日本ではニホンマムシを丸ごと漬け込んだマムシ酒やハブを丸ごと漬け込んだハブ酒が作られており、薬酒と考えられている。 中国では白歩蛇などが蛇酒に使用される。 東南アジアなどでは、強壮効果を期待して生き血をグラスに注いで飲んだり、肝に酒を注いで飲んだりする習慣も見られる。
蛇毒は、血栓防止薬などとしての利用が研究されている。
蛇の皮は、なめして、財布やバッグに利用される場合がある。また、三味線の原型となった沖縄・奄美地方の弦楽器三線は、胴にヘビの皮を張っていることでも有名である。
日本ではコブラ科、クサリヘビ科、ナミヘビ科とボア科、ニシキヘビ科の一部に関しては動物愛護法によって特定動物に指定されているため飼育には地方自治体の許可が必要になる。日本で主に流通し飼育されるのはナミヘビ科の無毒種や弱毒種、ボア科やニシキヘビ科の小型から中型種になる。
ヘビはあまり活発的ではなくとぐろを巻いていることも多いため、全長と同等の飼育スペースは必要ない。全長100-150cmのナミヘビ類に対し60-90cmの規格水槽サイズのケージで飼育できる。比較例としては甲長20cm以下のカメ1匹に対し同サイズのケージが必要とされる。ただし、ボアやニシキヘビは体形の太い種が多いためもう少し大型のケージが必要になる。近年は冷凍のマウスやラットが専門店等でも販売されており、そういったもので餌付けできる種(小型哺乳類が食性に含まれる種)については飼育しやすくなったといえる。
しかし体形が細いため脱走には気をつける必要がある。また神経質な種も多いため環境の変化やストレス等から拒食してしまうこともある。
なお、飼育とは異なるが、日本に生息するアオダイショウは立体的な活動が得意なこともあり、人家の屋根裏等に潜みネズミ等を捕食した。そのため人家とともに生息域を広げ近年でも場所によっては郊外や都市部といった環境にも生息している。アオダイショウそのものも日本に分布するヘビの中では大人しく、本土最大のヘビではあるが大型化しないため飼育に適しているヘビとされる。
ヘビに関連することわざ、慣用句、熟語も多く存在する。以下、五十音順。
蜿蜒長蛇(えんえんちょうだ)
蛇のようにうねうねと動くようす。「蜿蜿長蛇」「蜒蜒長蛇」とも書く。
草を打って蛇を驚かす
何気なくしたことが思いがけない結果を招くこと。また、ある人を懲らしめることで関係者を戒めること。(出典:書言故事)
蛇(じゃ)の道は蛇(へび)
専門家の間でその専門について暗黙の了解ができること。あるいは専門のことはその専門家が詳しいこと。類似句は「餅は餅屋」。
蛇(じゃ)は寸にして人を呑む
英雄や偉人は小さいときから人を圧倒する品位・風格を持つこと。小さな蛇でも威嚇する姿に圧倒されることがあることから。
常山の蛇勢(じょうざんのだせい)
軍隊の配置や文章の構成などが、前後左右どこにも隙や欠点のないこと。(出典:『孫子』九地篇)
蛇足
余計なこと。(出典:『戦国策』斉上)
杯中の蛇影
疑いすぎて自分で苦しんでしまうこと。(出典:『晋書』)
蛇が蚊をのんだよう
少量で足しにならないことの喩え。
蛇稽古
長続きしない稽古事の喩え。
蛇に足無し魚に耳無し
蛇は足がなくても這って進めて、魚は耳がなくても感じることができる。動物の特徴を表す言葉。「蛇は足無くして歩き、蝉は口無くして鳴き、魚は耳無くして聞く」とも。
蛇に咬まれて朽ち縄に怖じる
過去の体験から些細なことにおびえること。単に「朽ち縄に怖じる」ともいう。類似句は「羹に懲りて膾を吹く」「熱湯で火傷した猫は冷水を恐れる」「黒犬に咬まれて赤犬に怖じる」。
蛇ににらまれた蛙
恐ろしいものに直面して身動きができない状態。「蛇に見込まれた蛙」「蛇に蛙」とも。
蛇の生殺し
「生殺し」と同じ。生きも死にもしない状態。中途半端な状態で放置しておくこと。
蛇の生殺しは人を咬む
さんざんひどい目にあわせ、とどめを刺さずに放っておくと、後で仕返しを受けることになるということ。
蛇は竹の筒に入れても真っすぐにならぬ
生まれ持った根性はどうやっても直らないということ。類似句は「蛇の曲がり根性」。
封豕長蛇(ほうしちょうだ)
大きなイノシシと長いヘビ。欲が深く残酷な人の喩え。(出典:『春秋左氏伝』)
盲蛇に怖じず(めくら、へびにおじず)
知識がなかったり状況が判らないと無謀なことをする喩え。差別用語に当たるとして、使われなくなっている。
薮を突付いて蛇を出す
略して「藪蛇」ともいう。余計なことをして悪い状況になってしまうこと。
竜頭蛇尾(りゅうとうだび)
「虎頭蛇尾」とも。最初は立派でも、尻すぼみに終わってしまうこと。(出典:『五灯会元』)
20世紀に調べられた日本語の方言では、東日本および九州東部、四国南部のへびと、へっび(新潟県)へんび(岐阜県)、へみ(福井県)、はぶ(沖縄県)など、へびの変音で呼ぶ地域が最も多かった。次いで中国地方、近畿、九州西部を中心に蛇(朽ち縄、くちなわ)及びくちななどの変音で呼ぶ地域が広がっていた。
他には、大虫(おおむし)、陸鰻(おかうなぎ)、幹虫(からむし)、郷回り(ごうまわり)、長(なが)、長太郎(ながたろう)、長物(ながもの)、縄(なわ)、巳(みー)、山鰻(やまうなぎ)などの呼び方がある。大蛇をとくに「うわばみ」という。
日本では、群馬県太田市藪塚町にある「ジャパンスネークセンター(日本蛇属研究所 ⇒公式ページ)」が、最大の研究施設となっている。各種蛇毒の解毒剤・血清類の在庫についてもここが最大の拠点となっており、希少種による事故が生じた場合などにはしばしばここからそれらの薬剤の空輸が行われる。
関連項目ウィキメディア・コモンズには、 ⇒ヘビ に関連するカテゴリがあります。ウィキスピーシーズに ⇒ヘビに関する情報があります。ウィキクォートに ⇒蛇に関する引用句集があります。
毒蛇
白蛇 (アルビノのヘビ)