線量は放射線場にいた時間に比例して増加する。放射線場での作業時間ができるだけ短くなるよう、作業計画を綿密に検討する必要がある。
線量は線源までの距離の2乗に反比例する。線源はトングやマジックハンドを用いて扱い、直接触らないようにする。放射性物質が皮膚に付着しないよう、ゴム手袋などの保護具を装備する。
α線は紙1枚で遮蔽できる。β線はアクリル樹脂板で遮蔽できる。
γ線は透過力が高いが、やはり遮蔽することができる。鉛や金といった密度の高い物質のほうが効果的に遮蔽することができる。 コンクリートならば厚さ30cmごとに、鉛板ならば厚さ5cmごとに線量を10分の1にまで減らす(コバルト60のガンマ線の場合)。
中性子線に対しては、質量数の小さい物質のほうが効果的に遮蔽することができる。水素や炭素を多く含む物質、例えば水やポリエチレンのブロックがよく用いられる。また、中性子吸収材と組み合わせて使うこともある。
単位はミリシーベルト(mSv)
実効線量内訳
0.05原子力発電所の事業所境界での一年間の線量。
0.1〜0.3胸部X線撮影。
2.4一年間に自然環境から人が受ける放射線の世界平均。
4胃のX線撮影。
7〜20CTによる撮影。
50放射線業務につく人(放射線業務従事者)が一年間にさらされてよい放射線の限度。
250白血球の減少。(一度にまとめて受けた場合、以下同じ)
500リンパ球の減少。
1,000急性放射線障害。悪心、嘔吐など。水晶体混濁。
2,000出血、脱毛など。5%の人が死亡する。
3,000〜5,00050%の人が死亡する。(3,000:脱毛 4,000:永久不妊 5,000:白内障、皮膚の紅斑)[1]
7,000〜10,00099%の人が死亡する。
放射線の人体に対する影響は、被曝した体の部分などにより異なる。上記の表ではX線撮影、CT以外は全身に対するものである。
「被曝」と「被爆」は、意味や、漢字での表記と発音が似ており、しばしば混同されてしまうが、厳密には「被曝」は「放射線にさらされること」、「被爆」は「爆撃を受けること」を意味する。
ただし、「被爆」という単語には「爆撃を受けること」という意味と共に「核兵器による被害を受けること」という意味もある。後者の意味が強調されると、「被曝」と混同されやすい。「被曝」は、主に「放射線にさらされること」のみを表す。
また、「 ⇒曝」という漢字が常用漢字に入っていないことから、「被曝」を「被ばく」と書くことが多い。この場合、見ただけでは「被爆」と区別が付かないが、「被ばく」と表記した場合には、ほとんど「被曝」を意味する。
脚注^ a b c 東嶋和子著 「放射線利用の基礎知識」 講談社 2006年12月20日第1刷発行 ISBN 4-06-257518-3
^ ⇒金子正人「疫学研究の現状としきい値問題」(LNT仮説を否定する側の論者の主張)
^ ⇒X線誘発ショウジョウバエ体細胞突然変異の 線量・効果関係におけるしきい値の存在
^ ⇒ECRR2003年勧告の要約 翻訳は美浜の会による
^ 草間朋子他『放射線防護の考え方』日刊工業新聞社1990年
関連項目
放射能
放射線
放射性物質
宇宙線
シーベルト
レム
原爆症
原子力事故
劣化ウラン弾
白血病
核兵器
放射線兵器
核実験
第五福竜丸
急性放射線症
外部リンク
⇒国際放射線防護協会
カテゴリ: 出典を必要とする記事 | 放射線 | 広島原爆 | 長崎原爆
更新日時:2008年8月19日(火)03:51
取得日時:2008/08/20 01:13