第16族元素
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水素化物

第16元素は、一般式 H2M であらわされる水素化物を有する。

いずれも原子価殻電子対反発則で示されるように逆V字構造を持ち、非共有電子対間の反発により、周期が増大するほど水素の成す角度は正四面体構造の109度から乖離して小さくなる。

また周期が小さいほど安定で、H2O > H2S > H2Se > H2Te > H2Po の順に安定である。そして H2O は水素結合を形成する。

硫化水素セレン化水素テルル化水素は性質が似ているが、水及び過酸化水素H2O2は大きく違う。

また、酸素を除くとカートネーション[1]性が高いため、ポリスルファン H2Sn (n ? 2) などの水素化物も知られている。

硫黄の水素化物の水素は酸性度が高く、プロトンとして電離しやすい。


酸化物

酸素自身の酸化物として、過酸化物と超酸化物が知られている(記事 過酸化物 に詳しい)。

酸素を除く、第16元素の酸化物およびオキソ酸は
同じ元素が多数の酸化数状態をとる

カートネーション[1]性が高い

という2つの特徴により多種多様な酸化物が存在する(記事 硫黄 に詳しい)。

硝酸などの常用される酸化剤を使用した場合、硫黄は VI まで酸化されるが、セレン、テルルは IV までしか酸化された酸化物しか与えない。


ハロゲン化物

第16族元素のハロゲン化物を表に示す。

 酸素硫黄セレンテルルポロニウム
フッ化物

二フッ化三酸素 (O3F2)
二フッ化酸素 (OF2)二フッ化二硫黄 (S2F2)
四フッ化硫黄 (SF4)

十フッ化二硫黄 (S2F10)
六フッ化硫黄 (SF6)四フッ化セレン (SeF4)
六フッ化セレン (SeF6)四フッ化テルル (TeF4)
十フッ化テルル (Te2F10)
六フッ化テルル (TeF6) 
塩化物一酸化二塩素 (Cl2O)
二酸化塩素 (ClO2)
六酸化二塩素 (Cl2O6)
七酸化二塩素 (Cl2O7)二塩化n硫黄 (SnCl2 (n ? 2))
二塩化二硫黄 (S2Cl2)
二塩化硫黄 (SCl2)
四塩化硫黄 (SCl4)二塩化セレン (SeCl2)
四塩化セレン (SeCl4)二塩化テルル (TeCl2)
四塩化テルル (TeCl4)二塩化ポロニウム (PoCl2)
四塩化ポロニウム (PoCl4)
臭化物一酸化二臭素 (Br2O)
二酸化臭素 (BrO2)
三酸化臭素 (BrO3)二臭化二硫黄 (S2Br2)二臭化二セレン (Se2Br2)
四臭化セレン (SeBr4)二臭化テルル (TeBr2)
四臭化テルル (TeBr4)二臭化ポロニウム (PoBr2)
四臭化ポロニウム (PoBr4)
ヨウ化物四酸化二ヨウ素 (I2O4)
九酸化四ヨウ素 (I4O9)
五酸化ヨウ素 (I2O5)  四ヨウ化テルル (TeI4)四ヨウ化ポロニウム (PoI4)

ここでは、カルコゲン元素(硫黄セレンテルル)のハロゲン化物について詳細に取り上げる。酸素のハロゲン化物については、記事 ハロゲンの酸化物 の項に詳しい。

ハロゲン中でも、フッ素はVI価の第16族元素フッ化物を与える点で特徴的であり、他のハロゲン化物では第16族元素の最高酸化数はIV止まりである。

第16族元素のハロゲン化物は、SF6 と SeF6 が非常に安定であるのを例外として、化学的に活性な化合物である。例えば SF4 はフッ素化試剤、S2Cl2 および SCl2 は塩素化試剤やゴムの加硫剤として利用される。

二塩化n硫黄は、硫黄の数に応じて適当な n? 2 の数字を n に代入する。


脚注

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^ a b c catenation 同種の元素が長く連なって結合すること。


関連項目

元素の族

周期表

カテゴリ: 元素群

更新日時:2008年7月12日(土)04:38
取得日時:2008/08/14 01:00


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:Mamenoki