ヘビ亜目の分類は流動的であるので注意が必要。以下英語版 ⇒Serpentesより引用。
ナミヘビ上科 ⇒Colubroidea
ヘビ上科(Caenophidia / Xenophidia)とも。一般的なヘビの仲間。
モールバイパー科 ⇒Atractaspididae - モールバイパー
ナミヘビ科 ⇒Colubridae - ヘビの半分以上の種が属する
コブラ科 ⇒Elapidae
ウミヘビ科 ⇒Hydrophiidae(コブラ科に含む説もあり)
クサリヘビ科 ⇒Viperidae
ムカシヘビ上科 ⇒Henophidia
ボア上科 (Boidea)とも。比較的原始的なグループを含む。
ヤスリヘビ科 ⇒Acrochordidae
サンゴパイプヘビ科 ⇒Aniliidae / Ilysiidae
ミミズサンゴヘビ科 ⇒Anomochilidae
ボア科 ⇒Boidae
ツメナシボア科 ⇒Bolyeriidae
パイプヘビ科 ⇒Cylindrophiidae
ミジカオヘビ科 ⇒Uropeltidae
メキシコパイソン科 ⇒Loxocemidae※サンビームヘビ科に統合する案も出ている。
ニシキヘビ科 ⇒Pythonidae
ドワーフボア科 ⇒Ungaliophiidae
ミジカオヘビ科 ⇒Uropeltidae
サンビームヘビ科 ⇒Xenopeltidae
メクラヘビ上科 ⇒Typhlopoidea
盲蛇上科、ミミズヘビ上科 (Scolecophidia)とも。メクラヘビの仲間。
アメリカメクラヘビ科 ⇒Anomalepidae
ホソメクラヘビ科 ⇒Leptotyphlopidae (Glauconiidae)
メクラヘビ科 ⇒Typhlopidae
現代では一般的にヘビの容姿は見た限り四肢がなく、ニョロニョロと動いたりトグロを巻いている様子が「気持ち悪い」という印象を与えやすく、嫌悪の対象になることが多い。 また毒蛇やニシキヘビ科、ボア科の数種に関しては場合によっては人命を奪うこともあり畏怖の対象ともなっている。反面そういった理由から、場合によっては人間に対して無害な種であっても駆除されることもある。
足を持たない長い体や毒をもつこと、脱皮をすることから「死と再生」を連想させること、長い間餌を食べなくても生きている生命力などにより、古来より「神の使い」などとして各地でヘビを崇める風習が発生した。最近でもヘビの抜け殻(脱皮したあとの殻)が「お金が貯まる」として財布に入れるなどの風習がある。また、漢方医学や民間療法の薬としてもよく使われる。日本でも白ヘビは幸運の象徴とされ特に岩国のシロヘビは有名である。
日本の古語ではヘビのことを、カガチ、ハハ、あるいはカ(ハ)等と呼んだ。民俗学者の吉野裕子によれば、これらを語源とする語は多く、鏡(ヘビの目)、鏡餅(ヘビの身=とぐろを巻いた姿の餅)、ウワバミ(ヘビの身、大蛇を指す)、かかし(カガシ)、カガチ(ホオズキの別名、蔓草からヘビを連想)等があり、神(カミ=カ「蛇」ミ「身」)もヘビを元にするという。(『蛇―日本の蛇信仰』1979年、法政大学出版局 ISBN 4588203215 / 講談社学術文庫 ISBN 4061593781 )ただし、カガチはホオズキの古語、鏡の語源は「かが(影)+み(見)」、カカシはカガシが古形であり、獣の肉や毛髪を焼いて田畑に掛け、鳥や獣に匂いをカガシて脅しとしたのが始まりであって、それぞれ蛇とは直接の関係はないというのが日本語学界での通説である。
ヘビは古来、世界的に信仰の対象であった。各地の原始信仰では、ヘビは大地母神の象徴として多く結びつけられた。山野に棲み、ネズミなどの害獣を獲物とし、また脱皮を行うヘビは、豊穣と多産と永遠の生命力の象徴でもあった。また古代から中世にかけては、尾をくわえたヘビ(ウロボロス)の意匠を西洋など各地の出土品に見ることができ、「終わりがない」ことの概念を象徴的に表す図象としても用いられていた。ユダヤ教やそこから発展したキリスト教、イスラム教ではヘビは悪魔の化身あるいは悪魔そのものとされたが、これは唯一神信仰が形成される過程で既存の原始信仰とその対象だったヘビを否定する意味があったのは確かだろう。
ギリシャ神話においてもヘビは生命力の象徴である。