繁殖
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愛玩動物

食用や使役動物、実験動物の中から、愛玩用として飼育繁殖が行われ、それに特化した品種改良が行われる場合もある。
具体例をあげれば、食用として導入されたモルモットには、後年、欧州にて愛玩用に作出された改良種も多いし、元は実験動物として導入されたゴールデンハムスターにも、そういった種は多い。
また、人間に飼われている歴史が長い、の中には、愛玩用に特化した改良種が非常に多い。
近年では、はじめから愛玩用として野生採集した動物(エキゾチックアニマル)を改良した動物も出てきている。 ジャンガリアンハムスターヒョウモントカゲモドキなどは、そういった動物の中では比較的に歴史が古い(といっても数十年であり、犬猫に比べれば遥かに歴史は浅い)ため、野生種とは色や形態がかけ離れた改良種も出てきている。


人工繁殖の意義


品種改良

人工的に飼育され、累代飼育されている生物の中には、改良された種(家畜や栽培種など)も多い。
品種改良というのは、人間が人間の都合で生物の形態を変えて行くことであり、通常、何世代にも渡って交配を繰り返しながら意図的かつ時間を掛けて形態を変えて行く。
そのため、品種改良を進めるためには、長期飼育と累代繁殖の方法が確立されていて、何世代も人工繁殖が行えるという生物である必要がある。


種の保存

生物の保全というのは、環境も含めた生態系の保全であり、特定の生物種だけを保護することは自然保護ではないという批判的意見は多い。実際、生物が自然の中で暮らすには、環境の保全が不可欠であり、ある生物だけ増やすことは、種の保護としては緊急避難的な保護であるとされる場合が多い。たとえば、特定の魚だけ殖やす(最近はめだかで多い)ことを保護活動と謳うケースは多いが、いくら殖やしても汚い川に放しては生きていけない。こういったことから、生物の保全と環境の保全は両輪であるという考え方は根強い(この辺のことについて詳しく知りたい方は→生態系参照)
また、飼育することが保護に繋がるという名目で野生動物を捕獲することは、捕獲圧を掛ける事になり、かえって種の保全に悪影響を与えているという批判もある。特に、アマチュア飼育者やそういった人に生物を提供する業者が捕獲することに対して多い批判だ。
ほかに、累代飼育を続ければ続けるほど、野生種と遺伝的・形態的に差異がある個体が増える傾向があるという事実からも、人工繁殖より自然の保護を優先させてこそ、種の保全や遺伝資源の保全に繋がるとする意見もある。

しかし、野生種は絶滅寸前、あるいは既に絶滅してしまったという生物の中には、累代で飼育・栽培されているからこそ生き残っているという種、言い換えれば、水槽や植木鉢など人工的な空間の中しか生息場所が残っていない種というものも少なからず存在し、それらがペットとしては非常にポピュラーである場合も多い。具体例として、アカヒレカナリアゴールデンハムスターが挙げられる。

また現存しているのは品種改良された栽培種・改良種のみで、原種となった野生種は絶滅したとされている生物もいる。こういった種は長い飼育栽培の歴史を持つ家畜農作物に顕著に見られ、具体例を挙げると、ウシウマロバモルモット、植物ではヨーロッパブドウ Vitis vinifera が挙げられる。


職業としての繁殖

何らかの生物を繁殖させることで金銭を得ている人、金銭を得ることを主目的に繁殖を行う人、つまり、繁殖を職業としている人もいる。


農家

農業をすることで収入を得ている人も多い。食用のものだけでなく、園芸植物や生花を栽培する人たちも農家と呼ばれるし、そういったものを栽培することも農業の範疇である。詳しくは→農家農業などを参照。


養殖漁業

一般的に、食用の水産資源を繁殖させている人を指すが。錦鯉、金魚、熱帯魚など観賞魚全般でその繁殖を職業とする人を「養殖業者」と呼ぶ場合も多い。詳しくは→養殖漁業などを参照。


畜産業

食用・皮革用などの実用目的で動物を繁殖する人も多い。詳しくは→畜産家畜などを参照。


プロブリーダー

家畜や植物などの繁殖・改良を職業とする人全般を指す単語だが。日本では競走馬や愛玩動物の繁殖家を指す場合が多い 。
繁殖した動物を愛玩用に売買する場合には、動物販売に関する法的許可を取得しなければならない。
通常、プロの繁殖家の設備はアマチュアのそれと比較すると、大規模で本格的なものである場合が多い。


趣味としての繁殖

繁殖した動物を愛玩用に売買する場合には、動物販売に関する法的許可を取得しなければならないが、これはアマチュアの繁殖家が副業として動物を売買する場合にも当てはまる。
繁殖におけるアマチュアとプロの差は、設備とその規模の違い、プロの方が専門的に技術を勉強した人が比較的に多いという違いなど、そういった違いがほとんどで、法的には同様の届出が必要とされる。

金銭目的だけの副業として、あくまでサイドビジネスとして、生物を繁殖させている人もいるが。愛玩動物や園芸植物のアマチュア繁殖家は、それを副業とするほどの飼育規模と設備とやる気を持つ人でも、ブリーダーであると同時に繁殖対象の生物の愛好家である場合が多い。単なる趣味から副業にまで発展したという人も多い。
また、金銭が主目的ではない、もしくは、金銭を得るつもりはないという目的意識で繁殖に取り組む人もアマチュアには多い。具体的に、あくまで個人的な趣味で楽しみながら繁殖を行う人、個人レベルでの種の保護への貢献といった意識から繁殖を行う人などが当てはまる。アマチュアの繁殖家はプロが手がけないような、マイナーな生物を繁殖させている場合も少なくない。一愛好家レベルかそれに近い規模での繁殖が行われている程度だが、マニアックな市場で流通している種というものも存在する。

この項目の以下では、プロのみならずアマチュアによる繁殖及び品種改良も盛んな種を、生物の分類別に紹介する。


植物

バラ多肉植物ハーブ、など
山野草水草多肉植物食虫植物などマイナーな種も多いマニアックな植物は、アマチュア繁殖家の活動が盛んな種が多い。アマチュアが繁殖させた個体が流通している場合や、アマチュア同士で繁殖した生物を交換する場合などが、多く見られる。

植物の繁殖は挿し木、挿し芽といった無性生殖に拠る方法と、実から採取した種子を撒いて発育させる有性生殖による方法の二通りがある。前者は比較的容易だが、後者は特にランなどにおいては開花までに数年といった時間がかかることがある。しかし前者の方法では遺伝的に全く同一の個体しか得られないため、趣味で品種改良する場合などは後者の方法による。


哺乳類

ウサギモルモットハムスターなど


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki