正副議長の任期は衆議院議員の任期と同じである(法第18条)。解散によってすべての衆議院議員が地位を失うと、議員のひとりである議長も当然にその地位を失う。衆議院議員総選挙が行われたときは、直後に召集された国会の最初の本会議で議長の選挙が行われる(#選出と職務の代行の手続きによる)。
日本国憲法による衆議院の優越とは別に、立法府の長としての衆議院議長は参議院議長と同等の資格であり、歳費などの具体的な待遇もすべて同一である。また、議長・副議長はそれぞれ公邸へ入居することができる。国会の開会式は衆議院議長が主宰することとされている(法第9条)。
権限
国会閉会中における議員辞職の許可(法第107条ただし書)
議員の議席の指定(規則第14条)
参議院議長と協議して開会式の日時及び場所の指定(規則第19条)慣例として、開会式は参議院の議場で行われる。
委員の選任及び辞任の許可(規則第37条)
議院会議中における委員会開催の許可(規則第41条ただし書)
公聴会開催の承認(規則第78条)
会議開始時刻の変更(規則第103条ただし書)
午後6時を過ぎた場合の延会宣告(規則第105条第2項)
自席で発言している者に対する演壇での発言許可(規則第124条)
発言通告をしない者が発言する場合の発言許可(規則第127条)
記名投票における投票時間の制限※(規則第155条の2)
7日を超えない議員請暇の許可(規則第182条)
議事堂内の警察権(法第14章(第114条〜118条の2)、規則第16章第1節(第208条〜第210条))
議場内部における現行犯逮捕の命令(規則第210条)
議場内の秩序を乱した議員に対する退席命令(規則第233条)
議場に入る者のつえ等携帯の許可(規則第213条ただし書)
演壇登壇の許可(規則第217条)
号鈴を鳴らすことによって全ての者を沈黙させること(規則第218条)
1946年6月21日に号鈴が鳴らされた際、紛糾していた議場がさらに紛糾してしまったことから、それ以後は2000年11月20日に1回使用例があるのみで、号鈴には「鳴らずの鐘」という異名がある。
全ての秩序についての問題の決定(規則第220条)
傍聴人の身体検査(規則第228条)
取締のための傍聴人数の制限(規則第230条)
可否同数時の決裁権(議長決裁権)(憲法第56条第2項、法第92条第2項(両院協議会))
(満)は議員任期満了による退任、(不)は不信任決議可決を受けての辞任、(除)は除名決議可決を受けての失職、(辞)はその他の理由による辞任、(散)は衆議院解散による失職、(亡)は死亡
衆議院議長
1中島信行1890年11月29日-1891年12月25日(散)立憲改進党
2星亨1892年5月2日-1893年12月13日(除)自由党
3楠本正隆1893年12月13日-1893年12月30日(散)同盟倶楽部
4楠本正隆1894年5月15日-1894年6月2日(散)立憲革新党
5楠本正隆1894年10月18日-1896年6月立憲革新党
6鳩山和夫1896年12月25日-1897年12月25日(散)進歩党
7片岡健吉1898年5月19日-1898年6月10日(散)立憲政友会
8片岡健吉1898年11月3日-1902年8月9日立憲政友会
9片岡健吉1902年12月9日-1903年12月5日立憲政友会
10河野広中1903年12月5日-1903年12月11日(散)憲政党
11松田正久1904年3月20日-1906年1月7日立憲政友会
12杉田定一1906年1月7日-1908年3月26日立憲政友会
13長谷場純孝1908年12月25日-1911年8月30日立憲政友会
14大岡育造1911年12月27日-1912年5月25日立憲政友会
15大岡育造1912年8月23日-1914年3月6日立憲政友会
16長谷場純孝1914年3月6日-1914年3月15日立憲政友会
17奥繁三郎1914年3月-1914年12月25日(散)立憲政友会
18島田三郎1915年5月20日-1917年1月25日(散)立憲同志会
19大岡育造1917年6月23日-1920年2月26日(散)立憲政友会
20奥繁三郎1920年6月29日-1923年2月立憲政友会
21粕谷義三1923年2月-1924年1月31日(散)立憲政友会