岸警察署
通称 WPS=Wangan Police Station。警視庁第一方面部に属する1990年代になって新設された警察署である。所在地は、東京都港区台場3丁目2番地8号(実際には台場は2丁目までしかない)。「THE MOVIE 2」のパンフレットや公式本「踊る大捜査線研究ファイル」によれば地図上での位置はフジテレビがある位置になっているが、TVシリーズ第1話や「THE MOVIE 2」冒頭での湾岸署への出勤シーンでは最寄り駅であるりんかい線東京テレポート駅を出てフジテレビとは逆方向の夢の大橋方面に向かって歩いている。ロケ地は江東区潮見にある潮見コヤマビルで、外観、1階ロビー、屋上、生活安全課のシーンなどがここで撮影されている。
新設された当時は、臨海副都心といってもほとんど建設予定地ばかりで人口もまばらであった。そのため他の所轄署(特に勝どき署)や警視庁の捜査員などからは「空き地署」と呼ばれ蔑まれていた。大規模所轄の部類には入るが、割合開けてきた2003年ころ(「THE MOVIE 2」の時点)でもエリートコースなどではなく、相変わらず本庁の駒にされる立場の弱い所轄である。署長は延々と神田が務めているが、神田自身は丸の内署への栄転を希望している。しかし、青島のはちゃめちゃの責任を問われいつも先送りとなる。署内には神田による署訓(下記)が配布されている。
- 「私あっての湾岸署」「ミスのない捜査とスキのない接待」
新設だけあって外部も内装も新しく、およそ警察署といったイメージではないモダンな作り。そのため、湾岸署の建物はしばしば警察ファンのあいだで議論される。しかし、実際の警察署でも、最近建てられたものでは近未来的な外観のものやヘリポートや機動出入り口を確保しているものがある。例えば渋谷警察署は一目見ただけでは警察署なのかデパートなのかわからないような構造になっており、横長が多い警察施設において例外的に縦長でフロアが多い建造となっている。また、竹の塚署は、外観が湾岸署と非常に似ている。警察署としてモダンな建物を使用した作品は「踊る大捜査線」が初めてとも言われるが、湾岸署はアニメ「逮捕しちゃうぞ」で描かれた「墨東署」がモデルとなっており、誤りである。
なお、「湾岸署」はフジテレビの登録商標である。架空であっても警察署名は登録できないため「湾岸警察署」ではない。
以上は作中の「湾岸署」の設定であるが、実際にも臨海副都心全体を管轄する「東京湾岸警察署」が2008年3月31日から業務を開始した。尚、この名称決定について警視庁内部には「テレビドラマの名称をそのまま警察署に付ける」事に対し反対意見も多かったが、地元住民に対し調査を実施した結果、ほとんどが名称を「湾岸署」とする事を希望したためこの名称が採用された。
[編集] 音楽
[編集] 主題歌
- 「Love Somebody」 - 織田裕二withマキシ・プリースト(テレビ版)
- 「Love Somebody-CINEMA Version-」 - 織田裕二(THE MOVIE)
- 「Love Somebody-CINEMA Version II-」 - 織田裕二 feat.MYA (THE MOVIE 2)
- あまり知られていないがこのLove Somebodyは本来クリスマスソングとして作られた。織田裕二自身が「ドラマの主題歌を冬に頼まれたためにクリスマス風の雰囲気にしたが実際に放送されたのは1月だった」と語っている。
- 「Love Somebody-CINEMA Version II-」では歌詞の一部が変更されており、「誰かを愛せたとき」から「あなたを愛せたとき」になっている。
[編集] サウンドトラック(BGM)
音楽を担当しているのは、松本晃彦である。彼はスピンオフムービー「交渉人 真下正義」「容疑者 室井慎次」も手掛けており2005年12月に放映された「逃亡者 木島丈一郎」も担当した。音楽が収録されているアルバム『RHYTHM AND POLICE』は、ほとんどの曲が世に知られており、I~Vを合わせて100万枚を突破している。
ちなみに、踊る大捜査線レジェンド企画の「交渉人 真下正義」「容疑者 室井慎次」「逃亡者 木島丈一郎」「弁護士 灰島秀樹」「警護官 内田晋三」の5作品ではメインテーマ曲であるRHYTHM AND POLICEは使用されていない。
- RHYTHM AND POLICE ORIGINAL SOUND TRACK I F.F.S.S <