自由主義
今読みたいのですね
わかります

[Wikipedia|▼Menu]
□記事を途中から表示しています
[最初から表示]


現代リベラリズムの成立とその後

19世紀後半から20世紀前半にかけて、ルヨ・ブレンターノ、レオナルド・ホブハウス、トーマス・ヒル・グリーンジョン・メイナード・ケインズベルティル・オリーンジョン・デューイといった人たちによって哲学的・経済学的な視点から、自由放任主義を放棄し、時には国家による介入も容認するべきであるとする根拠と方法が次第に理論化され、こうした思想家の影響を受けた自由主義者たちは new liberals と呼ばれ影響力を増していく。

かれらは社会主義者のように階級間の融和不可能な対立や中央集権的な統制を是認しない一方で、古典的自由主義者のように自由競争が市場における「神の見えざる手」のように最大多数の最大幸福を自動的に実現するとは信じず、政府によって、各人の社会的自己実現をさまたげ、市場や社会における相互の欲求の最適化や調整のメカニズムを阻害する過度の集中や不公正などの要因を除去することが、まさしく「自由」の観点から言っても必要だと考えた。

なかでもケインズは「自由放任の論拠とされてきた形而上学は、これを一掃しようではないか。持てる者に永久の権利を授ける契約など一つもない。利己心がつねに社会全体の利益になるように働くというのは本当ではない。各自別々に自分の目的を促進するために行動している個々人は、たいてい自分自身の目的すら達成しえない状態にある」と述べ[6]アダム・スミスに由来する「見えざる手」に信頼する自由放任論からの脱却を求めるとともに、具体的には不完全雇用均衡からの脱却のための経済政策が、政府によって実現されることを求めた。

こうして、大恐慌を代表とする「市場の失敗」とニューディール政策などの革新主義運動を経てアメリカでは民主党などに代表されるように、自由を実質的に実現するためには、その現実的制約となっている社会的不公正を政府によって是正しなければならない、というアイザイア・バーリンによって分類された「積極的自由」を重んじる(他からの不干渉というのにとどまらず実質的な自己決定、自己支配が達成されなければ、形式的自由には意味がないという)思想がリベラルのなかで優勢となった。

しかし、20世紀後半、石油危機後の低成長時代を迎え、スタグフレーションや財政赤字といった問題が深刻化する中、従来のリベラリズムに対する批判が経済学のシカゴ学派から始まり、福祉国家の見直しや国営企業の民営化、規制緩和を志向する新自由主義が優勢となった。その後、1980年代新自由主義への対抗から、小さな政府大きな政府との中道を模索し、市場を重視しつつも国家による公正の確保を志向する第三の道1990年代に台頭した。2000年代の今日では、グローバル化の進行に伴い、市場を自由化しようとするリバタリアニズム新保守主義とどのように対応していくかがリベラリズムの課題となっている。


議論

現代の自由主義としてのリベラリズムに関する議論としては、「自由」に対して普遍的な価値を認めるリベラリズムの普遍主義が、リベラリズムを否定する価値をも包摂しうるバーリンなどの価値多元論との整合性をもたないという批判[7]積極的自由に基づく自己決定の推奨が、消極的自由を重視する古典的な自由主義の立場から見て、一種のパターナリズムにあたり、ことに所得再配分のための私的所有権に対する規制を、かえって自己決定の余地を狭めるもので、政府の恣意的な干渉と捉えるノジックらのリバータリアニズムからの批判、人格の有する諸属性は本質的なものであって、ロールズの想定する偶有性は、無意味な仮想であり、リベラリズム的な個人主義が、家族や地域などとの紐帯を欠いた負担なき自我にすぎないというサンデルらの共同体主義からの批判がなされており、リベラリズムの側からのロールズによる反論もなされている。なお、リベラルという語が、本来的な中道左派思想としての社会自由主義(英:Social liberalism)を超えた広がりを現在では有していることから、広く左翼的と観念された思想として批判を受けることもある。 この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。


関連項目

自由民主主義

自由主義インターナショナル

レッセフェール

リバタリアニズム

アナキズム

新自由主義

共同体主義


脚注・参考文献^ アダム・スミスは現代社会のように大企業が越境し相互的・国際的になるという現象や、それが一国のみならず世界規模の現象となる(グローバル資本主義)を想定していなかったので様々な弊害が表れた。なお見えざる手については近年の研究に於いてアダム・スミス自身が、1度しか使用しておらず特に重要視もしていなかった概念であることが理解されている
^ ロールズの第一原理では、各個人は、他者の自由と両立しうる限り、基本的な自由を平等に享受するとしている
^ なお、政府ではなくローカル共同体などの中間集団による再分配と相互扶助を主張する思想としてアナキズムがある。
^ 平野仁彦ほか(2002)「法哲学」有斐閣
^ この労働の果実としてのロック的な所有権は実際の歴史では特に不動産の場合においては稀であった。
^ Keynes, John M. (1926) The End of Laissez-Faire.
^ 価値多元論をきわめて強く解釈したジョン・グレイは、固定化できない「自由」という論争的概念の追求は、多様な自我や差異の存在と真っ向から対立するものであるとして、自由主義はイデオロギー化できないという考え方を示している。


★制服でHなバイト★
1日5万円★日払い★

[次ページ]
[オプション/リンク一覧]
[記事の検索]
[おまかせ表示]
[トップページ]
[ニュースをチェック!]
[列車運行情報]
Size:25 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki