狩猟におけるこれら空気銃の威力は、競技用空気銃が初速約170m/s(ISSF規則は、初速=185m/s以下を規定)を、弾のエネルギー約9ジュールに対し、(エアピストルは凡そ5ジュールである)PCP(プレチャ?ジド・ニューマチック)空気銃では、初速400m/s以上、弾のエネルギー100ジュール以上ある銃もある。 狩猟用空気銃の種類として、威力の順に、CO2カートリッジ式、スプリング式、圧縮空気式、PCP式(スキューバタンク等より200?300気圧を充填する)があり、PCP空気銃は、50M先の500円玉相当の的に集弾させる事が出来る。 また、麻酔用の小型注射器を発射できる大口径・低速の麻酔銃も多く存在し、こちらは中・大型の野生動物保護の際に、麻酔を打つ際に利用される。
なお日本では、銃砲刀剣類所持等取締法の関係から、これら金属性(金属「製」ではない)の弾丸を発射する空気銃は玩具とは一線を引き厳しく制限されている。銃の所持には「免許」はなく、一銃一許可制である。所持する際に各都道府県公安委員会の許可が必要で、所持許可申請をする者は猟銃等講習会を受け、試験に合格する、医師の診断書を提出する、等の手続きがある。また所持許可の条件として、一定の基準を満たすガンロッカー(後述)と呼ばれる盗難を防止する保管場所が必要である。ガンロッカーは目立たない場所への収納が望ましい
銃を自宅等で、自ら保管する際に必要な保管場所として、設置を義務付けられている金属製のロッカーである。その適合基準は内閣府令によって定められている。具体的には
全ての部分が、厚さ1mm以上の鋼板製であること。
施錠の際、かんぬき機構などで、扉上下と本体が固定される構造であること。
外部から見える蝶番が切断・除去されても、扉が外れないこと。
内部に、鎖などの銃を固定する装置を有すること。
扉の錠は鎌錠など、外部からの力で容易に開錠できないものであること。
錠のかけ忘れ防止装置(施錠しなければ、キーが抜けない)を有すること。
使用する錠は、120種類以上の鍵違いのものであること。
上記と同等、あるいはそれ以上の設備であること。
がこれにあたる。施錠した車のトランクなどは、法的に「銃の保管場所」とは認められず、違法行為にあたる。ガンロッカーの錠も、自分自身で管理しなければならない。また、ガンロッカーに装弾を保管する事も禁じられている。装薬銃を所持する際には装弾ロッカーなどの設備も別途必要になる。
空気銃は圧搾空気を使用して弾丸を発射するわけだが、圧縮空気を溜めるシリンダーは高圧に耐えなければならないし、そのバルブには、耐圧性もさることながら精密機械加工技術が必要であった。このため、初期の段階ではあまり高圧の圧搾空気を用いる事ができず、威力は無いに等しいものであったため、火気が使用できない屋内での射撃練習用の銃として使用されていた。
しかし年々加工技術が発達してくると、次第に威力も高い物となり、狩猟などといった実用に供する物に成ってきた。また、初期の銃である火縄銃とは違って、悪天候下でも弾丸の発射できる空気銃は、非常に高く評価された反面、圧縮空気を溜めるのに数十回はポンピングする必要があって、到底実用的とは云い難かったようである。日本で、空気銃(当時は気砲と呼ばれた)を初めて作ったのは、鉄砲鍛冶職人の家に育った ⇒国友一貫斎(国友藤兵衛1778年?1840年)が1819年に、オランダから伝わった玩具としての風砲(気砲)を元に、実用レベルの威力を持つ物を完成させたのが初めだと言われる。
狩猟用の空気銃は、明治・大正の頃からあったようだが、実用的な狩猟用空気銃が、一般に広く販売され始めたのは主に戦後の事で、中高生から大人に至るまで、気軽な鳥類や小動物を食用などにするための狩猟に、広く使用された。なお、1958年の銃刀法制定や狩猟法の改正等に伴い、銃の登録と使用者の免許や狩猟許可制が強化された事に伴い、一旦は非常に使用者が減ったものの、近年になってスポーツ射撃や狩猟が再び注目を集め、徐々に使用者は増えつつあるようである。
外部リンク
⇒社団法人 大阪府猟友会
カテゴリ: 武器
更新日時:2008年8月9日(土)10:00
取得日時:2008/10/08 16:18