これはフートゴングの音や、車掌が運転士にあるいは運転士が車掌に合図を送るために鳴らしていた鐘(ベル)の音に由来する。鐘の音は以下のような意味で使用されていた。
走行中電車が停留場に近づいたとき「チン」と1回鳴らせば「降客があるため停車せよ」または「停車する」
「チンチン」と2回鳴らせば「降客がないので通過しても良いか」または「良い」
更に停車中に「チンチン」と2回鳴らした場合は「乗降がすんだので発車しても良いか」または「良い」
「チンチンチンチン」と3回以上鳴らせば「直ちに停車せよ」または「停車する(非常停車)」
現在でも都電荒川線の全車両で発車時に聞くことができる(ただし現在は全列車がワンマン運転のため、上記で述べた車掌・運転士同士の連絡には用いられず、乗客に対する発車合図という位置付けである)ほか、函館市交通局で夏季に限って運行されている箱館ハイカラ號の他、土佐電気鉄道の「維新号」でも今もなおこの鐘が信鈴として使用されている。 また広島電鉄ではツーマンで運行しているときに車掌が運転士にブザーで合図を送っているが、鐘がブザーに変わっただけで上記と全く同じ運用をしている点が興味深い。
なお、路面電車以外を含めれば名古屋鉄道(ただし300系以降の車両は2打式ブザーに変更)や京阪電気鉄道・阪急電鉄・阪神電気鉄道・近畿日本鉄道・南海電気鉄道・京都市営地下鉄烏丸線・大阪市営地下鉄・筑豊電気鉄道等でも、ベル2連打による合図を残しているが(ワンマン運転路線を除く。過去には叡山電鉄などでも行っていた)、これも路面電車時代の名残といえる(特に関西は路面電車発祥の会社が多いため、それが顕著である)。関東でも、京成電鉄が発車時にブザー2回、停車駅が近づいた時にブザー1回と、路面電車式の合図を行なっている。
路面電車関連用語
軌道運送高度化事業
日本の地域公共交通の活性化及び再生法の中で、LRTを想定した整備事業の呼び名。
センターポール
上下線の間に架線柱を立てる方式。道路脇の電柱や建物から架線を吊る方式(側柱方式)に比べ景観が良くなる。鉄道線で採用の事例もあり。かつて電柱が多くなかった時代はその必要性から一般的であったが、道路脇の電柱が増えるに従いセンターポールは見られなくなっていた。しかし景観に配慮した電線の地下埋設化により市街地での電柱が再び減ったため復活している。
センターリザベーション
自動車が軌道内に進入できない様、道路の中央部を物理的に区切って線路を敷設した準専用軌道。逆に道路の端に線路を敷設し、中央部を自動車用とするものはサイドリザベーション。
パッセンジャーフロー
電車の扉を乗車専用と降車専用に分け、乗客がその間を移動する途中で運賃を支払う方式。最盛期の札幌市電では、2両編成の後部車両から乗車、運賃を支払ったあと前部車両から降りる様になっていた。
路面給電システム
短いセグメントに区切った第三軌条を敷設し、電車が通過中のセグメントにだけ電気を通す方式。架線が不要な事から障害が少なくなる上に見栄えが良いと言う利点があり、フランスのボルドーで実用化されたが、コストが高い上にゴミなどによる集電不良もあり、歴史的建造物が多い都心部でのみ用いられ、近郊区間は従来の架空電車線方式となっている。
高速電車
路面電車に対し、路面電車ではない通常の電車(鉄道)を区別する際に使われる言葉。
都市高速鉄道
街路交差点での交通信号で停止せざるを得ない「路面電車」に対して、交通信号で停止しないように計画・設計された鉄道をいう。英語の ⇒en:rapid transitの訳語であり、「都市施設」の一つとして都市計画法第11条第1項に規定されている。
注釈^ パリの路面電車は、2006年12月16日に再開業したが、その区間は戦前のものと全く異なり関連性はない。
関連項目ウィキメディア・コモンズには、路面電車に関連する ⇒カテゴリと ⇒マルチメディアがあります。
車両に関するもの
二軸車 (4輪単車)
PCCカー
馬面電車
親子電車
軽快電車
被爆電車
超低床電車
SWIMO
リトルダンサー
システムに関するもの
馬車鉄道
インターアーバン
ライトレール
トラムトレイン
ゴムタイヤトラム
新交通システム
トロリーバス
都市施設