詳細は国語国字問題を参照
近代に至ってフランス型の標準語政策は国民形成、国民統合と国民国家建設に欠かせない要件として世界中の国々に受け入れられていく(後述する日本の標準語化政策も例外ではない)。
絶対王政期のフランスでは、国家によって特定の方言を元にした標準語が定められ、それまで各地方で話されていたオック語、プロヴァンス語、ブルターニュ語などの地方言語を標準フランス語に対する方言と定義付けて、方言より標準語を優越させる政策が始められた。
例えば、学校教育において、方言を話した生徒に方言札を付けさせて見せしめにするということが行なわれた。この制度は日本にも取り入れられた。
なお、アルザス語もフランス東部で用いられるが、言語学的にドイツ語の一方言である。
明治時代以降、日本では学校教育の中で標準語を押し進め、方言および日本で話されていた他の言語を廃する政策がとられた。方言を話す者が劣等感を持たされたり、または差別されるようになった。
現在では、テレビ・ラジオにおける標準語[1]使用の影響により殆どの者が標準語を話せるようになった一方、その土地の方言を話せる人口はかつてと比べて確実に減っている(近畿地方ではあまり減っていないが、上方言葉の中の地域性が失われる傾向にある)。特に若者の間でその傾向が著しい。方言アクセントは、若者においても比較的保持されているが、語彙は、世代を下るに従ってはっきり失われる傾向にある。
方言が様々で争いさえ起きたイタリアでは、ラジオ・テレビ放送が始まった当初多くの人々が驚いたと言われている。それは、「放送局RAIが、標準語を定義した」というイタリアで初めての試みであったからである。「テレビ放送が始まってから、初めて標準語を知った」農村地方の老人も多かったと言われている。
標準語[1]と方言
方言の中でも標準的と見なされる変種を標準語[1]と呼び、首都の方言を標準語とするケースが殆どである。
標準語は教育や放送を通じて国民に広く知れ渡り、異なった方言をもつ者の意思の疎通を円滑にする。今日の日本では標準語[1]が広く知れ渡り、ほとんどの国民が解する。
標準語[1]は勢力の強い方言なので、他の方言に強い影響を与える。標準語とそれ以外の方言で同音衝突が起きた場合、通常標準語の語彙が残り、他方は使用されなくなる。例えば、名古屋弁においてはかつて「ちょう」という副詞が頻繁に使われていたが、標準語において「とても」という意味の「超」という同音の副詞が生まれ流行した結果、使われなくなった。播州弁や岡山弁でも「ちょっと」という意味の「ちょう(ちょー)」があり、最近でも頻繁に使われている。
また、劣勢に置かれる標準語以外の方言は伝統的な文法・用法を保ちにくい。世代が下るにつれて方言の運用能力は低下する傾向にある。ただし、家庭や職場で方言をよく使う環境にある者は若い世代でも比較的伝統的な方言を保っている。また、新方言という、伝統的な方言とも標準語とも異なる方言が生まれることもある。
首都圏以外の地方に住むそれぞれの方言の使用者に標準語で話す様に促すと、丁寧語で話す事が標準語だと思っている事が多い。
[ヘルプ]
^ a b c d e f g h 「標準語」と「共通語」について、ここでは次の意味で使用する。
標準語:ある言語の中で、方言の差異による不便を解消するために、標準のことばを定め、コミニュケーションの基準としたもの。
共通語:異なる言語の話者同士で、両者が共通して理解できる第3の言語。
(これらの用語は、日本の国語学では次のような意味で定義されているので混乱されやすい。
標準語:ある言語の中で、方言の差異による不便を解消するために、人為的に標準のことばを定め、コミニュケーションの基準としたもの。
共通語:ある言語の中で、方言の差異による不便を解消するために、現実に使用されていることばで、コミニュケーションの基準となっているもの。
この定義によれば「現在の日本には「共通語」はあるが「標準語」はない」となる)
関連項目
日本語の方言
新方言
標準語
国語
方言周圏論
似非方言
方言難民
社会方言
場面方言
方言文学
外部リンク
⇒ふるさとの方言 ?方言ページの道しるべ?
⇒HOUGEN.jp
⇒山陰道但馬国辺りの方言や京言葉との対比
カテゴリ: 出典を必要とする記事 | 日本語研究 | 方言 | 社会言語学 | 言葉の文化
更新日時:2008年9月6日(土)11:20
取得日時:2008/09/07 10:29