蒸気船
これは便利!
本屋の在庫も探せます

[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]


蒸気タービンの登場水管式蒸気ボイラー(断面図)
1.煙路 2.予熱部 3.上下水タンク 4.加熱水管

19世紀末、チャールズ・アルジャーノン・パーソンズによって蒸気タービンが開発された。

20世紀初頭まではレシプロ式の蒸気機関を搭載した大型船が建造されてきたが、第一次大戦後は次第にタービン式が主流となる。

蒸気タービンはレシプロ式蒸気機関に比べ振動・騒音が少なくて熱効率が高いという特徴がある。レシプロ式では3段膨張式があったが、タービン式であれば蒸気の膨張を最大限に利用できるので優れている。各タービンでは逆回転は出来ないために、逆転用タービンを備えるか、可変ピッチスクリューによって逆進を行なうことが多い。

蒸気ボイラーは当初、煙管式が主流であったが、高圧化が進むにつれ水管式が主流になる。水管式は水垢(スケール)の付着を防ぐ為に供給する清水の品質管理が求められる。タービンを回転させた蒸気は海水によって冷却された復水器によって再び液体に戻され蒸気ボイラーで循環使用される[2]


歴史(日本)


黒船来航黒船
2度目に来航した「ポーハタン号」(USS Powhatan)

1853年7月8日、浦賀沖に現れた4隻の米国海軍の軍艦は2隻の外輪蒸気軍艦「サスケハナ」、「ミシシッピ」が2隻の帆走軍艦「サラトガ」、「プリマス」を曳航して江戸湾内へ侵入してきた。4隻の蒸気船という表現は誤りである。また、日本語では「ペリー艦隊」であるがフリート(Fleet)ではなくスクワドロン(Squadron)であるため、細かい訳では「小艦隊」が正しい[1]

翌1854年、ペリー提督は再び3隻の外輪蒸気軍艦「ポーハタン」(旗艦でパウハタンとも呼ばれる)、「サスケハナ」、「ミシシッピ」、と「プリマス」等の6隻の帆走船と共に浦賀沖に現れた。


21世紀の現在

推進機関のディーゼル化や「ガスタービン化が進み、蒸気によって推進する船は比較的少数の限られた船種や艦種だけになっている。
大型LNGタンカー
LNGタンカーの登場初期から輸送貨物であるLNGが輸送中に蒸発した天然ガス(ボイルオフガス、BOG)を蒸気タービンエンジンの燃料とされてきたが、21世紀初頭現在ではLNGの価値が高まったために、BOGの再液化によって輸送液量を減らさず、他の大型貨物船と同様にA重油やC重油を使った低速回転ディーゼル・エンジンを採用する船が多くなってきている[3]
原子力空母、原子力潜水艦、砕氷船
原子力空母では原子炉で造られた高熱で蒸気を発生させてタービンを回す。原子力発電に似た推進プラントは航続力を半永久的なまでに伸ばせるので長距離を高速移動する軍艦には向く。原子力潜水艦では酸素を必要としないのでさらに適する[4][5]。ロシアの数隻の砕氷船は軍艦と同様に原子力プラントを備える[6]


名前

英語圏では船名の前に Steam Ship の意味で「SS」をつける習慣がある。


有名な蒸気船

シリウス号(アイルランド、Sirius, 1837) - 建造段階から「グレート・ウェスタン」「ブリティシュクイーン」(1839年完成)との蒸気船3隻による太平洋初横断記録の競走となり、見事勝利して1838年に初めて蒸気機関の力のみを利用して大西洋横断に成功した定期航路蒸気船である。1838年3月28日ロンドン発(4月4日コーク寄港)?4月22日(午後10時ハミルトン要塞沖投錨)ニューヨーク着。平均速度6.7kt。石炭450トンやロジンなど全ての燃料が尽きたため最後の数日間は船内の木製調度品を炉にくべていた。(元沿岸航海用外輪蒸気船、703総トン、船長60.9m、船幅7.62m、2本マスト、320馬力、9kt) その後の1847年1月16日、コークとバリコットンの沖で座礁沈没。8人乗り救命ボートに乗った数十名のうち20名死亡、本船に残り他の船に助けられた71名は怪我もなく生存。数少ない生存者の持ち物も救命艇の着いたバリコットンの近くの岸で地元民により略奪され全てが失われた。
グレート・ウェスタン号

グレート・ウェスタン号(英国、SS Great Western, 1838) ? 1838年4月8日にブリストルを出発し、シリウス号に遅れること数時間でニューヨーク到着した。(遠洋航海用外輪蒸気船、1,320総トン)

ポーハタン号(旗艦)・サスケハナ号・ミシシッピー号(米国、) - 1854年1月、ペリー提督が2回目に日本を訪れ浦賀に入港した時の3隻の蒸気船である。
Bega

ヴェガ号スウェーデン) - 1878年学者ノルデンショルドによって史上初めてシベリア沿岸の北東航路を制覇した蒸気船。1879年日本横浜港に寄港し、世界中にセンセーションをまき起した。
タービニア号

タービニア(英国、Turbinia, 1897) - チャールズ・アルジャーノン・パーソンズによって開発された蒸気タービン機関を搭載した実験船。当初、海軍に購入を働きかけたが、海軍首脳部には蒸気タービンのレシプロ式蒸気機関に対する優位性が理解されず、断られた。そこで1897年ポーツマスで行われたビクトリア女王の観艦式において突然参加してデモンストレーションを行い、蒸気タービンの優位性をアピールした。

タイタニック号(イギリス) - 1912年4月15日、北大西洋航路で氷山に衝突し沈没した有名な豪華客船。推進軸3軸のうち両舷の2軸を高圧蒸気によるレシプロ式蒸気エンジンで駆動し、この蒸気エンジンの排気である低圧蒸気を蒸気タービンに導き中央軸を駆動する複式蒸気機関を採用していた。


出会い最短記録!!
B分で即アポHも可

[次ページ]
[オプション/リンク一覧]
[記事の検索]
[おまかせ表示]
[トップページ]
[ニュースをチェック!]
[列車運行情報]
Size:21 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki