妊娠や授乳による要求量の増加、小腸の病理的変化、アルコール中毒、メトトレキサートなどの薬剤投与によって引き起こされる。葉酸はアミノ酸や核酸の合成に必要となる補酵素であるため、細胞分裂の盛んな箇所において欠乏症が現れやすい。症状は、貧血、免疫機能減衰、消化管機能異常などが見られる。また、心臓病や大腸ガン、子宮頸ガンのリスクがあるとの報告がある。また、妊娠期に葉酸が欠乏すると、神経管閉鎖障害が起こり、重度の場合は死に至る。また、無脳児の発生のリスクが高まる。
貧血に関しては、葉酸は造血作用に対しビタミンB12と協調してはたらき、いずれのビタミンの欠乏も巨赤芽球性貧血を引き起こす。
神経管閉鎖障害に対しては、妊娠初期が重要で、特に通常まだ妊娠に気付かない第一週が最も葉酸を必要とする期間であると考えられている。
過剰症はビタミンB12の欠乏を隠すため、悪性貧血が潜在化する危険性が指摘されている。また、ガン治療に用いられる抗葉酸剤に対して、過剰な葉酸は薬効を低減させる。
葉酸は制酸剤やアスピリンおよびその関連物質と相互作用し、これらの薬剤は葉酸のはたらきを阻害することが知られている。また、抗けいれん薬(フェニトイン、フェノバルビタール等)や潰瘍性大腸炎治療薬(スルファサラジン等)は葉酸の吸収を低下させる。さらに、ガンやリウマチの治療に用いられるメトトレキサートなどの抗葉酸剤、あるいは抗生物質のトリメトプリム‐スルファメトキサゾール(ST合剤)は葉酸の代謝を阻害する。したがって、これらの薬剤を頻繁に服用する人は葉酸欠乏に気を配る必要がある。
外部リンク
⇒葉酸解説 -「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
⇒葉酸 -「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
表・話・編・歴代謝
解糖系 - 糖新生 - グリオキシル酸回路 - クエン酸回路 - 電子伝達系 - 脂質代謝 - メバロン酸経路 - アラキドン酸代謝 - アミノ酸代謝 - 尿素回路 - プリンの合成と分解 - ピリミジンの合成と分解 - ヘムの合成と分解 - 葉酸 - ペントースリン酸経路
表・話・編・歴ビタミン
脂溶性ビタミンA - ビタミンD - ビタミンE - ビタミンK
水溶性ビタミンB群 (B1 - B2 - B3 - B5 - B6 - B7 - B9 - B12) - ビタミンC
カテゴリ: 編集半保護中の記事 | ビタミン
更新日時:2008年8月23日(土)02:32
取得日時:2008/09/02 15:35