初期のビデオ表示端末は、CPUはなく個別の論理回路を使っている。マイクロプロセッサが開発された動機の1つは、端末に必要な電子回路を単純化し部品点数を減らすことであった。多くの端末はメインフレームに接続され、緑色か琥珀色のスクリーンのものが多かった。通常、コンピュータとの通信はシリアル通信であり、RS-232インタフェースを使うことが多い。IBMのシステムでは、同軸ケーブルで接続し、SNAプロトコルで通信するものがあった。ビデオ表示のASCII文字端末。1982年ごろ製造されたもので、マイクロプロセッサを使用している。
その後、DEC製の VT52 や VT100 などが登場した。これらは当時は「インテリジェント端末」と呼ばれ、今でもソフトウェアでエミュレートされて使われている。これらが「インテリジェント」と呼ばれたのは、エスケープシーケンスを解釈してカーソルの位置や表示の制御を行ったためである。VT100 以外で有名な端末としては IBM 3270、Wyse の様々な機種(Wyse 60 はベストセラーとなった)、Tektronix 4014 などがある。
1970年代末から1980年代初め、DEC、Wyse、Televideo、HP、IBM、Lear-Siegler、ヒース など様々な企業が端末を製造したが、これらの多くはコマンドシーケンスに互換性がなかった。
初期の IBM PC にはグリーンディスプレイが付属していたが、これは端末ではない。PCに付属するディスプレイは文字生成ハードウェアを持たず、PC内のディスプレイカードで生成されたビデオ信号を表示しているに過ぎない。それでもPC本体で端末ソフトを動作させてメインフレームと接続すれば、端末をエミュレートすることができる。このため、端末の市場はPCに圧迫されてどんどん縮小していった。今日、PC上のtelnetクライアントの多くは、最も典型的な端末である DEC VT100 のエミュレーションを提供している。
テキスト端末とは、テキスト(文字列)の入力と表示を行う入出力機器である。情報は事前に選択した形状の文字の並びとして表示される。その表示にブラウン管のようなビデオ表示を使う場合、ビデオ表示端末 (VDT) と呼ぶ。
本来、テキスト端末は端末装置としてコンピュータにシリアルポートで接続されていたが、その後デスクトップ型のコンピュータではコンソールが組み込みとなり、グラフィカルなデスクトップ環境で動作する端末エミュレータが使われるようになった。グラフィカルなディスプレイがテキスト端末を一掃することはなく、コマンド行インタフェースやテキストユーザインタフェースに適した方式として生き残っている。多くのプログラミング言語は標準入出力としてテキストの入出力をサポートしている。典型的な端末は、入力手段および出力とエラーの表示手段を提供する。
コンソールはコンピュータを操作するのに使われるテキスト端末である。デスクトップ型のコンピュータであれば、本体に備わっているキーボードとディスプレイがコンソールの役目を果たす。LinuxやFreeBSDなどのUnix系オペレーティングシステムには、1つのコンピュータ上で複数のテキスト端末を提供する仮想コンソール機能がある。
端末エミュレータは、グラフィカルなウィンドウシステム内で動作するプログラムで、ウィンドウ上でテキスト端末を利用できる。これにより、GUIとテキスト端末は共存している。主な端末エミュレータとしては、Win32コンソールやxtermがある。
また、モデムと共に使用することを前提とした特殊な端末エミュレータも存在する。例えば PuTTY は Secure Shell クライアントとしても使用可能な端末エミュレータである。
テキスト端末上のアプリケーションxterm端末エミュレータ上で動作しているNanoテキストエディタ。
テキスト端末で動作するアプリケーションとしては、まずコマンドラインインタプリタあるいはシェルがある。これらはコマンドプロンプトを表示してユーザーにコマンド入力を促し、ユーザーがコマンドを入力する際には最後に Enter キーを押下する。シェルでは、そのコマンドの多くはそれぞれがアプリケーションである。
また、テキストエディタも重要なアプリケーションの種類である。ディスプレイ全体を使い、テキストを表示し、ユーザーがそれを編集できるようにしてある。ワープロソフトも元々はテキスト端末で利用可能だったが、WYSIWYG化と共にGUIが必須になっていった。
telnet や ssh は、遠隔のサービスと接続してローカルな端末から操作を可能にする。
最も単純な形態では、テキスト端末はファイルのようなものである。