詳細は一票の格差を参照
国政選挙における選挙区の議員定数について、様々な議論がある。 一般に各選挙区の議員定数は、選挙区の人口ないし有権者数に対して適正であるべきと考えられている。何を持って適正かは選挙方法などによって異なる。
小選挙区制の場合には、各選挙区での議員定数は1なので、全有権者数を総議員定数で割った1選挙区当たりの平均有権者数になるように、全ての選挙区を分割できれば最も適正と思われるが、地域的な繋がり等が背景にあるため、全ての選挙区で平均有権者数にすることはできない。
従って、有権者数の多い選挙区と有権者数の少ない選挙区ができることとなり、有権者数の多い選挙区では、1票の価値は軽くなり、有権者数の少ない選挙区では、1票の価値は重くなる。これが少なくとも一定の限界を超えた場合には、有権者相互の平等に反することになると考えられている。
財政の緊縮化・効率化を理由に議員の定数を削減すべきという議論がある。削減推進派は、1つの根拠としてアメリカ連邦議会の定数が日本の国会より少ないことを挙げている。イギリス・フランス・ドイツなどヨーロッパ諸国などでは人口に対する議員の割合は日本より多いとされる。
一方、諸外国の地方議会制度と比較すると、人口あたりの議員定数はフランスの115人に1人、韓国の1万2千人に1人などまちまちであり、2千人に1人程度の日本と制度上の違いもあり単純比較はできない。
先述のとおり、地方議会においては地方自治法により議員定数の上限数を定められているが、財政難等の理由により削減を進めている自治体が多い。
参考文献
市村充章、「選挙制度の中の数(一〜三、二十一)」、『選挙時報』46-11〜49-3、1997〜2000
M. L. バリンスキー/H. P. ヤング、『公正な代表制──ワン・マン?ワン・ヴォートの実現を目指して──』、越山康監訳・一森哲男訳、千倉書房、1987年。
西平重喜、『統計でみた選挙のしくみ』講談社ブルーバックス、1990年。
外部リンク
⇒衆議院ホームページ 議員定数の変遷
カテゴリ: 選挙
更新日時:2008年8月5日(火)14:39
取得日時:2008/08/20 21:13